ぷちぷちサミット(6)コロナとワクチンに翻弄された2年を振り返る(後編)
適切な提言が無視し続けられた2020年後半
イシ: だんだんしんどくなってきたけれど、せっかくだからもう少し復習しておきますね。
2020年も夏くらいになると、かなりいろいろなことが分かってきました。
国際医療福祉大学の高橋泰教授らがまとめた「新型コロナの実態予測と今後に向けた提言」という論文などは、かなりしっかりまとめられていたという印象があります。
その内容は、
新型コロナはインフルエンザウイルスに比べて毒性が弱く、体内に入っても感染しない(自然免疫の段階で身体が打ち勝つ)ケースが多い。
日本ではすでに30~45%の人が体内にSARS-CoV-2を取り込んだことがあると思われる。その後、感染はしなかった(細胞内にまで入り込まれなかった)場合は抗体検査もマイナスに出る。
東アジアの人たちは、何らかの要因で、この「ウイルスを取り込んでも感染しない」あるいは「自然免疫だけで打ち勝ったので無症状や軽い風邪症状くらいで済んで、その後、抗体も作られていない」割合が欧米人よりずっと多いのではないか。
COVID-19で重症化する理由の1つは、今回のウイルスパンデミック以前にあったS型コロナウイルスの感染による抗体が、「抗体依存性免疫増強(ADE)」効果を引き起こし、ある時点で容態急変を起こすというもの。
そういうウイルスであるという前提でのシミュレーションを行うと、欧米のような強力な対策をしなかった日本で極端に死者が少ないことが説明できる。
もしインフルエンザ並みに強力なウイルス(暴露すると100%抗体が陽性反応を起こす)であれば、現時点で日本人のほとんど(1億人以上)はSARS-CoV-2を体内に入れていないということになってしまう。もし、そうならば、これからウイルス暴露が広がれば、今後500万人以上が重篤化し、300万人以上が死ぬ計算になってしまうが、現状を見る限り、そうであるとは思えない。
よって、一律に何かを禁止したりするのではなく、年代によってリスクが著しく違うことを考慮した対策が必要である。
患者動向を的確にモニタリングし、また遺伝子解析を早急に行い、現在の新型コロナと同様のウイルス株の再来か、毒性や繁殖力が以前より強くなった「発症力」が高いウイルス株が現れたのか、あるいはより「重症化しやすい」ウイルス株なのかを早急に見極め、それぞれに応じた対策を行えるような体制を早急に整備することが重要。
現在と同程度のウイルスであると分かっている間は、軽度の患者の対処基準を現状より軽くするべき。
日本の現場で使用されている新型コロナ治療薬の薬効を評価できるデータを集める仕組みを早期に立ち上げるべき。また、日本人が重症化しにくい原因の解明は、他国の研究からは期待できないし、欧米人の薬効データは日本では参考にならないので、国内で使われている薬の効果を示すデータを多施設から吸い上げ、薬効を評価できるビッグデータを収集する仕組みを至急作るべき。
……といったもので、今読んでも極めて適切な提言でした。(原文は⇒こちら)
吾狼: ぼくもそれは読みました。2020年7月の時点ですでにあれだけ正確な予測や適切な提言をしている人たちがいたのに、政府はまったく参考にしませんでしたね。
幽大: この国ではいつもそうだな。優秀で誠実な学者や現場で奮闘する者たちがいるのに、政治がそれを生かせないどころか、邪魔をする。
イシ: この時点ではまだワクチンは登場していなかったけれど、ワクチン待望論が世界中で盛りあがってて、私はすでに違和感を感じてました。急いで作るといったって、1年、2年でできるもんじゃないのに、と。
吾狼: 世界中がパニックになっていて、各国の政府が製薬会社と不透明な密約みたいなのを結び始めているのが見えてきてました。
だけど、あの時点ですでに、コロナによる重症化というのは、季節性インフルエンザと違って、サイトカインストームが関係していることがはっきりしてました。つまり、ある種の免疫がかえって重症化を引き起こす可能性を示しているわけで、そういう性質のウイルスに安全・効果的なワクチンができるのかと、ぼくは当初から疑問でした。
イシ: PCR論争も、「無症状者にも徹底的に検査を」というような主張は思考硬直だと、さすがに私も気づき始めましたよ。その費用とマンパワーを、通常医療体制の維持と、重症患者早期発見・治療対策にあてるべきだ、と。
今までなら大事に至らずにすぐに治療や手術を受けられた人たちが、状態を悪化させ、死んでしまうケースが増えてきて、それこそ本末転倒。コロナの犠牲者じゃなくて、コロナ騒ぎの犠牲者が増えていったんだよね。
吾狼: メディアはワクチン待望論を煽り立てるけど、安全性が分からないようなワクチンより、臨床によるデータに基づいて既存の医薬品や治療法を活用する道を探るほうがずっと効果的、合理的じゃないのか、と。普通はそう考えると思うんですけどね。
イシ: そうそう。未知のウイルスだというなら、なぜそんなウイルスに対するワクチンが作れるのかという根本的な疑問がわくよね。病態の仕組みがよく解明されてないのにワクチン? 作れるとしたって、承認されて使えるようになるには最低でも10年はかかるはずだと。
で、そんなこんなの中で東京五輪は延期になって、翌年にやるのかどうかという論争が続いて、そこからの1年は本当に不毛の1年だった気がするね。やれたことがいっぱいあるのに、何もしないどころか、事態を悪化させるようなことばかりやってた。GoToキャンペーンとか。
吾狼: コロナに関する様々な情報が出てきて、正体がかなり分かってきたのに、政府の対応は初期と同じで、緊急事態宣言だのマンボウだのを出す出さない、飲み屋や娯楽施設は営業自粛しろ、マスクしろ、酒は出すな、ワクチンはまだか……そんなのばっかりでした。もったいない時間が流れましたよね。
幽大: もったいない、というよりは、大切なものがどんどん失われ、世の中が崩壊していった時間だな。取り戻すのにどれだけかかることか。いや、もう取り戻せんかもしれんな。
2020年の死者数はコロナ以前より少なかった
イシ: 興味深かったのは、コロナコロナで大騒ぎした2020年の国内死亡者数が、前年より少なかったことだね。2020年の総死亡数は137万2648 人で、2019年の138万1093人より8445人減少してる。人口1000人あたりの死亡率も11.2から11.1に減少。
吾狼: ところが2021年は一転して増えたんですよね。2021年の国内総死亡者数は戦後最多で145万2289人。前年より一気に6万7745人(4・9%)増えました。デルタ株の流行が影響したとか、高齢化が背景にあるなどと説明していましたが、本当にそうでしょうかね。
幽大: 高齢化が背景にあるなら、なぜ前年の2020年は死者が11年ぶりに減ったのかということだわな。2020年だけ急にジジババが若返ったんかと。まったく説明になっておらん。
吾狼: 新型コロナによる死者が増えたほかに、老衰や誤嚥ごえん性肺炎が増えたというんですが、それもなんだか妙ですよね。だって、死んだときにPCR検査して、陽性だった人はほとんどが「コロナで死んだ」とされていたんですから、死因が老衰や誤嚥性肺炎とされた人は、PCR陰性だったわけでしょ。
それで、2020年と2021年で何が違ったかというと、2021年から新コロワクチンの接種が始まったことですよね。最初は医療従事者で、2月17日からでした。次が高齢者の番で、全国の高齢者施設ではほとんど全員が、それこそ100歳を超えている人にもバンバン打っていたでしょ。
メディアにはほとんど出てきませんでしたが、それまで元気だったお年寄りがワクチンを打った途端に具合が悪くなって、あっという間に亡くなってしまったという話をずいぶん聞きました。施設側でもそれはほとんどタブー視されて、箝口令が敷かれていたような感じですね。
イシ: 2021年はワクチン禍の年だったと思うね。メディアは連日、新規感染者数だのクラスター発生だのという報道ばかりで、今もまだそれをやめないわけだけど、その裏では確実にワクチン禍が広まっていたんだよね。
ワクチン禍は世界的な人的災害だったけれど、メディアは徹底的に隠した。各国の政府はワクチンの危険性に気づいていながら、逆にワクチンパスポートのような政策を打ち出して、専制国家のような人権侵害を強行した。理性の国のように思われていたドイツや、自由を愛するフランス、情熱の国イタリアで、ワクチンを打たないとレストランにも入れない、電車やバスにも乗れないという、信じられない状況が出現した。
当然、それに反発するデモやカナダのフリーコンボイのようなストライキも起きたけれど、日本ではほとんど報道されなかったね。報道規制がどんどん進んでいって……。
幽大: 欧米人はやることが極端なんだな。あの狂気よりは、日本の無責任ポンコツ政府のほうがまだマシだと思ったもんだ。
声を上げる医師・研究者たち それを抹殺するメディア
イシ: 世界中の医師や学者らから「このワクチンはダメだ」という声が上がり始めて、それこそ危険性を示す「エビデンス」も次から次へと示されたね。
吾狼: どう考えても10年以上かかるはずのワクチンが1年もかからずに登場したというだけで怪しいのに、そういう得体の知れないものがすごい勢いで全世界に配られて、政府主導で打ちまくられたんですからね。「おいおい嘘だろ」と、まともな学者や医者なら絶対に疑いますよね。
日本国内でも多くの医師や研究者が声を上げ始めました。
イシ: ワクチンや免疫の専門家の間では、およそワクチンというものはADE(抗体依存性増強)の危険と隣り合わせのものである、というのは常識になっているそうだね。ところが、m-RNAワクチンやDNAワクチンでは、そのへんのことがまだ何も分かっていないのに、国は特例承認してしまった。
これらのワクチンを特例承認した際の「特例承認に係る報告書」「審議結果報告書」というのがWEB上に公開されていて、誰でも読めるんだけど、なんかもう、目眩がするようなものだよ。
イシ: 長い長い説明の最初と最後だけ読めば「ワクチン接種による疾患増強リスクの有無は現時点で不明」だけれど、申請者の説明を了承し、「製造販売後に」引き続き情報収集していく、と言っているわけだよね。簡単にいえば「分からないけど見切り発車します」ということ。これ、すごくない? そんな無責任なことってあるかね?
危ないと感じていながら、なぜ打ってしまうのか?
吾狼: 繰り返しになっちゃいますけど、これだけ問題にされているのに、なぜみんなワクチンを打ちに行くんですか? それも、相当教養のある熟年の紳士・淑女、普段から政治にも積極的に関心を持って政府を批判しているような人、毎日ネットを見ている情報通と思えるような人たちが、なぜかワクチンにだけは無抵抗というか、まるで催眠術にでもかかったかのように自分から足を運んで打ってしまう。ぼくにはどうしても信じられないんですよ。何か悪い夢を見ているようで。
イシ: 催眠術……ねえ……。私は、戦争が始まるときの集団ヒステリーにそっくりだと感じてるよ。
幽大さんは「高揚感」とおっしゃったけど、理屈を超えた高揚感や義務感、あるいは焦燥感の組み合わせで、多くの人が一斉に動いたってことでしょ。日本はワクチン接種を義務とはしなかった。政府も公式に「コロナ、ワクチン差別はやめよ」と表明しているんだけどね。
幽大: 分かっちゃいるけどやめられない的な不思議な行動を人間はするもんなんだな。昔からそうだった。後から思えば、なんて馬鹿なことをしちまったんだ! と思うんだが、なぜかフラフラと動いてしまうんだな。
イシ: う~~ん。まあ、私も若いときの自分の行動をいろいろ思い出すと、あのときは頭がおかしかったとしか思えないようなことをいっぱいやらかしましたけどね。
吾狼: それは「若気の至り」というもので、そういうのとは全然違うでしょう? 年齢や人生経験に関係なく、あらゆる年代、職種、思想、趣向の人たちが一斉に打ちに行ったんですよ。
くどいようですが、1回目はまだ分かるんです。このワクチンの危険性についての情報がまだまだ表に出てきてなかったですから。打たなかった人たちは「常識的に考えて怪しすぎる」というのが主な拒絶理由でしたよね。でも、2回目のときはもうだいぶ情報が出てましたよ。
で、3回目ですよ、今はもう……。3回目! 国が発表しているだけでも3桁の死者が出ている段階の3回目! オミクロンには効かないと、医学専門誌の査読済み論文が複数認めている段階での3回目! 3回目からがいちばん危ないと言われている3回目!
さすがにもう打つ人はいないだろうと思っていたのに……あまりの衝撃で言葉も出ませんよ。
幽大: 3回目はさすがに減ってきたと聞くが、どうなんだ?
吾狼: 減ってきたとはいっても、すでに半数が打っちゃってますよ。これだけ素直に打っちゃってる国は世界でも少数派ですよ。
「本物」のワクチンは0.5%以下?
幽大: しかし、打ってもケロッとしている者もいっぱいおるじゃろ。だからこそみんな打ちに行くわけだわな。怪しいワクチンだとしても、平気な者がほとんどなんだから、一方的に不安を煽り立てるのもどうなんだ?
吾狼: それに関しては、怖ろしい話があります。実は、本来の成分であるワクチンはごくごく一部で、ほとんどは極端に薄めたり、ただの生理食塩水並みの偽物なんじゃないかというんですね。
幽大: それは初耳だな。本当なのか?
イシ: あながち嘘とも言いきれないみたいですよ。
アメリカのCDCが「ワクチン有害事象報告(VAERS)」というのを出しているんですが、それを製品ロット別に分析した人がいて、ワクチン接種後の有害事例、死亡事例の数が製品ロットによって極端な偏りがあることが分かったらしいんですね。
(That's Not A Conspiracy Theory と Vaccine batches vary systematically in toxicity and are distributed to unsuspecting Americans by three companies: researcher)
それによれば強い毒性を持つ製品は全体の0.5%ほどで、7、8割の製品は接種後に頭痛などの副反応を伴うだけのものだというんです。
幽大: ん? それはどういうことだ?
吾狼: つまりですね、本物を打ったらみんなバタバタと倒れちゃうから、ほとんどは薄めたようなやつだってことです。薄めていても有害は有害なんでしょうけど、すぐに致命的なものではない、と。
イシ: 現在では、m-RNAワクチンが生成するスパイクタンパクそのものが人体にとっては毒物であって、ファイザー社が把握しているだけでも1200以上の有害症例があるというわけです。だから、そんなものを全世界の人が打ったら、死者が続出してしまう。そうなれば即座に接種中止になり、製薬会社は責任を追及される。それを避けるために、ほとんどの製品は極端に薄めたり、ほとんど水みたいなプラセボにしているんじゃないかと。
ここまでくるとまさに「それはさすがにトンデモな陰謀論だろ」って鼻で笑われそうですけどね。そもそもこのワクチンが出てきた背景の異常さを思うと、笑って無視できないような気もしますね。こうなったらもう、なんでもありなんじゃないか、と。
幽大: だが、もしそうだとしたら、朗報ではないか。被害が少なくなるわけだから。
イシ: そうです。打っても平気だったね、という人が大多数であればいいんですが、どのくらいの割合で「本物」のワクチンが紛れ込ませてあるのかが分からないし、そもそもこの話の真偽のほどが分からない。出来の悪い噂や作り話で終わるかもしれない。そのほうがいいわけですが。
吾狼: ちなみに2022年4月13日時点で、厚労省が発表している「ワクチン接種後の死亡事例」は1,667人です。これがもし、0.5%の「本物のワクチン接種事例」だとしたら、全員に「本物」を打ったときの死者は33万3400人って計算も成り立ちますよね。さすがにそれではすぐバレてしまうから0.5%にしているという「意図」があるなら……いやもう、考えるのもゾワゾワします。やだやだやだ。
あと、この話が事実だとしたら、薄めたワクチンを打った人はすぐには致命的なことにはならないけれど、時間が経って様々な症状が出ることが考えられますよね。時間差攻撃というか。
スパイクタンパクというのが嫌らしいのは、人によって影響の出方が様々だということです。微細な血栓が生じることで、心筋炎や脳卒中、内臓疾患、癌……いろいろまずいことが起きやすくなる。ADE(抗体依存性増強)によって命を縮めるかもしれない。そういうことが起きて死んでも、死因とワクチンの因果関係は分からないし、証明もできないから、いつまで経っても死者が増える原因が分からない。長期間、だらだらと超過死亡が増えていくという世界になるんじゃないか、と。
イシ: それは多くの学者たちも言っていることだね。このワクチンは今まで人類が経験したことのない種類のものであり、将来どんな影響を及ぼすか分からない。免疫系が乱されて、抵抗力も失われるので、これだけ多くの人が打ってしまった以上、今後、世界中で死亡率は上がるのではないかと。
吾狼: ぼくは2021年の超過死亡の異常な増加というのは、まさにそれが起き始めているんじゃないかと、ゾッとしているんですよ。
幽大: そうなんじゃないか?
吾狼: なにのんびりしたこと言ってるんですか。もしそうだとしたら、大変なことですよ。
幽大: そうだとしても、もはやどうしようもないだろう。そういうこともあるのか、と思うしかない。
吾狼: 幽大さんはどっちみちもう長くはないからそんなふうに構えられるんでしょうけど、ぼくはまだまだやりたいことありますし……。
幽大: うん、頑張って生きて見届けてくれたまえ。これから先どうなるか、しっかり記録することだな。わしらはおそらくその前に死んじまうだろうが。
イシ: パズルゲームを解くような感じでいけばいいですよ。スリリングなゲームだと思って。そのくらいの気持ちじゃないと、それこそ命がどんどん縮んでしまうから。
吾狼: え~。シクシクシク……。
こんなご時世ですが、残りの人生、やれる限り何か意味のあることを残したいと思って執筆・創作活動を続けています。応援していただければこの上ない喜びです。