私が降圧剤をやめた理由(わけ)
ここ数年、体力の衰えだけでなく、気力減退が著しい。身体がいうことを聞かないだけでなく、短時間であっても何かをしようという気持ちが湧いてこない。あれをしなくては、こうすればいい……ということは分かっているし、脳ではそうしようと思うのだが、脳が身体に命令を下すまでにいたらない。
こんな状態でダラダラ生きていても面白くないと、ずっと思っていたのだが、先日、ふと気がついた。
この気力減退は降圧剤のせいではないのか、と。
例によって、ここから先は私の個人的備忘録であり、これが正しいとか、こうしましょうといった主張ではない。
自分の責任と判断で実験中、というような話であることを、まずはお断りしておく。
降圧剤を飲むようになってから気力減退が始まった?
医者から降圧剤を処方されたのは、親父を日光に連れてきてからのことだ。
親父はそれまでは横浜市の特養に入っていたのだが、他に移ってほしいと言われ、我が家からすぐに様子を見に行ける小さな介護施設に入居させることになった。
特養のときは施設が契約している医師が定期的に検診してくれていたが、今度は自分で主治医を捜さなくてはならなくなった。
そのとき治療に通っていた歯科医院の受付の女性にいうと、院長が優しくて待ち時間もあまりないという内科クリニックを教えてくれた。
そこに定期的に連れていくということになり、それじゃあついでに私も、長い間検診などまったくしていないので……となった。
血液検査などはまったくと言っていいほど問題なかったが、血圧だけ高めですね、ということだった。
高めといっても、上が130前後で下は80台。もともと低血圧で朝が苦手だったし、肩こりがひどく、手足が冷える体質だったから、血圧が高いといわれたことが意外だった。それまであまり血圧を測ったこともなかったし。
しばらくはそのままだったのだが、何回目かで上が138とか出たとき、院長に「どうします? 130超えたら普通は血圧を下げる薬を飲むものよ」 と言われた。「それはちょっとまだ……」と渋っていたのだが、何度目かの診察で「いちばん軽いのを試してみたら」ということになった。処方されたのはアムロジピン2.5mg。
古くからあるカルシウム拮抗薬というやつで、多くの医師はこの薬から処方するようだ。
飲み始めたが、ときどき上が130台というのはあまり変わらなかった。
そのうちに倍容量の5mgの錠剤になった。
親父が亡くなり、しばらくは自分だけがそのクリニックに行って薬を処方されていたが、かみさんが行っているもっと近い内科医院が薬をバンバン処方するし待ち時間もあまりないから楽だというので、そちらに乗り替えた。
花粉症が……とか、肩こりが……とか言うと、すぐに薬を処方してくれる。確かに「楽」だ。
降圧剤も、当初は引き続きアムロジピン5mgが処方されていたのだが、医院で測ると140台が出ることもあった。家で測ると130台後半くらいが多いのだが、2台ある血圧計のうちもう1台では10以上高い数値が出るのでいい加減なものだ。
で、しばらくすると院長が「もっと効く薬に代えてみましょう」と言ってきて、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(通称ARB)の1つであるカンデサルタンシレキセチル8mgとアムロジピン2.5mgの配合薬を処方された。
しかしこれは服用後すぐに身体に合わないと感じた。目眩や動悸がして気分が悪くなるのだ。
数日試したが、これは絶対にヤバい薬だと直感して、院長に直訴し、アムロジピンのみに戻してもらった。
しかし、その数か月後、「どうでしょう。せっかくお金出しているんですから、もっといい薬に代えてみませんか」とまた言われ、今度はARBの1つバルサルタン80mgとアムロジピン5mgの配合薬を処方された。
前回ほどの副作用は感じなかったし、血圧も下がったので、その後はずっとこれを飲み続けていたのだが、その頃からやはり気力の減退が一気に進んだように思う。
夏になると自然と血圧も下がるので、それに合わせて、1錠を噛みちぎって半分や3分の1くらいにして減量したりしていたが、冷静に考えてみると、どうも血圧が140を超えたようなときのほうが身体の調子がいい。
もしかして、私はずっと操られていたのではないか?
気づくのが遅すぎたかもしれないが、改めていろいろ調べてみることにした。
今までも、養老孟司氏の話などで、血圧の薬など飲むものではないという主張をする医師や医学者の声には何度か接してきた。
病気の多くは「医原病」(医療が原因で病気になる)だという論も複数読んできた。
それでも「上が130を超えれば高血圧」という刷り込みは簡単には消えなかった。
しかし、この2年3年で、医療界と製薬会社の癒着ぶりや非道ぶりを思い知らされているので、ワクチン詐欺のずっと前から、我々は薬漬けにされ、健康を損なってきたのではないかという思いが強くなった。
以下、最近調べてみて新たに学習したことをまとめてみる。
カルシウム拮抗薬とARBの配合薬とは?
まずは、今の自分の健康状態と処方されている薬のことを再確認してみる。
現在、一般的に処方される降圧剤の主流は、従来からあるカルシウム拮抗薬とARB
カルシウム拮抗薬とARBを混ぜた配合薬というのも急速に処方数が増えていて、今自分が処方されているのもこのタイプ(バルサルタン80mg+アムロジピン5mg)
この薬の注意すべき副作用として記されているものは、血管浮腫、浮腫、顔面腫脹、口唇腫脹、咽頭腫脹、舌腫脹、劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸など
患者の属性に応じた注意事項としては、禁止:妊婦・産婦、原則禁止:授乳婦、慎重投与:高齢者(65歳以上)、注意:高齢者。高血圧治療の第一選択薬として用いないこと
妊婦や授乳婦には投与禁止、高齢者には慎重投与とされている薬なのだ。60代後半の私の血圧が140前後になることがあるというだけで処方するようなものだろうか?
ディオバン事件
現在私に処方されている配合薬のARBであるバルサルタンは、1989年に合成された。その後、2000年に日本国内で認可され、ノバルティス社から「ディオバン(Diovan)」の商品名で市販されている。
このノバルティスという会社は、スイスに本拠地を置く国際的な製薬・バイオテクノロジー企業。その日本法人であるノバルティスファーマ社の社員が統計解析者となり、京都府立医科大学・東京慈恵会医科大学・滋賀医科大学・千葉大学・名古屋大学が関わった日本での臨床研究における論文に不正があったとして、2018年にすべての論文が撤回されるという事件が起きた。これがいわゆる「ディオバン事件」と呼ばれているものだ。
事件についてはWikiなどにいろいろ解説が出ている。Wikiの「ディオバン事件」の項からごく一部を抜粋してみる。
この事件はディオバンの販売が日本国内で認可された2000年の後に起きているので、目的は他の降圧剤より優れていると医療業界にPRすることだった。
法の抜け道を利用して不正をしても罰せられないという証明のようになってしまったこの事件。関係者が全員無罪にされてしまった時点で、現在の大規模ワクチン詐欺の土壌がしっかり固まっていたのだろう。
ディオバン事件~アンジェス社~新コロワクチン開発の闇
私が医師から処方され、今服用している降圧剤に含まれるバルサルタン(単独商品名ディオバン)が起こした臨床研究不正事件は、なんと国内での新コロワクチン開発という話にもつながっていた。
札幌市で訪問診療、内科、老年内科のクリニックを運営している関根徹院長のブログなどでそのことを知り、さらに調べていくと、医療業界のとんでもない実態が浮かび上がってきた。
それらを時系列でまとめてみた。
1999年12月、大阪大学の森下竜一医学部助教授(当時)が「メドジーン」というバイオベンチャー企業を創業。遺伝子医薬品の研究開発を掲げて、大阪大学をはじめ、タカラバイオ、AGCなどそうそうたる大手企業が参画した。同社はその後、2000年6月に「メドジーン バイオサイエンス」に、2001年10月に「アンジェス エムジー」に、2004年3月に「アンジェス MG」に、2017年7月に「アンジェス株式会社」に商号変更した
2000年、高血圧治療薬としてバルサルタンが日本国内で認可され、ノバルティス社がディオバン(Diovan)の商品名で市販開始
ディオバンが発売された後、高血圧学会の理事でもあった森下竜一氏は、医療雑誌等でノバルティス社の広告に登場したり、公演を行ってディオバンを宣伝した
森下氏の研究室は2009年から2013年の間だけで2700万円の寄付をノバルティス社から受けとっている
ディオバン事件が明るみになった後の2013年4月、高血圧学会は第三者委員会を立ち上げたが、なぜかその委員に森下竜一氏も名を連ねていた
委員会の第1回会合直後にも森下氏はノバルティス社から1000万円の奨学寄付金を研究室宛に受けとり、その後も300万円を受け取った
森下氏は第三者委員会では一貫して「ノバルティス社の臨床研究に不正はない」と擁護した
2003年、第1次小泉改造内閣時代の知的財産戦略本部本部員に就任。以後2007年まで担当。
2004年6月、アンジェスMGが開発中の遺伝子治療薬を人体に投与する臨床試験を実施した教授ら5人が事前に同社の未公開株を取得していたことが判明。新聞各社が報道。同社はその後上場し、取得株の価値は現在の株価で計数億円分に上った
この薬は足の血管などが詰まる末梢血管疾患の治療薬「肝細胞増殖因子(HGF)」というもので、特許は森下竜一氏が所有
2012年2月、アンジェス社は創業者であり、同社取締役(当時)である森下竜一氏に対してHGF特許料として7500万円を支払った後に契約の無効を理由に返還を請求。これを貸倒引当金繰入額として特別損失に計上すると発表したが、最終的には返還請求を取り消し、研究開発費としてこれを計上するに至った
2013年1月23日、第二次安倍内閣の内閣府「規制改革会議」委員に就任。同年3月18日、健康医療戦略本部戦略参与に就任。同年4月17日、大阪府市統合本部医療戦略会議参与に就任
2013年の情報開示により、森下氏は年間講演回数が100回以上で、各製薬会社から合計2500万円以上を得ていることが判明
2016年6月28日、大阪府2025年日本万博基本構想委員、2016年9月9日、内閣府規制改革推進会議委員を歴任
2019年9月、アンジェス社は「国内初の遺伝子治療薬」という触れ込みでHGF遺伝子治療用製品・コラテジェンを発売開始
2020年3月、バイオベンチャー企業のアンジェスが大阪大学と共同で、日本では承認されたことがない「DNAワクチン」を使って国内で初めて新型コロナウイルスのワクチンの開発を進めると発表。大阪府の吉村知事、大阪市の松井市長がすぐさま協定を結び「オール大阪」でのワクチン開発をアピール
同年4月、吉村大阪府知事は「絵空事ではなく、7月に治験を開始して、9月に実用化へ」と発言
同年5月、日本医療研究開発機構(AMED)はアンジェスに20億円の開発助成金を決定
同年6月、大阪市立大病院で初めてヒトで安全性と効果を確認する臨床試験を始めたと発表。その後、大阪大学医学部附属病院でも治験を開始すると発表。吉村知事は「国の認可を得るのは、2021年の春から秋にかけてになります」と発言
同年8月、厚労省の「ワクチン生産体制等緊急整備事業」によりアンジェスは約94億円の助成金を得た。ちなみに他の企業では、塩野義製薬 13億900万円、KMバイオロジクス 10億6100万円、IDファーマ 1億2400万円で、アンジェスの94億円は企業規模や実績からしても異様な数字
2021年3月、吉村大阪府知事、ワクチンの開発遅れについて「さまざまな課題、安全性や治験の中で、手続きに時間がかかっているのであろうと。予定通りにいかない難しい問題にチャレンジしていると思う部分もあろうかとおもいます」と発言
2011年11月、アンジェス社、500人に対し治験をおこなったところ、安全性は確かめられたが十分な有効性が確認できなかったと発表
2022年9月、アンジェス社、臨床試験中の新型コロナワクチンの開発中止を発表(NHK 2022/9/7)
……いやもう、書いているだけでクラクラしてくる。
ディオバン事件、アンジェス社、同社を創業した森下竜一氏、国内初のDNAワクチン開発……これらを結びつける記事はあちこちにある。しかし、そのことを分かりやすく伝えるメディアはほぼない。
大手メディアは華々しく「国産ワクチンに期待!」などとぶち上げていたが、業界内では誰も期待していないどころか、「ああ、またか」とウンザリしていたようだ。
アンジェス社が創業した1999年12月から2019年12月までの20年間の最終赤字額は430億円。銀行借り入れはできないので、第一三共、田辺三菱製薬、大日本住友製薬、アステラス製薬、米バイカルインクなどのパートナー企業が支援し続けて倒産を免れてきた(デイリー新潮 コロナワクチンのアンジェス創業「阪大教授」、逮捕状の出た「NMB元メンバー夫」との関係 2020/7/10)。
森下氏は現在、大阪市の2025年大阪・関西万博関係特別顧問にも就任している。
高齢者の正常血圧は年齢+90?
今飲んでいる降圧剤の成分がこんなトンデモな歴史を持っていたと知っただけでも飲む気が失せるのだが、そもそも私は「高血圧症」という病気を患った病人なのだろうか?
高血圧と診断される基準はここ数十年でどんどん下げられているという。
かつてのように「年齢+90」が基準値だとすれば、67歳の私の場合、上が157が基準値ということになる。130を超えているから降圧剤を服用しましょうという話がおかしいのではないか。
そもそも、親父の主治医になってもらうために内科クリニックを訪れるまで、私自身は別段健康上の問題は抱えていなかったし、血圧のことなど気にしていなかった。それが医師から「130超えたら普通は飲むレベルよ」と諭されて服用を始めてからのほうが、ずっと体調が悪いと感じている。歳のせいと思っていたが、薬のせいだったのかもしれない。
医薬品にはメリットとデメリットがある。服用するのはメリットがデメリットを上回ると判断されるからだが、私の場合、降圧剤を服用するメリットがデメリットを上回っていないのではないか?
新コロワクチンの世界的大犯罪を知っている今、医療や製薬会社への信頼が根底から崩れてしまっている。
ここはしっかり判断しないと健康寿命を縮めてしまうのではないか?
降圧剤で長生きしても楽しくない
医師の中にも、降圧剤はのむ必要がないと言い切る人は少なくない。また、介護現場で働いている人たちや施設担当の訪問診療医師なども「高齢者施設では血圧の高い人ほど元気で長生きしている」と証言する。
この店主は、日本脂質栄養学会が編纂している「日本人は絶滅危惧民族 ─誤った脂質栄養が拍車─」という書籍にある資料などをもとに、以下のように解説している。
日本高血圧学会は、原因=高血圧 ⇒ 結果=動脈硬化→脳卒中 ……心筋梗塞や腎臓病などの病気を招く
と主張するが、これは本末転倒であり、
原因=動脈硬化 ⇒ 結果=高血圧 ……年を食っても十分な血流を保ち、健康維持
……と考えるのが筋ではないか。
現在、新コロワクチン廃止論客の先頭に立っている一人でもある長尾和宏医師は、ここまで極端なことは言っておらず、かなり慎重な意見だ。
もちろん、多くの医師や医療業界のメジャーな意見は「降圧剤を安易にやめてはいけない」という方向でまとまっている。
阿部氏は上記のコラムで
とも書いているが、自分の適性血圧がどのくらいなのかを見極めるのは相当難しいだろうと思わされる。
一つ言えることは、降圧剤を処方する医師の多くは、目の前の「患者」がどんな生活習慣、性格であるかなどを知らないまま、ただ単に血圧計が示す数値を見て降圧剤を処方しているであろうということだ。
最後は自分の感覚を信じるしかない?
新コロ騒動が始まってからのここ3年は、毎日ネットで関連情報を集めて、その真偽を自分で見極める努力をしてきた。
テレビや新聞が嘘情報や忖度報道を垂れ流すのは、原発爆発後の経験で嫌と言うほど知っている。同じことがまた繰り返されている。
しかも、今度はもっとひどい。なにせ、全国民の命を脅かすことをしているのだから。
長尾医師の『薬のやめどき』は今から6年前の2016年12月に出版されている。新コロ騒動よりだいぶ前だ。また、この本は主に高齢者の終末医療などに焦点をあてていて、抗認知症薬などへの記述が多い。
新コロワクチンの正体を知った今は、降圧剤を含めて医薬品全般に対する認識が若干なりとも変わっているかもしれない。
同書の最初にある降圧剤の項の最後にはこう書かれている。
多くの資料や意見を読み、自分の体調の変化とも照らし合わせてみた結果、私は今、降圧剤の服用をやめている。
血圧は140前後に上がったが、気力が少しずつ戻ってきている感触はある。
同時に、薬に頼らない分、今までより少しだけ散歩の距離を伸ばそうと意識している。
自分の死に方は分からない。
ただ、無気力な10年を過ごして死ぬより、死ぬまで最後まで何かを作り続ける5年のほうが幸せだと思っている。
こんなご時世ですが、残りの人生、やれる限り何か意味のあることを残したいと思って執筆・創作活動を続けています。応援していただければこの上ない喜びです。