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“Rad am Ring2022“Nürburgring24時間耐久 前編

みなさんこんにちは。
KEIMASA CYCLEをいつもご覧いただきありがとうございます。
毎度のように勝手に出ているKです。
今年は例年以上に暑い日が続いて最高の気分です。
こちらの最高気温は38度ですが湿度がないので日陰に入ればまだ涼しいです。
さて、先日フランクフルトにてユーロバイク2022に行って来ましたがブログを書こうとする度にアプリが落ちるので先にこちらを書く事にします。
いつものようにKEIMASA CYCLEのリンクを貼っておきますので時間がある際にご覧ください。

突然ですがみなさんはニュルブルクにあるニュルブルクリンクと言う場所をご存知ですか?
聞く話によると『自動車開発の聖地』と呼ばれているそうですね。
車が好きな方なら『ニュル』と言うとすぐにわかるそうですがそうでない方はいまいちピンと来ないでしょう。
恥ずかしながら私も全くピンと来ませんでした。

ニュルブルクリンク
ドイツ北西部プファルツ州アイフェル地方のニュルブルクにあるサーキット場。
5.1kmのGPコースと全長20.8kmに及ぶ北コースの2つを併せ持つ路面入力が激しい場所でもある。
1周20.8kmの北コースには大小含めて172個のコーナーがあり最大直線長は2km。
他にもさまざまな路面変化があり世界中の路面コンディションが集約されていることから自動車メーカーが性能試験するのに都合が良いとされている。
元々はドイツメーカーが試走場所として使用していたが今では世界中の自動車メーカーがこの地で実験をするに至る。
一般車の走行も可能の為多くの車好きがこの地を訪れる。

黒線が北コース
薄い線がGPコース

走ったことは全くありませんでしたがコースの形は知っていました。
と言うのもKEIMASAのCANYON ULTIMATEのフレームにコースのステッカーが貼ってあるからです。
ここを走った事がある車、自転車、バイクは必ずと言って良いほどこのステッカーを車体に貼り付けるそうです。
ですので街中で見かけると「おっ、あいつはニュルを走った事があるんだな」って1発でわかります(走っていなくてもネットで購入可能なので確実に走ったとは言えませんが)
今回はそのイベント『Rad am Ring 2022』を走ったのでそれについて書きます。
それと今回の記事はレース前日とレース当日の2回に分けて書きます。
お時間あれば是非2回ともご覧ください。


今回参加したレースおよびチーム

今回参加したレースはRad am Ring2022 24h Radrennenという部門です

今回はKEIMASAも所属しており、先日フランクフルトでのレースから私も加入させていただく事になったTeam639のメンバーの方達と一緒にイベントに参加させていただきました。
チームの代表者はKEIMASA CYCLEの動画にも何度も出演していただいている浅野さんです(初登場の動画を載せておきます)

会場に行くまでと到着後の拠点設営

集合場所は現地ニュルブルク。
私はKEIMASAに自宅まで迎えに来てもらい現地へ向かいました。
デュッセルドルフ方面からだと約2時間半ほどで到着しますが私の家を経由したので4時間近くかかってしまいました。
普段は荷物はリュック1つでまとめるので毎回KEIMASAに驚かれますが今回は日を跨ぐということもありかなりの大荷物での出発です。
揃えた荷物は後述します。

今回もいつもの様に高速道路をバンバン飛ばして現地へ。
道中「ここ最近毎週の様にフランク(フルト)に行ってるわー」とKEIMASAがぼやいていました。
着く直前に道を間違えて長い渋滞にハマりましたが無事に現地へ到着しました。
前もってコースの近くには何もないとは聞いていましたが本当に何もありません。
しばらく走っていくと急激な坂道を走る事になります。
それと同時に隣にはサーキット場が見えます。
坂道がやばいというのは聞いていました。
しかし想像を軽く超えていた坂を目の当たりにしたので思わず「あれ人間が上る坂じゃねぇよ」と1人でツッコミをいれていました。
そんな話をしているうちに会場へ到着しました。
しかし出入り口がかなり他方にある為どこへ向かえば良いのか全くわかりません。
一応KEIMASAの手元には駐車場番号の書かれた紙があるので係員に聞きながら進むも走りながら紙を見せて聞いたので係員が何を言っているのか全く聞き取れず「多分こっちだろう」と完全に勘で進んでいました。
なんとか会場入りする道へ入り今日明日お世話になるチームの方と合流、その後あっという間にサーキット場のコース内へ。
昔ロードバイクを始める直前に鈴鹿サーキットへ足を踏み入れたことはありますが車でコースを走行するのは初めてです。
コースを眺めて興奮しているうちに私達の拠点地へ到着します。
その後、他のメンバーの方も続々到着して来ました。
まずは拠点となるテントの設営です。
今回の参加メンバーは約12人。
後々合流する方や飛び入りで参加した方を含めると14人ほどです。
その面々が休憩や睡眠をとる事ができる分のテントを設営するのでかなりの大仕事です。
設営するテントの中にはこの日にしか使わない物もあるようで皆ワケワカメ状態でした。
隣のグループがもの凄い勢いでテントを組み立ててあっという間にキャンプ地を設営していましたが私達は完全にテントに弄ばれていました。

奥の白いテントがメインの拠点地
中央のテントに私を含む3人で寝泊まりした
KEIMASAは車中泊

拠点地の壁側(ガードレール)にはそのグループの番号とその区切りのテープが貼られています。
更に電気関係の器具もしっかり準備されているので本格的な調理もする事ができます。
しかしコンセントの穴には限りがあるのでここは完全に早い者勝ちです。
チームの人達は既に何度もこのイベントに参加しているためそのことを熟知しています。
なのであっという間いコンセントの穴がなくなってしまいました。
ついでに拠点の幅も早い者勝ちなので遅くに来ると若干隣のグループに侵略されます。

6つの電源穴が準備されているが完全に早い者勝ち
水場もいくつか設置してある

私達の拠点の目の前にはなんとヘリポートまでありました。
「ヘリコプターまで用意してるなんてすごいなー」と子供の様に見惚れていました。
そりゃ死人が出る場合もあるからあれくらいあって当然だよ」ってサラッとKEIMASAがとんでもない一言をぶっ込んできました。
頭の理解キャパが追いつかなかったので聞かなかったことにしておきました。
ちなみにヘリコプターが飛ぶと風圧で周りのテントが見事なまでに吹っ飛ぶそうです。

写真右端にヘリコプターがある

テントの設営が終わった後は今晩の夕ご飯の準備を始めます。
それとは別にその時間帯で走ることのできるコースを試走する人や持参した椅子に腰掛けてのんびりする人とさまざまなことをしていました。
私は今回走るだけだったので準備から夕ご飯まで何から何まで本当にお世話になりました。
試走に関してですがイベント前日はまだ北コースに一般車両が走っていたそうなので残念ながら試乗はできませんでした。

今回はULTIMATEでの参加

私はいつものようにローズでの参加ですがディスクの制動力よりホイールの転がりを重視したKEIMASAはGOKISOを履かせたULTIMATEを持ち込みました。

自転車を置くと一気に拠点感が出る

持ち物(必要品)

今回の持ち物ですが自転車やサイクルジャージとは別にキャンピングチェア寝袋自転車スタンドを必ず持ってくる様にと指示をいただきました。
更にメインのご飯以外の間食、レース中の補給食も各自持参です。
そして食事の際に使用する食器類も持参なのでそれだけでリュックがパンパンになります。
用意した寝袋とキャンピングチェアは以下の通りです。
スタンドに関しては三角スタンドを探していましたがディスク非対応ということで困り果てた私は自転車屋に出向き「この展示用に使っているスタンドを言い値で買うから売ってくれ」とパワープレーの様な買い方をしました。
結果、3600円ほどで展示用のスタンドを売ってもらうことができました。

展示用スタンドを急遽用意
サーキットコースの両サイドを埋め尽くすように参加者のテントが立ち並びまるで1つの村のようになる

イベント会場

イベント会場本部には企業ブースが来ているので『どのタイミングで行こうかな』とワクワクしていたところ、レース出場の受付をする用事ができたのでKEIMASAに引き連れられて試走も兼ねて向かいました。

ほんの数分ではありますが初めてサーキット場を走りました。
綺麗な路面に見えていたけど思った以上に路面がボコボコしているなというのが最初の感想です。

コース唯一の平坦ストレート
ここで隊列を組めるかでタイムに大きく影響する
イベント会場本部
建物内で参加受付をする
写真中央は出店ブース

多くのテントと珍しい自転車を眺めながらあっという間にイベント本部へ到着。
参加者1人につきイベントナップサックをもらえるので今回参加の12人分のナップサックをまとめてもらいました(中に登録シールとシートポストに装着するナンバーが入っている)
あまりの量で2人だけではなく周りの人達も苦笑です。

ぱっと見完全に中の仕分けをしている転売ヤー

当たり前ですが1人では背負いきれないので2人でわけ分けして運びました。
拠点に戻るまでのわずか数分ではありましたがかなり大変でした。
もちろん拠点に着いたらそれを見た皆が大爆笑です。

登録時には出店ブースをサラッとしか見学していなかったので再度自転車で出店ブースエリアへ出向きエナジードリンク(ビール)を飲みながら明日のレースのことについて色々話をしました。

イベント会場でこれを見ると安心する

その際に出店ブースにて空気入れを買った方が「買ったのは良いけど拠点まで持って帰れないから背中に刺していこう」ととんでもない考えに行きつき本当に背中にブッ刺して走っていました(直前までKEIMASAの背中にブッ刺そうと試みましたがずり落ちたため断念)

分かりにくいが写真右の方の背中に空気入れが刺さっている
すごい姿勢の良いローディーの爆誕

その後は今回参加したチームの方が作ってくれた豪華な夕ご飯に歓喜しつつ皆で談笑しながら良い時間を過ごしました。

それと夕ご飯の際に代表者の浅野さんが経営している『639ワイン』を初めて飲ませてもらいました。
ワインに関しては全くの無知なので『とても飲みやすく飲んだことがない人でも安心して飲める美味しいワインだ』という小学生並みの感想しか思いつきませんでした(浅野さんごめんなさい)

夕ご飯を食べていた際に1人のドイツ人ローディーがKEIMASAの自転車を眺めていました。
同じロードは何台も走っているのになぜかピンポイントで彼の自転車を見ていました。
そして「もしかしてKEIMASAさんですか?」と言うではないですか。
なんと視聴者の方でした。
奥さんが動画のファンであること。
それと昔KEIMASAがニュルを走った動画を見ていて『前回参加した時も確か同じ拠点地だったからこれは多分そうなんじゃないか』という事で声をかけてくれたそうです。
思わぬところで視聴者の方と出会いました。
後日一緒に走りましょうという話をしたのでもしかしたらKEIMASAの方に連絡が行っているかもしれませんね。

その後、もう1度イベント本部へ出向き明日のレースの注意点等の話を聞きましたが言葉がわからないので私は立ちながら寝ていました😪
説明を聞き流していた際に気がついたのがKEIMASAの桜柄ビックプーリーってドイツ人から見てもかなり目立つんですよね。
何人もの参加者がそれを見て「あれ綺麗な花だね」って呟いていました。

終始何を言っているのかわからず聞き流していた

チームのメンバー紹介

紹介が遅れましたが今回のTeam639の参加者は以下の写真の通りです(土曜日イベント開始時。日曜日に1人追加)

左から金子さん(土曜日離脱)宮野さん、私、長野さん、梅木さん、Ettyさん、海崎さん、チームキャプテンの浅野さん、田島さん、志賀さん、村山さん、KEIMASA

ちなみに前述した『背中に空気入れをブッ刺して拠点まで帰った』人は写真左の金子さんです。
愛車はCANYONのエアロードです。
この方とはフランクフルトのレースにて初めてお会いしましたがその際に「せっかく乗るならエアロードが良いよね」と言っていました。
その考えには多いに共感できます。
もしCANYONで悩んでいる方は思い切ってエアロードをお迎えしてみてはどうでしょうか。

レース前日のあれこれ

今回参加したTeam639の中で更にそこからチームを『S』『A』『T』と3分割しました。
私とKEIMASAは『S』です。

今回の参加部門ですが何種類かあります(距離別部門の話は省きます)
参加ナンバー8000番台が8人1チーム。
4000番台が4人1チーム。
2000番台が2人1チーム。
そして1000番台の1人で24時間を走ると言う頭のおかしい部門があります。
イベント中にPBPを走ったブルベ経験者に話を聞きましたがこのコースに至っては平坦がほぼないためPBPに匹敵するくらいきついと言っていました。
私達と同時期に来たグループの間に後から1人でテントを貼っている方がいました。
その人が1000倍台をつけていたのを見て「マジか…」と1人でドン引きしていました。

そして『S』は私とKEIMASA、上記写真にて私の右にいる長野さんの3人で走ることになりました。
私達は4人1チームの4000番台です。
「ん?人数おかしくないか?」と思う人もいると思います。
そうです、1人足りません。
イベント前日に参加予定の方が怪我をしてしまい不参加になってしまいました。
その為チームの人数が減ってしまったのです。
Facebookのチーム投稿にて「若手チームは3人で回してもらいます。いつもより多く1人8周ですね」ととんでもない事が書いてあった事を思い出しました。
『本当にあのコースを3人で走るのか…』と困り果てていましたが上記写真右から2番目の村山さんが急遽『S』に入ってくれることになりました。
投稿を読んだ当初は『3人でまぁなんとかなるでしょ』と思っていました。
次の投稿にて後述しますが実際なんとかなりませんでした。
村山さんがチームに入ってくれたおかげで1人7周に減りました。

走る順番は動画の取れ高を考えて1番KEIMASA、2番長野さん、3番私、4番村山さんで決まりました。
作戦内容は『キツかったら叫んで気合いでカバー』です。

そんな事を楽しく話しながらあっという間に夜になりました。
日中はかなり気温が高く半袖で過ごしていましたが夜になると周りに何もないことも影響してか一気に寒くなります。
「おれ前回の参加の際にダウン着てたもん」とKEIMASAのアドバイス通りに冬ライド用の衣服を持ってきておいて正解でした。

そして周回の時間配分についてですが『誰が1周何分で走り、次の人はこれくらいの時間で準備を始める』という表をチームの方が作成してくれました。
この表があることで他の人の疲れ具合もなんとなく分かります。
「明日からこの真っ白の表を埋めていくのか…」と少し気合が入りましたがここであることに気が付きます。
私達のチームだけなぜか2枚目があったのです
『どういうことじゃい?』と思うでしょう。
どうもこうもなく私達のチームだけ本気で記録を狙いに行くそうです。
そのマス数28個。
どうやら前回参加の際の周回数を越えようとのことでした。
(記録表の写真は次回載せます)

かなり難しいことに挑戦することになってしまった様です。

「よし、明日のことは明日考えよう」

私は考えるのをやめました。

それと陽が完全に沈んだコースを見ましたが真っ暗です。
KEIMASAのアドバイスで「マジで何にも見えなくなるから下り坂を走る時は光量最大で走った方が良い」とのこと。
次の日のこの時間は本当に覚悟しておいた方が良いんだなと思いました。

見事なまでに真っ暗

日付を越えようとする頃、突然眠くなったので私は皆さんより一足先に寝かせていただくことにしました。
次の日の事を考えると興奮で眠れないんじゃないだろうかって思っていましたが満腹にお酒も入っていたためすぐに眠れました。

こうして1日目は楽しく終わりました。


かなり文が長くなりましたがイベント前日のお話は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
なるべく早めに後半を書くのでまたその際にはぜひご覧ください。

それではまた。

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