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東洋の哲学まとめ

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東洋の哲学(主に仏教、禅、儒家、老荘、神道)について書いた記事が増えて来たのでまとめました。哲学以外のも混じってるかも。
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#二元論

東洋思想流の組織運営のコツ

こんばんは🌙 私はいまコテコテの日本企業で「中間管理職」をやっております。部下は7名おり、20代の若手から50代のシニアまで幅広い年代が揃ったチームなのですが、たいへん恵まれたことに全員とても優秀です。いつもしっかり将来を見据えながら仕事を進めてくれるので、私が出る幕はあまりありません😅 そんな恵まれた組織を運営していくのも中間管理職に与えられた役割なのですが、私が組織運営していく中で意識的に取り入れている東洋思想の考え方をご紹介します。 それは「陰陽」です。 ※ちな

西洋思想と東洋思想を比較した②

前回からだいぶ時間が空いてしまいました🙄 「オンラインイベントで東洋思想の話をしてきた件」の続きです。 イベントの概要はこんな感じでした↓ ●持ち時間:10分 (質疑応答は別) ●テーマ:自由 (自分が興味のあることについて好きなように語る) ●形式:オンライン (Zoom) ●参加者:主に20代~30代のビジネスパーソン ●想定視聴者数:アクティブメンバーを考えると5~6名と予想 で、色々と考えあぐねた結果、今回は以下の3点に絞って『対比』という形で話すことにしたの

「と」から「の」の関係に変われば世界はもっとよくなる

先日、とある雑誌で、日本を代表する禅学者「鈴木大拙」の特集が組まれていたので読んだところ、思いがけずとってもステキな考え方を見つけました。 それは より多くの人が「と」から「の」の関係に変わっていけば、世界はより良くなる。 という考えです。 どうですか?ステキですよね! ・・・ってなると思うので、順を追って説明します。 そもそも鈴木大拙って誰? 鈴木大拙(本名:鈴木 貞太郎) 1870-1966 歴史上の日本人の中で、海外に最も大きな思想的影響を与えたのは間違

陰陽論がスゴイっていうはなし③

前々回、前回から続いて「陰陽論」の話です。「陰暴論」ではありません。 ※「陰陽論」の話はこれで最後です。 おさらい改めてこれまでのおさらいを簡単にしておきます。陰陽論とは東洋(古代中国)で生まれた思考フレームワークのひとつで「あらゆるモノやコトは、必ず”陰”と”陽”の二つの性質を持っている」と考える、”世界の見かた”です。 この陰陽に基づく世界観を表現した図式が、陰陽図とか太極図とか言われてるこのマーク↓です。 西洋にも、世界のあらゆるモノ・コトを「2つに分けて考える

陰陽論がスゴイっていうはなし②

前回の続きです。 東洋には「陰陽論」という独自の思考フレームワークがあります。これは西洋にはなく、いかにも東洋っぽさに溢れたツールなのに、日本人も含めた現代人の東洋人が意外と知らない(というか、無意識レベルでは理解してるはずなのに自覚がない)、そんな「陰陽論」のお話です。 ※前回を読んでない方はコチラを↓ おさらいまず前回のおさらいです。 陰陽論とは「あらゆるモノやコトは、必ず”陰”と”陽”の二つの性質を持っている」という”世界の見かた”で、それぞれこんな感じで定義され

陰陽論がスゴイっていうはなし①

突然ですが、こんなマーク↓↓↓ 見たことありますか? 太極図とか陰陽図とか呼ばれるマークです。ちなみに私がこのマークを初めて見たのは、B級ホラー映画「霊幻道士(※)」だった気がします(古い)。 (※)もしくは幽幻道士。キョンシーが出てくるやつ。 この陰陽図は「陰陽論(陰陽思想)」の世界観を表現した図柄で、今回はこの陰陽論がめっちゃ凄いよ!というお話です。陰暴論ではないです。 ちなみに「陰陽」の読み方は「いんよう」でも「おんよう」でも「おんみょう」でもなんでもいいようです