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宮治淳一のラジオ名盤アワーが良いのよ!

今宵の担当:noriです。

ワタシはradikoでラジオ番組を結構聞くのですが、(radikoがなかったら完全にラジオとは無縁の生活になっていたと思います。その辺りは機会があれば改めて)ラジオ日本制作の宮治淳一さんがDJを務める「ラジオ名盤アワー」にハマっています。

宮治淳一さんは大瀧詠一さん亡き後の「サンデー・ソング・ブック」の対談相手に就任したことで知りました。

音楽評論家、DJの活動もありますがワーナー・ミュージック・ジャパンのディレクターを長らく務めてらしたので(今も業務委託でやっているようです)、元同業者でもあります、お会いしたことはありませんが。

また、あの桑田佳祐氏とは小学校、中学校からの同級生であり「サザン・オール・スターズ」の名付け親でもあり、「茅ヶ崎物語〜MY LITTLE HOME TOWN」という映画では主演も務められました。

と、色々な肩書きがあるのですが、今宵ワタシが言いたいのはそういうの抜きにして毎週日曜日の17:55より生放送されているこの番組が良いのよ、ということです。

基本的にオールディーズをかける番組で色々な特集を毎週やるのですが、定期的にやっている、とある週の全米TOP100の楽曲をチャート順にかけるというものが良いのです。

60年代のとある11月だったり、それが70年代だったりするのですが、最初に衝撃的だったのは、オンエアされる曲の殆どが聞いたことない楽曲、知らないアーティストだったということです・・・

洋楽の担当者なんてやりながら、全米TOP100にチャートインした楽曲やアーティストをこんなにも知らなかったのか!と愕然としましたが、やがて宮治さんも「持ってたけど今回初めて聞いた」とか「日本では殆どヒットしていません」とか「殆ど無名です」など、一般的に知られていない曲を優先的にオンエアし、誰もが知るヒット曲は避けて選曲していたと知ってちょっと安心しました(苦笑)

達郎氏との新春放談では、オンエアされる曲は普通に聴けるポップスなのに(それでも知らない曲が多いのですが)二人の話す内容がマニアック過ぎてついて行けなかったものです・・・が、一年弱宮治さんの番組を聞いて大分テイストが分かってきました。

ソフト・ロックが好き、バカラックだと有名曲もかける、「我らが」と付けるくらいスティーリー・ダン好き、「マーヴィン・ゲイ」は避けられない等のブラック・ミュージック好きなど、薄いところではワタシの好みとも重なるようです。

また「ザッパは殆ど通ってない」とか詳しくない方面にも明確なのも良いです。

宮治さんの番組で知っているアーティストや曲がかかるとなんか嬉しいという、洋楽を聴き始めた初心者の頃のような感覚が味わえて楽しいです。(バカラック好きを何年も自称しながら、バカラックをアーティストとして発掘したのがKAPPレーベルだったとか知りませんでした)

またオンエアする音源は、自身のコレクションよりその当時のビルボードに記載されているレコード番号と同じ品番のアナログEPを、さらに持参のモノラル・カートリッジでオンエアするというのも聴きどころです。ラジオを通しても、さらにデジタライズされたradikoでも当時のアナログEPをプレイしている音圧のガッツが感じられます。

当初は番組放送時間の60分で(当然100曲全部かけられないので)宮治さんが選曲した十数曲がオンエアされていたのですが、かけたい曲が沢山あるので(前述のように宮治さんもその企画で、持ってたけど初めて聴いた発見もあり)二週に渡るようになり、さらに三週になり、最近の1967年11月のチャートでは四週に渡りました。

なるべく聴き馴染んだ曲を回避するので、チャート下位の方が沢山選曲され上位はあまりかからない傾向にあります(笑)

ワタシはもっぱらタイムフリーで聴くのですが、オールディーズがお好きな方は一度聴いてみてください。80年代以降はあまりかからないかな。

今日の一曲:David Crosby / Rodriguez for A Night (2021 / BMG)

オールディーズしかかからない「ラジオ名盤アワー」で例外的にオンエアされた最新リリース曲です。今年80歳を迎えたアーティスト特集でデヴィッド・クロスビーが取り上げられたのですが、The ByrdsでもCSN&Yでもなく今年リリースの最新アルバムよりこの曲がオンエアされました。

この曲は作詞でドナルド・フェイゲンが参加していますが、作詞にしか参加していないにこのスティーリー・ダン感!

スティーリー・ダン好きの宮治さんならではの特例だったのでしょうね。

今宵の担当:nori

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