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ここは動物さいばんしょ

【はじめに】

こんにちは、新人小説家の岡田山タヌ吉です(笑)

ついに処女作ができあがりました。

「小説」というより「童話」という表現の方がよいのかな?

超短編ではありますが、一応、以下のようなことを

考えながら2時間もかけて書き上げました(短か)


【子供たちにつたえたいこと】

この星の住人は人間だけではないこと

すぐに感情的にならずまず相手の言い分を十分に聞くことの大切さ。

相手の事情を少し考慮してあげるだけで解決できる問題もあること

相手に感謝してあげれば、相手も態度をかえてくれる可能性があること


子供向けではありますが

大人の方にも読んでいただきたいです


実はこの作品は

絵本での発売を想定して書いています。

絵のイメージとしてはこんなタッチ

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こんなタッチの絵がかけて

なおかつ私の作品を気にいってくれる人がいたら

一度、コメント欄からでもご連絡ください

一緒に絵本作家になりましょう(笑)


【本編】

ここは動物さいばんしょです。

動物同士の直接の話し合いでかいけつしないもめ事を

解決するのが、このさいばんしょの役割なのです。

ご紹介が遅くなりました、私はこのさいばんしょのさいばんかんのフクロウです。

何をかくそう、あのローマ神話の知恵の女神と有名なミネルバ様の元で

たくさん勉強したフクロウなのです。

そしてミネルバ様から動物さんばんしょのさいばんかんをまかせられているのです。

さて、今日のさいばんは

どうやら「人間」と「野良猫」のさいばんのようですね。

まず人間の言い分を聞いてみましょう。

人間「さいばんちょう聞いてください。

私は人間の世界で毎日毎日いっしょうけんめい働いて

ようやく夢にまでみた庭つきのマイホームを買うことできました。

しかし、よりもよって、私の夢のマイホームに

毎日、野良猫の奴が勝手に入ってきて

庭の真ん中にウンチやオシッコをして帰っていくのです。

私は頭にきて、すぐに野良猫の奴に文句をいってやったのですが

野良猫は私の言うこと、まったく私の話を聞いてくれないのですよ

だから、このさいばんしょに問題の解決をお願いしたのです

どうぞお願いします。あのにくき野良猫の奴をこらしめてください。

次に野良猫の言い分をきいてみよう

野良猫「人間の奴は何をいっているんだ。

そもそも、あの空き地は何年も前から

僕が昼寝やトイレにつかっていたんだよ。

そこに後からやってきた人間が勝手に家を建てたんだ

迷惑してるのは、むしろこっちだよ。

それなのに僕を悪者よばわりして

毎日毎日、文句をいってくるんだよ

まったく頭にくるよね

さいばんちょう、この自分勝手な人間に何とか言ってやってくださいよ。

やれやれ困ったものですね。

でも、なんとなく問題の解決する方法がわかってきましたね

私はまず野良猫に質問してみました。

「野良猫さん、アナタはわざわざ

庭の真ん中にウンチやオシッコをしなければならない

理由はありますか?」

野良猫は言いました

「う~ん、特に真ん中でなくてもいいよ。べつにすみっこでもね。

実は後からやってきた人間が、あまりにも偉そうにしてるから

少しだけだけ、意地悪してやろうとおもったのさ。

今はちょっと反省してるよ。

でも人間より前に僕がこの土地に住んでいたことを

人間には知ってほしかったのさ

次に人間にも質問してみました

「人間さん、アナタは野良猫さんが庭のすみをトイレに使うことも許せませんか?」

人間「うーん、それぐらいならいいかな。

そもそも、この土地が元々、野良猫くんの縄張りだったと

知っていたら私だって、こんなにも怒っていないよ。

ただ私も人間界で毎日毎日、いっしょうけんめい働いて

ようやく手に入れた庭つきのマイホームなので

野良猫くんが、もう少しだけ遠慮してくるとうれしいね。

どうやら。人間も猫も相手の最初の態度が

気に入らなかっただけようですね。

さて判決の時間がやってきました。

私は人間と野良猫にこのように命じました

1.人間は庭の片隅を猫にトイレとして貸すこと
2.猫はこれに感謝すること

どうやら、この判決にお互いに不満はなかったようで

スッキリした顔で帰っていきました。

今回のさいばんで

人間は野良猫がこの土地を前から利用していることを知りました。

野良猫は人間が人間の世界で家を持つことが、いかに大変を知りました。

お互い少し相手のことがわかり、少し優しくしようと思ったみたいです。

さてさて裁判から1ヶ月が過ぎました

ここで少し人間の家をのぞいてみましょうか

人間はさいばんしょの言いつけを守り

庭のすみを猫のトイレにしてあげたようです

野良猫も言いつけを守り、これに感謝しているようです。

それどころか野良猫は、ねずみがよりつかないように

人間の家をパトロールしてあげているようで

これに感激した人間は、いまでは毎日、野良猫を家に招きいれ

家族のように暮らしているとか。

あれだけ揉めていた人間と野良猫が

いまでは毎日お互いに「ありがとう」が

言える仲になったようですね。

ここは動物さいばんしょ。

動物同士の揉め事なら

このミネルバのフクロウが解決します

さて次はどんな裁判が待ってるのやら


サポートしていただいお金は100%僕の私利私欲のために使用することを誓います(笑)ありがとうございます