植松努さん

前の水曜日に、仕事を終えてスーパーに買い物に行く時に、
ふと高校時代のことを思い出していました。

きっかけは社内の雑談チャットで高校の情報科目の話題が出たからです。
その話題から派生して、とある企業のエンジニアの方が地元で高校生に
プログラミングを教えているなどの話が出ました。

その一連の話から思い出したのですが、
僕は一時期教師になりたいと思っていた時期があったなと思い出しました。

ただ、色々考えていく中で教師になることはやめたのですが、
教育についての興味は今も自分の中にあり、社内のチャットをきっかけに
改めて思い出しました。(ただ、どんな教育についてかは不明確です)

そこからぼんやりとですが、
「僕も教師としてではないけど母校とか地元に何か還元できたらいいな」
と歩きながら思っていました。

高校時代は部活しかしていないというくらい部活の記憶がほとんどです。
もちろん学祭やスポーツ大会などの行事も思い出には残っていますが、
それら以外にも記憶に残っていることがあります。

それは、植松努さんが高校に講演で来てくださったことです。
植松さんは、植松電機という会社の方で「NASAより宇宙に近い町工場」という本を出版されています。

当時、僕は植松さんのことを存じ上げてはおりませんでした。
その講演会も授業の一貫で全員参加だから参加したという温度感でした。

ただ、実際に参加してみると、
植松さんの話にとても引き込まれたのを覚えています。

その講演会から日が経って、当時、本を読むなど一切しなかった僕ですが、
「植松さんの本を図書室に置きます」と国語の先生が仰ったので、
図書室で貸し出しが始まるとすぐに借りに行きました。
今思うと、それが初めて自発的に本を読もうと思った出来事だったかもしれませんね。

講演会と同じく本にも引きつけられました。
当時は高校生なので、難しいことはわからないけど読むと励まされる、
そんな気持ちになっていました。

内容は、「どうせ無理という言葉をなくそう」と植松さんが
これまで取り組まれたことや生い立ち、夢とは何だろう、ということが
書いてあります。
当時は元気が出る本という印象でしたが、今読み返すと植松さんの経営者
としての考えを学べる本という印象です。
読む時期によって受け取り方も変わるということを改めて実感しました。

最近は「やっぱり自分でも何か事業を興せるようになる」ことが目標で、
それでいて地元にも貢献できる何かを模索しています。

前の会社を辞める際にはこんなアドバイスを頂きました。
「自分がやりたいことは、これまで経験してきたことの中からしか
見つけられない。だから色んな経験を積んでおくのもいいと思う。」

捉え方は色々あるとは思うのですが、当時は、会社に残って他のことも
経験してみるのはどうかという提案の意味で仰ってくださいました。
ただ、これは仕事だけではなく人生でも同じことかなとも思います。

だから、今はとにかく興味ある分野には色々と手をつけてみようかなと。
その中で、地元にも貢献できて自分も前向きに取り組める
何かを見つけていきます。

時間はかかりますが、文を書くのが割と好きで、
小説家とか言葉を文章で表現できる人には憧れがありました。
言葉を書いて何かを表現できるそういう人にもなりたいとは思います。

何かをやるときは消極的でどこか自分を否定してしまうタイプでしたが、
最近はようやく自分のことを肯定できるようになってきました。
やりたいことを表現してもいいと思えるようになり、変化を感じています。

ふとした日常から昔のことを思い出しましたが、
植松さんのように優しく開拓者精神のある人でありたいです。

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