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ドイツと日本の自転車あれこれ(交通ルール)

みなさんこんにちは。
初めての方は初めまして。
いつもKEIMASA CYCLEをご覧いただきありがとうございます。まだご存知でない方はぜひ1度ご覧になってください。

ようやくサマータイムに入り先週は最高の天気の中、ゆったりとしたライドを楽しむことが出来ました。
この調子で今週も走りたい所ですが、只今外は雪が降っており気温は1℃です
去年もこの時期に雪が降っておりました。
毎年この仕打ちを受けるので気分を1度上げて落とされるのも慣れてきました。

さて、今回の題材ですが先日

日本とドイツの自転車文化やルールの違い、気をつける事を知りたい

と言う質問をTwitterにていただきました。
幸いな事にロードバイクを始めたのは日本でしたのでどこがどう違うのかを書いてみる事にします。

先に書おておきますが『違いがあり過ぎて何をどう書けば良いのか全くわからない』です。
なので私が走っていて思った事をかなり好き放題書きます。
今回は交通ルールについて書いていきます。

書きたい事が多いのでこの題材は何回かに分けて書くつもりです。

今回の内容を書くにあたり警察署にて確認をとった上で書きます

街中での自転車の交通ルール

最初に街中で走行する際の交通ルールを書きます。
ドイツを走っていて思うのは『歩行者>自転車>車の交通ヒエラルキー徹底している』ことです。
道に関しても歩行者は歩道、自転車は自転車道、車は車道と安全性を高めるためにある程度しっかりと区分けされています。
歩行者が横断歩道付近に立っており横断する意思が確認された際には信号がない場合でも車、自転車共必ず停車しないといけないのが徹底されています。

ここからは写真で説明します。

自転車道がある場合

撮影方向を間違えたので写真を反転させて載せています。
車の向きがおかしいですが気にしないでください

上記の写真で話をしますが基本的には右の歩道と左の色の違う自転車道でかなり明確に区分けがされています。
この場合、自転車は余程のことがない限り左の自転車道を走ります。
余談ですが初めてドイツに来た日本人がこのルールを知らずに自転車道を歩き後ろから来る自転車に猛烈にベルを鳴らされる事が多いので見かけるとすぐに「あぁ、あの人はドイツに来たばかりなんだな」とすぐにバレます。
日本ではベルの装着を義務付けしているのに鳴らすのは法律で原則として禁止されていると言うのをドイツに来てから知りました。
ドイツでは歩行者に注意喚起の為に合法でベルを多用しますのでドイツに来られる際には必ず持ってきてください。
私のおすすめはキャニオン社のバーエンドに装着するベルです。

先日帰国した小野くんも渡独当初はレックマウント社のマウントでベルをひっそりと使っていましたが帰国間際のライドではキャニオンのバーエンドベルを採用していました。

ドイツでは右側通行が徹底されていますので基本的に逆走車と遭遇することはないです。
しかしながら稀に遭遇する事があるのでその際には気をつけてください。
相手が気づいてくれればほぼ道をこちらに譲ってくれますがそれでも退かない方はベルを使って退いてもらいます。
鳴らされて相手が逆ギレする様な事はほぼ無いので遠慮なく鳴らしてください
むしろ謝ってくれます。

道路を走行する場合はこの様に区分けしてあります

道の関係上で車道に出る場合は基本的にこの様に自転車専用道があるのでそこを走ります。
基本的にこの白線の内側に車の停車は禁止となっていますが作業車等は遠慮無く停めて来ることがあるので可能であれば歩道から車道に移る際には1度後ろを確認してください。
もし自転車道に車が停車していた場合は歩行者専用道を走っても怒られる事はありません。
しかし可能であれば車道側から追い抜きましょう。
私も基本的に後ろを確認してから移る事にしていますが過去3度ほど確認を怠ったタイミングで運悪く路駐しようとする車とマッチングして轢かれかけたことがあります。

自転車道がない場合

自転車道が歩道にも車道にもない場合

写真では確認しづらいですが歩道が狭く自転車は走れません。
車道にも自転車道がありません(左の道は歩道ではありません)
この場合は車と同じルールが適用されます。
前の車が信号等で停車した場合は無理に追い越したりせずに後ろ2m程離れて停車しましょう。
たまに前の車が何を思ったかいきなり後退して来る事がある為です。

2車線道路の場合も自転車道が無ければ車と同じ様に走ります。
ドイツでは2段階左折(日本では右折)がないので左折する際には車と一緒に左折します。
左折した先に自転車道がある場合はそこに移動、歩道に自転車道がある場合はそこに乗り上げます。
路駐大国のドイツではこの様な光景に頻繁に遭遇します

街中を走行する際にかなり注意が必要な道が『路駐車が大量にある細い道』です。
長距離ライドをする際に街中を通る事が何度かあります。
その場合大通りを走って信号に捕まり続けるよりもこの様な細いけど信号がない道を選ぶ機会が増えるのでかなり注意しましょう。
大抵の場合は一方通行なのですれ違いでの接触事故はありませんが上記写真右側のわずかなスペースからいきなり車が顔を出して来る事が多々あります。
日本と決定的に違うのはカーブミラーが全く設置されていません。
車は車道に出る際に路駐車が邪魔で横が全く見れないのでとりあえず顔を出してから周りを確認します。

一方通行の標識は日本と同じです

日本でもよく見る光景ですが一方通行なのに車はこれから進行したい方向だけを見ながら顔を出してきます(例えば一方通行で車は左から来るのに運転手はずっと右を向いている)
車が出てくる際に自転車が車の前を通ってしまうとその存在に気づいていない車と確実に接触する事になるのでこの様な道を走行する際は何度も書きますが本当に気をつけましょう。

信号について

信号は何種類かありますが街中にあるのは主に2種類

自転車道が車道にある場合にこの信号が多い
歩道と自転車道が同じ場所にある場合に多い

写真上の自転車だけの信号と写真下の歩行者とセットになっているタイプの信号です。
この両方が無い場合は車と同じ信号に従います。
ロードバイク乗りに多いのが自転車道が歩道側にあるのにボコボコし過ぎてパンクする可能性があるので車道を走る場合は信号は車と同じ信号に従いましょう。
ただし警察に見つかると注意を受ける可能性が高いので自転車道が歩道側にある場合はできる限り自転車道を使ってください。

街中を走る際の注意点は以上です。

街と街の間(田舎道)を走る場合

日本は基本的にずっと街の中を走ると言うことが多いと思います。
ドイツはAの街からBの街へ移動する際には確実に田舎道を通ります。
街中と微妙にルールが違うので最初は困惑する事がありますがすぐに慣れます。

田舎道は片側車線が多い

両側に歩道がある事もありますが基本的に片側車線が多いです。
自転車道がある場所もあれば無い場所もあります。
その際に分かりやすく歩道が全て赤色で塗られている場合は自転車道も兼用しているので通常走行が可能です。
全く色分けがされていない場合は道端に写真1枚目、もしくは2枚目の標識があるのでそれに従います。
片側車線の場合は対向車や人とすれ違うことが多々ありますがその場合は必ず右側通行です。

自転車や歩行者に対する標識はかなり多くここで説明すると長くなるので今回は代表的な標識を紹介します。

自転車、歩行者共通道路
路上に描かれていることもある
自転車専用道路
写真1枚目の標識の場合はこの様な道が多い。追い抜く場合はベルで注意喚起しましょう

写真3枚目の様にドイツでは複数で走ることが多いので並列走行に遭遇することが多いです。
対面した場合は必ず避けてくれますが追い抜く際には話に夢中になって気づいてくれないことが多いのでベルを鳴らして退いてもらいましょう。
歩行者に退いてもらう場合も同様にベルを鳴らしますが鳴らさずに静かに近づいてホイールの音で気づいて退いてもらおうとすると「なんでベルを鳴らしてくれないの?」と言われることがあるのですぐに鳴らせる位置にベルを設置しましょう。

ベルを鳴らして道を譲ってもらった際にはなるべく「ありがとう」といいましょう。
これとはても大事です。

自転車通行禁止

田舎道だとたまに『これは走っても良いのだろうか?』と思うような道があります。
その様な道に侵入する際には道端を確認しましょう。
この標識がある場合は通行禁止です。

森の中を走る場合

最後に森の中を走る際についてですが基本的に田舎道と一緒です。
信号が全く無いので速度を出したがる人も多いですがハイキングをしている人が多いので気をつけましょう。
KEIMASAが走った際の動画があるので載せておきます。

ハンドサインの重要性

日本ではあまり使う機会はありませんでしたがドイツではハンドサインがかなり重要です。
ママチャリの人もしっかりとハンドサインを使います。
基本的には日本と同様のハンドサインで通じますのドイツに来た際には忘れないでください。
仮に使ったことが無い人は必ず覚えてから来るようにしてください。
重要なサインは『右折左折』『右によれ、左によれ』です。
この2種類が使えればなんとかなります。


最後に

日に日に書く文字数が多くなってきていますがここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

それではまた。

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