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『女の子は本当にピンクが好きなのか』まとめ&感想

『女の子は本当にピンクが好きなのか』という本が、とても面白く学びが多かったので、面白かった箇所の要約と感想をまとめました🙋‍♀️

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# 内容紹介

女の子は本当に〈ピンク〉が好きなのか?国を越えてこれほど多くの女児がピンク色を好むのは、いったいどういうわけなのでしょう。 二女の母としての素朴な疑問からはじまる、〈ピンク〉の歴史と現代女児カルチャーの考察。 玩具からアニメまで、ドメスティックな現象から海外シーンまで。 女の子が、そして男の子が、のびのびと自分を認められる社会のために──。
ピンクが「女らしさ」「男らしさ」にもたらした功罪を、
国内外の事例をたどり、徹底的に掘り下げる。

第一章 ピンクと女子の歴史
第二章 ピンクへの反抗
第三章 リケジョ化するファッションドール
第四章 ピンクカラーの罠 日本女性の社会進出が遅れる理由
第五章 イケピンクとダサピンク、あるいは「ウチ」と「私」
第六章 ピンク・フォー・ボーイズ
※Amazonより引用

# ピンクと女子の歴史

・「ピンク=女子👩」は実はフランス発🇫🇷
・日本では「ピンク=女子👩」として一般的に定着するのは時間がかかった。なぜなら、「ピンク=エロ💋」を象徴する色として使われていたため(ピンクとエロの結びつきはなんと日本独自のもの!)

# アメリカの女児向けエンジニアリング玩具

アメリカでは女児向けエンジニアリング玩具が注目されている!いいなぁ、、かわいい、、日本にもこういうの欲しい😊
 ・女性エンジニアが立ち上げたゴールディー・ブロックス
 ・ルーミネイト
 ・STEM要素を取り入れたファッションドール”プロジェクトMC2"
 Netflixでドラマもやってる

# 男女で玩具の性差が出るのはなぜ?

男女で玩具の好みの差が出るのは、目の構造の性差があるのではないかと推察する研究もある!👀
 ・男性の網膜に広く分布する”M細胞”は、主に位置・方向・速度に関する情報を集め、色には反応しない👨男児がボール遊びや車のおもちゃを好むのもこれが理由の一つ🚗
 ・女性の網膜に広く分布する"P細胞"は、色や質感に関する情報を集める👩そのため、女児は色にこだわり、描く絵がカラフルになる🎨

# なぜ女児が選ぶ色はピンクなの?

 アカゲザル🐵のメスもピンクを好む実験結果がある!
ピンクは赤ちゃんの顔の色であり、ピンクを好むのはそうした好みを持つ女性の方が、乳児の生存率をあげることができるからなのではという仮説もある。
 子供時代の遊びが将来の職業選択に及ぼす影響は大きく、ピンクのおもちゃは家事を連想するものやファッション系が多い。女児がピンク色ではない科学系や組み立て系の玩具を男児向けだと思い込み、さまざまな能力を育む機会から疎外されている可能性も。

# 「女子の方が数学が苦手」は本当?

 日本では数学、科学的リテラシーともに男女に10点以上のひらきがある(!)が、アメリカでは男女差にさほどひらきがなく、フィンランドはむしろ女子のほうが高い!(女子のほうが数学的リテラシーが高い国は他にも8カ国ある)つまり、「女子の方が数学が苦手」という傾向は必ずしも一般的ではない🧮

# 「数学が嫌い」と答える女子は、本当に数学が嫌いなの?

 数学が嫌いな子には「自覚している数学嫌い」と「ニセ数学嫌い」が存在する。その潜在的な好き嫌いを調査するFUMIEテストによると、
・男子の場合は「数学が嫌い」と答える男子は本当に数学を嫌っている
・女子の場合は「数学が嫌い」と答えていても潜在的には数学を嫌っていない傾向があった
 これは「女の子は数学が苦手」といった否定的な偏見を意識することで、能力が実際に低下してしまう現象😢

# 「女子の方が数学が苦手」と思い込むとどうなる?

 数学能力が高い男女混合のグループに行った実験😎
 数学テストを行う前に
・Aグループには「テストでは通常男女に差がつく」と告げる
・Bグループには「テストで通常男女の差は出ない」と告げる
結果Bグループ(男女に差がつくと告げられたグループ)では女子の成績が悪くなった😢
 また、女子校の女子生徒よりも共学の女子生徒のほうが理系クラスへの進学率が低い。男子ばかりのクラスを避けたいという気持ちがはたらくため。

# 感想

タイトルに惹かれて読み始めたら、内容が「なぜSTEM系女子は少ないのか」というもろ自分も携わる業界のことについてだったので、共感&学びが多すぎて面白かったです!
アメリカではSTEM系女子の少なさに問題意識がかなりあって、女子STEM教育に取り組みまくってまくってやっと女子の割合が30%になったそうです。そして日本は未だ15.4%😭日本でも女の子向けのエンジニアリングおもちゃとかコンテンツが充実したらいいなぁと思いました(むしろ私がおもちゃで遊びたいw)

# この本はこんな人におすすめ

・娘を持つパパ・ママさん
・将来娘が欲しいパパ・ママさん
・IT業界・STEM関係者の人


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