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分割売買

いきなり技術的な話ですが、ここのところ特に実感していることですので、少し書いておきたいと思います。

経験的に言うと、「逆張りで行う分割売買」はとても優れた戦略だということがよくわかります。

今ではコンピュータを使っていくらでも検証と管理(バックテストやフォワードテスト)ができますから、その優位性がさらによくわかります。

それらの結果からみると、古の相場師たちが血の滲むような努力をし、高度な技能として身につけようとしたという理由もよくわかります。

これは算術的な技術であり、人間心理を逆手にとった技術でもあると言えるかと思います。

”ナンピン・スカンピン”という言葉があります。
誰が言い出したのかよくわかりませんが、実はこの優れた技術を誰にも気づかれないよう、あえて使っていた表現ではないかと私は思っています。
多くの人は方法を知らないか、知っていても誤解をしていてやろうともしないので、尚更そのように感じます。

確かにむやみに買い下がりや売り上がりをすれば破綻することは必定でしょう。
ただ、一定のルールに基づき、計画をしっかり作って、規律正しく実践していけば、非常に優位性ある戦略になることは間違いないと思います。

これは今風に言えば高度な数学と心理学に照らした技術と言えるでしょうか。
つまり、定量分析と行動ファイナンスをから導きだされた、とても優れた技術であるということです。

昔の相場師がこのような方法の優位性を認識し、それを度重なる訓練によって習得していたことには、驚異というほかはありません。


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