本当のことを聞きたければ、同意するな。共感しろ。

こんばんは🌙

もし、自分の部下や後輩が悩んでいたり、落ち込んでたりしていたら、あなたは上司あるいは先輩としてどのように向き合いますか?

互いに信頼関係が築けていれば、上司や先輩としては

「なんとか力になってやりたい」

と思うはずです。

でも、だからといって部下や後輩が「ほんとうのこと」を話してくれるとは
限りません。


例えば 1on1 などの場で

「最近、元気がないみたいだけど何かあったの?」

と聞いてみたところ

「いやぁ・・・じつは最近、あまり仕事に集中できなくて」

と部下が答えたので

「なるほどねー。そういうときってあるよねぇ。分かるよ」

と答えたら


「やっぱありますかー。まぁ、週末にリセットするんで大丈夫ッス!」

と答えられてしまい

「あ、そう・・・? 何か困ったことがあったらいつでも言ってね」

となって話が終わりがちです。

上司としては内心、(何かあるんじゃないかな・・・?)と思っていたとしても、本人が「大丈夫」と言っている以上、あまり詮索はできないですよね。

でも、もしかしたら部下も

「悩んでいることがある」
「話を聞いてほしいことがある」

かもしれません。でも忙しい上司を慮って

「余計な心配を掛けさせまい」
「自分のことは自分で解決しよう」

と思っているのかもしれません。

こういう時、どのように振舞えば、ほんとうのことを聞けるのでしょう?🤔

同意するな。共感しろ。

先日、昔とったノートやメモを読み見返していたら、こんなタイトルのメモを見つけました。

「同意はするな。共感しろ」

時期的には2018年とか2019年頃のメモだと思うのですが、なんせ断片的に書かれているので元ネタが分かりません。読んでいた本の著述から引用したものなのか、誰かの講演で聴いた話なのか、誰かと飲みながら話した時にメモったのか・・・。もはや思い出せません😅

とにかく、メモに書いてあった内容はこういうものです👇

もし部下からほんとうの話を聞きたいのであれば「同意」ではなく「共感」しろ。


同意」というのは、相手のメッセージに自分の主張を被せる行為であり、それでは相手からほんとうのことは出てこない。

では「共感」とは具体的に何をすればいいのかというと「オウム返し」です。

実際に書いてあったメモがコレ👇

① 部下のメッセージを聴いて「オウム返し」する
② 部下に「そうなんですよ」と言わせる
③「そうなんですよ」を4回言わせる
④ 30秒黙る
⑤ 本当のことを話し始める

シミュレーションしてみます。


「最近、元気がないみたいだけど何かあったの?」

「いやぁ・・・じつは最近、あまり仕事に集中できなくて」

「そっかー。最近、あまり仕事に集中できてないんだね」

「そうなんですよ。片付いていない仕事が溜まっていく一方なので、焦ってるんですけどね」(1回目)

「そっかー。片付いていない仕事が溜まっていく一方だから、焦っているんだね」

「そうなんですよ。でもそれで周りの皆さんに迷惑を掛けるわけにはいかないとも思っているんですよ」(2回目)

「そっかー。周りの人に迷惑を掛けるわけにはいかないって思っているんだね」

「そうなんですよ。だって、社会人として報酬をもらっているんだから、誰だって自分に与えられた役割は果たすべきじゃないですか」(3回目)

「そっかー。社会人として報酬をもらっている以上、自分に与えられた役割は果たすべきだって思っているんだね」

「そうなんですよ。もし、その役割を果たせてない人がいるとしたら、その人はそこに居るべきではないと思うんです」(4回目)

「そっかー。与えられた役割を果たせない人は、そこに居るべきではないと思っているんだね」

「・・・」

「・・・」

~30秒後~


「あの・・・ボクは、ここにいていいんでしょうか・・・自分が貢献できているのか、最近よく分からなくって」

「・・・!!」



・・・とまぁ、これはあくまでシミュレーションなので、実際にはこんなにうまくいくわけではないと思いますが笑

たぶんタネ明かしとしては、まず「オウム返し」により「自分のメッセージが100%漏らさず受け取られている」ことによる心理的安全性を得つつ、自分が発した言葉を他人の口から聴き戻すことで、自分がいま何に悩んでいるのか、言語化とメタ認知が進むことで、本質的な問いや悩みが口に出せるようになるんじゃないか・・・と。たぶんですけど。

ということで「共感」が必要な時には「オウム返し」で「そうなんですよ」を「4回言わせてみよう」という話でした。

あ、ちなみに私は今のところ使ったことはないです🤣
いつかどこかで使う時が来るかも・・・?

おしまい。

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