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小説 コーチ物語

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コーチングのコーチ、羽賀純一。 彼のもとには多くのクライアントがやってくる。 この物語は、羽賀コーチによってクライアントがどのように成長し、羽ばたいていくのかをクライアントの視点…
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#航空機事故

コーチ物語 クライアント20「日本の危機」 第五章 過去、そして未来 その2

「ど、どうしてあのタクシーが?」 「蒼樹さん、あなた目立ちすぎているんですよ」 「そ、そん…

古賀弘規
3か月前

コーチ物語 クライアント20「日本の危機」 第五章 過去、そして未来 その1

 今朝、テレビをつけて初めて知った。 「大磯さん、殺されたのか………」  ボクはベッドから…

古賀弘規
3か月前

コーチ物語 クライアント20「日本の危機」 第1章 さよなら、羽賀コーチ その8

「羽賀さんっ」  私は思わず目の前の羽賀さんに抱きつき、そしてまぎれもなく羽賀さんがそこ…

古賀弘規
4か月前
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コーチ物語 クライアント20「日本の危機」 第1章 さよなら、羽賀コーチ その7

 斎場には、すでに多くの人が集まっていた。そんなに声をかけたつもりはなかったのに。人づて…

古賀弘規
4か月前

コーチ物語 クライアント20「日本の危機」 第1章 さよなら、羽賀コーチ その6

「羽賀さんが生きてるって、どうして? 羽賀さんはあの飛行機に乗っていたのよ。そして、誰も…

古賀弘規
4か月前

コーチ物語 クライアント20「日本の危機」 第1章 さよなら、羽賀コーチ その5

 私はどのくらい泣いたんだろう。泣いても泣いても、羽賀さんを失った悲しみの感情が奥底から…

古賀弘規
4か月前

コーチ物語 クライアント20「日本の危機」 第1章 さよなら、羽賀コーチ その4

 羽賀さんの事務所には、今たくさんの人がいる。けれど、なぜだかとても静か。テレビの音だけが虚しく響いている。  誰ひとりとして言葉を発しようとしない。いや、何を発すればいいのかわからない。私も、ミクも、そして他のみんなも。  今、口を開けば、その名前を呼べばすぐにでも姿を見せてくれる。そんな錯覚に陥ってしまう。それだけ、羽賀さんは私たちの心の中にいてくれているんだ。  だから、今のこの現実を受け入れることができない。  テレビには虚しく、飛行機墜落の文字が流れている。どうやら

コーチ物語 クライアント20「日本の危機」 第1章 さよなら、羽賀コーチ その2

「やっほー、舞衣さん。きたよー」 「あ、ミク、いらっしゃい。トシくんは?」 「妹の百合さん…

古賀弘規
4か月前

コーチ物語 クライアント20「日本の危機」 第1章 さよなら、羽賀コーチ その1

<まえがき> 今回から長編シリーズとなります。 いつものように8話で1章の構成です。 章ご…

古賀弘規
4か月前
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