リンゴ栽培って、なんというか・・・それでいいのだ?
写真は我が家のリンゴの木で、今年はおなか一杯リンゴを食べて、毎朝ジュースにしています。古民家改修の大工さんにも大人気で、ここのリンゴがとっても旨いとまで言ってくださります。友人も袋いっぱいに採ってお持ち帰りいただき中にはリンゴケーキにして送ってくださる方も・・ありがたや~
で、このリンゴ、放置栽培なんです。プルーンに農薬を撒くついでに、ちょこっと散布しましたが、それ以外は自然に任せるままに放置していて、そのせいで(そのおかげで)小粒のリンゴが枝が地面につくほどたわわに実ったわけです。インスタに画像を投稿したところ・・・
農家さんの意見:来年は枝を剪定したほうがいいよ。実が多すぎて栄養が分散するからもっと間引いたほうがいいよ! そりゃ、ごもっともです。美味しくて見栄えの良いリンゴをつくのがプロですから!
大工さんの意見:古民家改修の大工さんたちは口々に「今のままがいい」「現場の合間につまむには、今のサイズが最高、大きいと食べにくい」「甘すぎずに酸味が強めのこのリンゴが好き、売ってるリンゴは甘いだけだもの」「このたわわな樹形が俺は好きだな」って言ってくださる。
そうかー気軽に採って食べるなら、小さいほうがいいのかぁ。整然とした期よりも、たわわで枝がひん曲がってるほうが、生きてるぞ!頑張ってるぞ!って感じで見てて楽しい!大工さんがすっごい笑顔で、口々に賛美してくれると、来年も今のままで良いかな!!って思う。
もし、自分がリンゴの樹だったら、どっちが嬉しいだろうとも想像する。リンゴの樹だって健康に生きたいに違いない。実を落として種の繁栄を願うに違いない。自然の恵みで十分に楽しく生きられるよ!って声が聞こえた気がする。・・・かな?
美味しい果樹や野菜を栽培したいと思うのは人間の勝手 農業経営として採算を考えるのも同様。野菜や果樹と共生して、自然の力で育てようというのは、きっと自然栽培の考え方で、中途半端にやるとご近所農家にご迷惑をおかけするので、前にも書いたように、うちは右半分が自然農業っぽく、左半分は職業農家っぽく、八方美人的に栽培しつつ、もっともっと見識を深めたいと思う。両方の見方でね。
で、リンゴ栽培については、来年もたわわで放置栽培で決定! 子供たちが、「すげえ・・いっぱい成ってる!酸っぱくて旨ぇ~」って声が聞こえそうだから!
最後に書籍「図解でよくわかる農業のきほん」の冒頭の一節 「すべての植物(動物も同じ)は育つ環境の影響を受けながら「栄養成長」と「生殖成長」を繰り返して次世代にいのちを繋いでいる。この営みを生活史という」この営みを収穫時までサポートするのが農業である。
私は、農をして暮らすことを目指しているけど、農業者ではない。むしろ共生者でありたい。
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