見出し画像

フィリピン投資は本当に儲かるの?

経済と投資の素人のタワゴトです。

せっかくフィリピンにいるので、本業に影響しない程度にフィリピンへの投資を始めてみることにしました。もちろん薄給なのでたいした額はできません。

今実際に行っているのは、フィリピンETF(EPHE)への投資信託と、デジタル決済GCashのGInvestを利用した投資信託2つ(債券と企業)ですが、デジタル決済はリアルな口座でないことや、電話番号が変わったときのトラブルなどを考えたらちょっとリスクが高そうなので、しばらくしたらGInvestを通した投資は手を引こうと思います。
50ペソからはじめられるので、ちょっと後先考えずに投資してしまいました。

フィリピンの金融関係は以下の記事に少し書いています。

現在フィリピンの現地証券会社で口座を開く準備をしています。
その理由は、
・フィリピン通貨であるペソをしばらく生活でも使うため
・個別株を投資できること
・手数料が抑えられること
 
・スマホ決済の投資は少し心配になってきた です。

あるフィリピンの現地証券会社の取引手数料は売買代金に対して、買い約0.3%、売り約0.9%で、これはネットだからリアルな証券会社だからとあまりかわらないみたいです。
日本国内証券会社やフィリピンの銀行口座経由での投資信託(Unit Investment Trust Fund: UITF)は1%程度の手数料を取られるので、口座を作るだけなら無料だし、英語ができればフィリピン証券口座持っていてもいいなと思うようになりました。
グローバルな投資会社が販売しているETF(上場投資信託)のほうが確かにリスクが分散されているのですが、実際フィリピンで生活してみて、企業の様子を肌で感じることができているため、個別株にも挑戦してみようと考えています。

フィリピン経済は成長するのか?

フィリピン経済には多少期待しています。
しかし実際にフィリピンに滞在してみて、本当に世の中で言われているほど右肩上がりなのかな?という感じもします。

人口ボーナスは続くのか?
よく言われるのが、人口ボーナス、働き世代の人口がしばらく続くということですが、実際にはどうかわかりません。貧富の差はアジアの中でも大きく、インフラも十分ではないため、若い人がそのままフィリピンで定着するのかというところに少し疑問を感じています。
そう思う理由は
・海外で働くフィリピン人は多い
・英語を使える

フィリピンの公用語はタガログ語ですが、子どものときから英語で教育されています(だからと言ってみんな話せるわけではなく、勉強が苦手だったフィリピン人は、大人になっても話せません)。英語のメリットは大きいです。
こういうアドバンテージがあると、海外に行きやすくなり、そして海外とフィリピンのギャップに気づいて、そのまま海外に移住してしまうこともあるかもしれません。
実際に今の同僚のフィリピン人の一部は、オーストラリアやアメリカに移住してそのまま住んでいます。

画像1

タイムマシン投資は本当?
もうひとつよく言われているのが、フィリピンの人口増加のパターンは経済成長が著しかった1970年代の日本経済に似ている、だからフィリピンも発展するはずだというタイムマシン投資の考え方です。

たしかに現在のフィリピンのGDPや人口動態は、70年代の日本のそれらと似ているかもしれません。しかしその当時の日本はパナソニック、ソニー、トヨタや日産などに代表される電化製品やクルマなどの力強い産業があったため、70年代、80年代と成長していったのではないかなと思います。またそのときの日本人は今の日本人よりもがむしゃらに働いていました。

現在のフィリピンを見ると、たしかに経済は毎年成長していますが、日本の70年代のような海外に輸出できる産業があるかというと、あまり見当たらないような感じがします。観光産業は強いかもしれませんが、ITや金融も特に強いというわけではないですし、またフィリピン料理が世界中で人気かというと…。
また、決してフィリピン人が働かないというわけではないのですが、労働に対する考え方や姿勢がそのときの日本人とは違うように思えます。
また労働者への人権も世界中で以前とは変わってきているので「24時間働けますか?」みたいなことには日本もフィリピンもならないでしょう。

大きくふたつのことを考えると、これからはフィリピン経済がキテる!と鵜呑みにできないところだと思っています。
とはいえ観光資源も豊富だし比較的安全になってきていて、過ごしやすいフィリピンであるのは間違いないので、長期的な投資を通して応援していけたらと思います。もうちょっと健康によさげな食事があればなあ…と。

投資はリスクに応じて自分の責任の範囲でお願いします。