マガジンのカバー画像

小説 コーチ物語

300
コーチングのコーチ、羽賀純一。 彼のもとには多くのクライアントがやってくる。 この物語は、羽賀コーチによってクライアントがどのように成長し、羽ばたいていくのかをクライアントの視点…
運営しているクリエイター

2024年1月の記事一覧

コーチ物語・クライアントファイル2 人生の転機予報 その3

「はい、前の会社では経理畑をずっと歩いてきましたからね。あまり人とのふれあいってなかった…

古賀弘規
9か月前

コーチ物語・クライアントファイル2 人生の転機予報 その2

「えっと、あ、そうそう。早速なんですけど我が社は主に損害保険を中心に扱っているのですが、…

古賀弘規
9か月前
1

コーチ物語・クライアントファイル2 人生の転機予報 その1

「よっし、今度こそ買ってもらうぞ!」  私は今、町のちょっとはずれにある小さな商店街の入…

古賀弘規
9か月前
2

コーチ物語・クライアントファイル1 舞い降りたコーチ その8

「落っこちたって、大丈夫だったんですか?」  若い警官は羽賀の全身を食い入るように見て、…

古賀弘規
9か月前
2

コーチ物語・クライアントファイル1 舞い降りたコーチ その7

「きゃぁぁぁぁっ!」  事態に気づいたミクが大声で叫ぶ。 「はがぁぁぁっ!」  竹井警部は…

古賀弘規
9か月前
1

コーチ物語・クライアントファイル1 舞い降りたコーチ その6

ミクは蚊の鳴くような声でそうつぶやく。 「え、ど、どういうこと?」  羽賀もミクの予想外の…

古賀弘規
9か月前

コーチ物語・クライアントファイル1 舞い降りたコーチ その5

「ねぇ、その羽賀さんってさ、そんなに時間にルーズな人なの?」 「おっかしいなぁ、あいつは結構時間にシビアな方なんだけど。ひょっとして道に迷ってんのかな?」  羽賀の到着を、今か今かと待ちわびている佐木野親子。舞衣のおかげで見違えるようにきれいになった部屋で、お茶をすすりながら休憩しているところであった。これがひろし一人だったら、とてもここまではきれいになっていなかっただろう。 「う〜ん、迷っている可能性は高いわね。このあたりは旧市街だから、道が入りくんでいるもんね。羽賀さんっ

コーチ物語・クライアントファイル1 舞い降りたコーチ その4

 仰向けになって寝そべり、空を眺めて 「空が高いや。ね、そうは思わないかい?」 と女性に尋…

古賀弘規
9か月前
2

コーチ物語・クライアントファイル1 舞い降りたコーチ その3

「ったく、こちらが穏便に話しかけりゃ聞く耳持たずだ」  竹井警部は怒った口調でそう言い放…

古賀弘規
9か月前

コーチ物語・クライアントファイル1 舞い降りたコーチ その2

 はぁはぁ、ぜいぜい。  羽賀が十五階建てのビルの屋上にたどり着いたのはそれから間もなく…

古賀弘規
9か月前

コーチ物語・クライアントファイル1 舞い降りたコーチ その1

「ねぇお父さん、そのなんとかって人、いつ来るのよ?」 「舞衣、なんとかじゃねーよ。あいつ…

古賀弘規
9か月前