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クラウス・シュワブの人物像

第7回ぷちぷちサミット議事録より抜粋(2)

イシ: 私が興味を抱くのは、WEFの中のヒエラルヒーです。ただの駒として取り込まれる日本の政治家みたいなのが最底辺にいて、上のほうには会長のシュワブとか特別待遇のビル・ゲイツとかアドバイザーのユヴァル・ノア・ハラリとか。
 シュワブは今月末には85歳になるけれど、彼はロスチャイルド家、ロックフェラー家などと直接血縁関係はなさそうだよね。

吾狼: ないと思います。彼の経歴は不明な部分が多いんですが、僕が把握しているところでは、父親はオイゲン・ヴィルヘルム・シュワブ(Eugen Wilhelm Schwab )という人で、エッシャー・ヴァイスというスイスの技術系、建設系の大企業の工場長をやっていたようです。その工場はドイツのラベンスブルグというスイス国境に近い町にあって、クラウスは一時期スイスの小学校に通っています。

幽大: さすがだな。吾狼くんはそんなことまで調べているのか。

吾狼: はい。シュワブの出自には謎が多いので、謎解きをしないわけにはいかないですよ。
 父親についてはオイゲン・シュワブではなく、ハンク・R・シュワブというドイツ系ユダヤ人ではないかなどという人もいます。ハンク・シュワブはホロコーストを生き延びた後、アメリカに渡って成功するんですが、98歳まで生きて、死ぬ前に自叙伝を書いているんですね。そこには、自分は1914年にフランクフルトで生まれ、家系は15世紀まで遡れて、先祖の中にはロスチャイルド家の5人の創始者の父親であるマイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの父がいる、と書いてます。
 でも、それは無理矢理クラウス・シュワブとロスチャイルド家を結びつけようとしているようにも思えますし、なんの証拠もないんですよね。
 それで、通説通り、父親がオイゲン・シュワブという人物だとして、母親はエマという名前のユダヤ人ですが、父親はすぐに離婚して再婚しています。しかし、クラウスはその継母であるエリカ・エプレヒトのことを「母」と呼んでいます。エリカはユダヤ系ではなくアーリア系白人だそうです。
 とにかく謎が多くて、よく分からない人物ですね。

幽大: そういうよく分からんやからが、なんで今、世界を牛耳るような組織のトップにいるんだ?

吾狼: はい。クラウスは秀才で、1958年から1966年、スイスにいた8年間であらゆる学位を習得してしまい、その後はチューリッヒのエッシャー・ヴァイス社で働いたり、フランクフルトの機械・プラントエンジニアリング協会のCEO補佐を務めていたんですが、その後、修士号獲得のためにアメリカに渡って、ヘンリー・キッシンジャーやケネス・ガルブレイスとの関係を作りました。
 キッシンジャーには特に可愛がられたようですね。それを足場としてアメリカ国内のみならず、世界的に人脈を広げていきます。
 ロスチャイルド家など、大富豪との関係もそのときに強まったんでしょう。
 30歳でスイスに帰国すると、チューリッヒのエッシャー・ヴァイス社の役員に就任するんですが、突然、すべてを捨てて、1971年1月に世界経済フォーラムを立ち上げました。何があったんでしょうね。

イシ: その時点でロスチャイルド家などとの関係はすでに築かれていたんだろうね。彼はもともと裕福な家で育ってはいるけれど、ロスチャイルドの血とは直接の関係がなさそうだから、あくまでも才覚を見込まれたんだろう。
 彼がいちばん上のボスではないことは確かだろうね。

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