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梅毒が増えている

梅毒の報告数が多いという心配なニュース。

東京 梅毒感染者数 過去最多上回るペースで増 検査態勢拡充へ

東京も増加しているようですが、福岡でも増えているようです。

性感染症の梅毒急増 福岡県では過去最多の去年を上回るペース


厚生労働省にわかりやすいページがあります。

梅毒が拡大しています。厚生労働省 

報告数の推移と年代別報告数です(厚生労働省)
2022年の報告数が非常に多いことがわかります。

厚生労働省ホームページ


2018年から報告されている全国の梅毒の患者数をまとめて、2018年から2021年の平均値と2023年(第20週まで)をグラフにして比べてみました。2022年は確定値ではなく、暫定値だったのでひとまず平均から除外しました(合計が合わない…)。

2023年も暫定値ですが、今のところ過去4年間の平均値を上回っていて、今年はずいぶんと報告数が多いことがわかります。18週のあたりにガクッと下がっているのは、おそらく5月の連休のために届出が少ない週だと思います。

新型コロナウイルス感染症も落ち着きつつあり、人との交流がだんだんと増えてきた影響でしょうか。

しかし新型コロナの大変だった時も特別梅毒の報告数が少なかったわけでもなさそうでした。2020年の報告数は前年より少なめでしたが、2021年、2022年はコロナ前の2018年、2019年よりも報告数が多かったです(厚生労働省のホームページから)

今年の梅毒報告数と2018年〜2021年の平均値を比較したもの。

国立感染症研究所データから(2023年は現時点で暫定値)
縦軸(y軸)は報告数、横軸(x軸)は週(1月の最初の週が第1週)

梅毒についてはここが詳しい。

梅毒とは 国立感染症研究所


梅毒は抗菌薬で治療ができるので、気になるときは検査しましょう。

梅毒の早期発見ができるように東京都内では検査できる会場や検査日を増やしていくようです。

image: pixabay Belova59