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「スポーツは頑張ってしまうけど、遊びなら疲れたらやめられるんです」

どうも。ざまたかです。
寒いと思ってたら東京にも雪が降りました。
積もらないけど。ここを乗り切れば春ですが、今度は花粉がやってきますね(泣)珍しく真面目に保健の先生っぽいことを書きます。

まだ若かった頃、ご一緒した体育の先生が
こんなことを言ってました。


「最近は小さい頃からスポーツスポーツって習い事させたりするけど、本当は野山を駆け回ったり、高い所から飛び降りたりみたいなことをやってるヤツの方が伸びるんだよね。むしろ小さい頃から一つのスポーツだけやってる子達はその種目は上手くなるかもしれないけど、他のことがからっきしダメだったりして、バランスが悪いんだよ。」  


その頃は「ふーん、そうなんですね」という感じ。「まあ、スポーツ障害になるよりは野原を駆け回るのはいいかもね」とか「あー、サッカーはバツグンにうまいけど、泳げない子とか、いるよね。」というくらい。でもなんとなくこの一言が頭の隅にいつもあって、我が子にも積極的にスポーツ系の習い事をさせようとは思わずにきました。

 そしてお稽古事とは距離を置き、「子どもは遊んでナンボでしょ!」と我が子達をプレーパークに連れ歩いていた頃だと思います。ある整形外科の先生から、運動器健診の話を聞いたのです。当時はまだ運動器健診(運動不足やオーバーユースで四肢の動きに異常がないかを見る検診。多分お子さんのいる方は毎年チェックしてますよね?)は学校検診に導入されておらず、その先生は各地のクラブチームを巡回して検診されていてそうです。オーバーユースによる怪我が見つかって、受診につなげるも、手術が必要だったり、競技への復帰が難しくなるケースもあったとのこと。大好きなスポーツをやりすぎたために、早いうちにに断念せざるを得なくなる子をこの世からなくしたい、と語っておられました。で、そのお話の中で出てきたのがタイトルにもした言葉。

スポーツは頑張ってしまうけど、遊びなら疲れたらやめられるでしょう?


 スポーツはみんなが「がんばれ」っていうから、疲れてもどこか痛くても無理してしまいがち。でも遊びなら「やーめた」ってできる。冒頭の体育の先生の言葉ともシンクロして、ますます「遊びってすごいなあ」って思うようになったのでした。

 子どもの体力向上!の掛け声の下、スポーツや学校の体育ばかりが推奨され、いろいろな意味で白熱している気がしますが、本来なら生活の中に、遊びの中に身体作り体力作りのタネはあったはず。まずは子どもがたくさん遊べる環境こそが必要なのだと思います。教員は真面目なので、「家庭や地位ができないなら、学校で」と、なりがちなのですが、それもちょっと違う気がするのです。小さい頃にはたくさん遊んで、学校では将来、長きに渡って体を動かすことを楽しめるような体育をする。本当ならそれがいいよね?

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