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待ち構えるリーダーシップ
江戸時代のリーダーシップの最重点は、どの様な最悪の状態に出合おうと、気をのまれることなく、何とか切り抜ける力量を持つことでした。
その為に最も重視したのは、「演習」です。
「ハイ、いま大地震が来ました。」と号令がかかった瞬間から、何をどの様に行うかを、何度も何度も、訓練します。
その他、「二の丸に火の手が上った」とか「前を歩いている男3人が突然襲って来た」とか三日にあげず繰り返し演習を続けます。
しばらくすると、試験があり、足りない注意点、抜けている作業や行動を厳しく指摘されます。
その点を反省して、また演習です。
これを二年も三年も繰り返します。
すると大方の若者は、練習過多に陥(おちい)ります。
いつしか「本番」や「実戦」を待ち望むようになるのです。
ここが核心です。
「とんでもない事」が起きることを恐れて気持が逃げているリーダーと、「待ってました」と待ち構えているリーダーとでは雲泥の差なのです。
かつての日本のリーダーシップは、事が起きてからばかりでなく、事を待ち受ける心構えも重視したのです。
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