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ファッションビル業界のAREKORE

 「J.フロント リテイリング」は、子会社の「パルコ」が運営する「松本パルコ」(長野県松本市)を2025年2月で閉店すると発表しました。 1984年8月に開業の松本パルコは、地上5階・地下1階・店舗面積2万2000平方メートルのファッションビルで、北信越地方で唯一のパルコとして営業しています。 一方、郊外における競合店の開店やリニューアルに加え、市街地中心部での競争も激化するなか、将来的な商業環境の変化や投資負担を勘案した結果、約40年の歴史に幕を閉じる決定に至ったようです。調べてみると売り上げはピーク時の半分以下まで落ち込んでいたようです 。

 パルコの現在の店舗は①札幌②仙台③松本④浦和⑤新所沢⑥ひばりが丘⑦池袋⑧上野⑨吉祥寺⑩渋谷⑪錦糸町⑫調布⑬松本⑭静岡⑮名古屋⑯心斎橋⑰広島⑱福岡と18店舗あるようですが、2024年2月末には新所沢・2025年2月末の松本が無くなりますから16店舗になる予定です。個人的には閉店したほうが良いんじゃないのと思う物件は他にもありますが、都心はともかく人口減が続く地方のパルコなんて消えゆく運命なのは仕方ないんじゃないかなと思います。 パルコにしても丸井にしてもデザイナーズ&キャラクターズブランドのブームが華やかだった80年代は花形でしたが、ブームが落ち着いてからのブランドなんて専門店も駅ビルでもモールでもどこでもお構いなしのトコばかりになりましたから・・・もはや役目は終わったんのだと思います。 全国どこの商業施設に行っても判を捺したように同じブランドしか入ってませんし、差別化できてない施設ばっかりですし。お前ら、もっとリーシング頑張れよと。

 そんな中で2020年に閉店した熊本パルコ跡地で4月25日、熊本市中央区に新業態の商業施設「HAB@」(ハブアット)をオープンするそうです。 熊本市中心部のShinsekai下通GATEの地下1階~2階に、熊本県初出店14店舗、新業態6店舗を含む20の店舗がそろうようですが・・・どうでなんですかね?
33年の長きに渡り熊本パルコとして親しまれた場所で、近年の生活スタイル・消費の変化を踏まえ、パルコは改めて「街に出て過ごすこと」の価値を提案するそうで。「また、ここで待ち合わせ。」をキーワードに地域に寄り添った新たな街のにぎわいづくりのハブとなる施設を目指すとしていますが・・・ パルコ広報部では「今までのパルコと違い、規模が小さく、より地方行政や企業と連携を強化した商業施設であり、新業態としてチャレンジする。新業態で取り組む地元企業も今回、多い。大きなテナントに入ってもらうのではなく、地域の中小企業とパルコがともに店舗を編集する新しい形の商業施設となる」としています。果たしてこの戦略が良いのか悪いのかは結果を見てみないとわかりませんが・・・。

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