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大序曲「1812年」を聴くときは

 昨日、バーンスタインのウエストサイドストーリー、シンフォニックダンスを聴いたら、youtubeというのは賢いもので関連動画で似たようなものを教えてくれます。ただ、以前からある動画の関連動画というのはさほど変わっていないようで、高校生の頃にシンフォニックダンスと同じように聴いていた曲を示してくれる。

 今日は、チャイコフスキーの「1812年」。これ、調べる時によく何年だったかわからなくなって、なんとなく1800年台だった気がするから、適当に「1864年 クラシック」とかで検索したら出てきてくれる。googleも賢い。

 この曲は、高校の吹奏楽部の定期演奏会でやろうとした。他の曲とのバランスと仕上がりを考えてやめた。ただ、練習はしていたので思い出はある。打楽器奏者としては、基本的にはひじょーに退屈なわけだけど、最後の最後に楽しいところがやってくる。あの特徴的なチャイムとキャノン砲だ。

 クラシック大好き人間がパーカッション仲間だったので色々聞くわけだけどチャイムに関しては「この音とこの音をとにかくいい感じで大音量でいいから叩きまくれ」。実際の色々な音源を聴いても、楽譜をみても、いい感じで打ち鳴らしまくるしかなさそう。これもまあまあ楽しい。

 でも、一番はキャノン砲。楽譜にもキャノン砲って書いてあった記憶がある。が、まさか地元の小さいホールにキャノン砲を持っていくわけにはいかないし、そもそもキャノン砲の所有者がいない。自衛隊とかだと実際にキャノン砲でやってくれる。実際に見てみたいような怖いような。それで、キャノン砲の代わりとして学校中の大太鼓を集めて、とにかく大音量で叩く。音が割れるぐらいがキャノン砲感が出ていいという感じ。こんなにも何も考えずどがーんと叩いていい場面なんてそうそうない。

 おんなじようなフレーズがずっと繰り返されて行って人によっては退屈な感じがするかも。

 ところで、動画のコメント欄に気になるものを見つけた。要約すると「この曲を聴きながら寝ようと思ったのだけど、すごくて寝れなかった」みたいな。待て待て待て。私は、初めて聴く1812年の音源では非常に警戒しながら聴いている。理由はキャノン砲。たまに本物が収録されていて、爆音が流れることがあるのだ。実際、自衛隊の演奏かなにかを流していて突然大音量になって焦った記憶がある。高校の先生は、1812年でスピーカーを破壊されたなんてことを言ってた気がする。この曲のやばいところは、最終盤以外のところが基本静かなので、音量大きめで聴いていたら最後に「どかーん」される。しかも15分くらいある曲で。油断大敵。

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