パリ五輪テレビ観戦記(1)
パリ五輪が終わった。開会式に比べて、閉会式は凡庸でつまらなかったねえ。きっとロス五輪(開催できれば……の話だが)は、もっとしょーもないお祭りになるのだろう。
陸上が始まってからは、連日、真夜中から明け方にかけての試合・レースが多かったので、ほとんどは録画して、速報ニュースを見ないようにしながら再生して見ていた。
しかし、NHKがちょろちょろ番組編成を変えてしまって、録画できていなかったりして、腹が立つこと多し。
陸上男子マイルリレーの予選なんて、生中継そのものがなかったので、TVerで見るはめになった。
そんな我が家のパリ五輪テレビ観戦記をざっと振り返りながらまとめておこう。
卓球
今回も中国の壁が厚かった。前回、金メダルをとった男女混合ダブルスも早々と敗退。
世界ランク1位・王楚欽選手が混合ダブルス優勝後にカメラマンにラケットを踏まれて折られてしまい、急遽予備のラケットで競技したシングルス2回戦で敗れた。これがなんと「中国男子選手が五輪シングルスで他国選手に敗れたのは20年ぶり(アテネ大会以来)」なんだとか。
そういえば中国選手同士が決勝で対戦している図はいっぱい見たなあ。1位と3位になったときも、準決勝で中国選手同士があたった結果なのだね。
ちなみに、20年前、アテネ大会のシングルス決勝で中国の王皓選手を破ったのは韓国の柳承敏選手。
王選手とは生涯10戦して、勝ったのはこのときだけだった。
しかも、柳選手は今ではほとんどいないラケットの握りがペンホルダーの選手(王選手はシェイクハンド)。
へえ~。
女子はさらにものすごい。卓球が五輪種目になったソウル大会以降、9連勝中。今回、ついに10連勝。しかも金・銀が7回。今回も陳夢選手と孫穎莎選手の中国同士の決勝になった。
バドミントン
混合ダブルスで渡辺勇大・東野有紗のワタガシペアが2大会連続の銅メダル。
女子ダブルスで志田千陽・松山奈未のシダマツペアが銅メダル。
一時期より少し勢いがなくなったのかな。
試合後の二人を見て、かみさん曰く「結婚しちゃえ、しちゃえ」
……そんな無責任に……と思っていたら、なんと、渡辺勇大は帰国直後のテレビ番組で、「つき合っちゃえ」というイジリに対して、実は結婚していると公表。東野も知らなかったらしくて、呆然とした表情になっていた。
勇大よ、ツミなやつだな。
男子サッカー 細谷の1センチ?
決勝リーグでの日本vsスペイン戦。日本の同点ゴールがオフサイドで取り消しになったというシーンは何度見返しても分からなかった。↑どうやらこのことらしい。
オフサイドの概念、理念?から外れているんじゃないのか、と、世界中で話題になった。
オフサイドというルールを撤廃したらサッカーはつまらなくなるの? それとも面白くなるの?
大昔からの議論。一度試してみてほしいね。
それと、早急に撤廃してほしいのは陸上トラック短距離種目での反応速度0.1秒以下はフライングというルール。
0.1秒より速く反応できる選手がいないと決めつけるのは選手への冒瀆だし、科学的でもない。
田中希実が5000m予選敗退
かみさん曰く「朝からお通夜のようだわ」
組み分けの不運。次の組だったら楽々予選通過だっただろうに。
男子100m決勝
男子100m決勝は、1、2着が9.79秒、同タイムで着差あり。 最下位も9.91秒で山縣の日本記録より速い。 1位と2位の着差ありは残酷だわねえ。学校の運動会なら「みんな速かった。全員1着だよ」とかになりそう。 歴史や人生におけるこの金と銀の差はものすごい。それが100分の1秒でも差がないんだから、短距離種目の勝ち負けって何なんだろうと改めて考え込んじゃったよ。 ちなみに足がゴールラインを出た順番だと1~3着は逆になる。トルソー(胴体)がラインに達したときというルールなのでライルズが1位。 そのライルズは途中ではビリだった。9.79秒は彼のベストタイム。 ゴール直前までトップだったトンプソンはジャマイカの23歳。これからボルト2世のようになっていくのかな。
ライルズは200mでは3着だったが、直後にコロナ感染していたことを公表。
コロナウイルス陽性だからなんだっていうの? と、今の世界が正気を取り戻していることは感慨深い。
日本はあの大規模詐欺のおかげで東京五輪を滅茶苦茶にされた。五輪だけでなく、いかに瞞しやすく、無抵抗、無批判な国民性かということも世界中に知らしめてしまった。
今なお狂気が続いている。来月には、全世界でどの国も承認していない自己増殖型遺伝子製剤(レプリコンワクチン)なるものを自国民に打ち始める。自国に原爆を落とすようなものだ。
この狂気にメディアが声をあげず、ほとんどの国民も無関心なまま。
呑気に、次の自民党総裁は……なんてやっている。
……もう完全にダメだろうね、この国は。
かといって国外退避もできないし、ますますとじこもるしかなくなるか……。
ジョコビッチがついに五輪金メダルも獲得
体操種目別鉄棒の椿事いろいろ
優勝候補は台湾の唐嘉鴻選手と予選1位の中国・張博恒選手。しかし唐選手は落下。張選手は着地で大きく前につんのめって手をつくという大失敗。8人の選手のうち6人が失敗して、ほぼミスなく終えたのは2人だけ。その2人が金・銀メダル
その結果、中継の解説者が「メダルはともかく……」と、完全に諦めていた岡「慎ちゃん」慎之助がまさかの金メダル(みんなとんでもない失敗をして棚ぼた)
表彰式では銀メダルのコロンビアのアンヘル・バラハス選手が、まだ金メダルの慎ちゃんが台に上がる前に1位の台にのぼって同点3位の二人に握手を求める
3位の張選手が何度も同点で銅メダルを分け合った台湾の唐嘉鴻選手に話しかけたり、握手をしようと手を差し伸べるも、唐選手はほぼ無視
オリンピックでは、こういう細かい場面が見どころなんだよね。
かみさんは「コースケさんを手ぶらで帰すわけにはいかない……じゃないけれど、張選手を金メダルなしで帰らせるわけにはいかないでしょ」と応援していたが、種目別鉄棒でも最後の最後にこけてしまい、ああ~、と声をあげていた。
シンノスケの金メダル3つ、銅メダル1つに関しては「人生の運をこんなにいっぺんに使い果たして、怖い」「陸上男子の分の運もみんな持って行っちゃったんじゃないかしら」と、喜ぶよりも心配していた。
確かに、陸上男子の分も……あ、長くなってきたので、それは次のページに持ち越しましょ。
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こんなご時世ですが、残りの人生、やれる限り何か意味のあることを残したいと思って執筆・創作活動を続けています。応援していただければこの上ない喜びです。