ざまたかこ

転職考えて15年越えの養護教諭。80年代漫研少女。本屋さんとバンドと銭湯が好き。あと猫…

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転職考えて15年越えの養護教諭。80年代漫研少女。本屋さんとバンドと銭湯が好き。あと猫とビールも。本やら教育やら猫やら、つらつらと書いていきたいと思います。

最近の記事

実は難しいことじゃない~第9回子どもの権利条約ハンドブック逆引き読書会振り返り~

 閲覧ありがとうございます。年度末ってあっという間に時間が流れますね。教員の異動の発表が校内で聞くよりも早く新聞で出るようになって、ちょっと戸惑ってみたり、特別支援教室の面談に同席した李、新入生の食物アレルギーの面談に同席したり、合間に身体計測の資料をいじってみたり。 もう、何屋さんなんだか、、、。さらに、こちらの準備も佳境でして。 (今年も現場に出るのはちょっとだけですが、お手伝いしてます) ついでに、HIPPOのプログラムで娘がホームステイに出かけるので、その準備もあれ

    • 学校の「楽しさ」はどこを目指すのか

      こんにちは。ざまたかです。 春休みに娘がヒッポのホームステイ交流に参加するので、にわかに忙しくなっています。小学生の頃と違って、イヤイヤ仕草が抜けない本人をなんとか支えつつの送り出し。楽しんできてくれるといいのですが。 さて、先日こんな記事を読みました。 ちょうど学校の「楽しさ」はどこへ向かうんだろうと思っていたところなので、書いてみることにします。 「楽しい学校」と聞いて、思い浮かべるのは何でしょう? 運動会や文化祭 修学旅行や校外学習 職場体験 部活動  いわゆる

      • インプロ!

        こんにちは。ざまたかです。 先日、ご近所の友人からお声掛けいただき、久々にインプロを体験する機会がありました。 インプロというのは、即興演劇なのですが、エチュードとはちょっと違って、「お題」はあるけど、台本や打ち合わせがあるわけでなく、その場の人たちと作り上げていく感じです。「お題」はゲームみたいな感じだと思っていただけるといいかも。多分インプロにもいろんな流派があるのかな?とは思うのですが、基本的に誰が何を言っても受け止める、否定しない、そこからつなげる、そんな世界です。

        • そうか、私たちは「Hey Siri!」なんだ

          こんにちは。ざまたかです。 最近感じていたことの違和感に ピタッとはまったことがあって。 それは 「教員(大人)はもはやsiriなんだ」 ってこと。 何で大して聞きたくもないことを尋ねてくるのか、 自分でできることなのに、何でこちらに要求してくるのか、 年齢にそぐわない無礼な言動や、こちらの気持ちを考えない行動をして、そのことを指摘するとポカンとするのか、 そうだよ、siriなら関係ないなあ、と。 黙って言われたことだけするよね。 そんなことで心を痛めるニンゲンの私はAI以

        実は難しいことじゃない~第9回子どもの権利条約ハンドブック逆引き読書会振り返り~

          教育史としてコロナ禍の養護教諭を記録しておく④臨時休校中のこと

          ※ あくまで個人的な覚え書きです。 あれこれ情報が集まったり、思い出したことがあれば加筆訂正します。養護教諭クラスタの皆様、よかったらあなたの「コロナ禍」を教えてください。 2020年3月、突然の臨時休校。春休みに入院する予定の同僚に、「退院の頃にはコロナも落ち着いてますよ、きっと」なんて言ったのを覚えている。新型インフルエンザの時は、なんだかんだでタミフルが出たもんね、今回も病気の様子がわかるようになれば多分すぐ解除になるよね、と思っていた。人の動きが止まれば感染拡大も収

          教育史としてコロナ禍の養護教諭を記録しておく④臨時休校中のこと

          第9回子どもの権利条約ハンドブック 逆引き読書会のお知らせ

          こんにちは。毎度の読書会のお知らせです。 第9回子どもの権利条約ハンドブック 逆引き読書会 日時 3月17(日)10:30〜12:00 場所 ぼっとう&よはく    練馬区旭丘1-65-18-202 テーマ「子どもの意見表明権について話してみよう②」 参加費800円 高校生以下無料(ワンドリンクつき) 前回の読書会のキーワードは 「同調圧力の中で意見を言うことの難しさ」 「聞くだけ聞いて形にしてもらえない」 だったのですが、 ちょっとここへきて 「言ったもん勝ち」  「

          第9回子どもの権利条約ハンドブック 逆引き読書会のお知らせ

          「学校は言えなくなっちゃったもんね」

          こんにちは。 前回の投稿からの続きのような、 そうじゃないような、お話を。 外部の方から言われたんです。  「学校は言えなくなっちゃったもんね」って。 生徒がね、勝手な行動をしていたんですよ。 場合によっては怪我をしたりさせたりするような可能性もあることを。 もちろん教員だって注意しないわけではないけど、一瞬やめても、またやる。その様子を見ててね、 「危ないことなので私たちは注意するようにしています。学校は言えなくなっちゃいましたもんね」って言われたわけです。 強権的な指

          「学校は言えなくなっちゃったもんね」

          聞かなくてもすむ時代に、聞く力をどう育てるか?

          こんにちは。ざまたかです。 このところの世を偲ぶ仮の本業で感じたことを。 先日、宿泊行事の引率に行ってきました。 宿泊あるあるで以前から、ちょっとしたことをすぐに訊ねてくる子はいるんです。 「あと何分?」 「今食べていいの?飲んでいいの?」 「何時に着くの」 みたいな。 その場合、私たちの返しは大概 「しおりを見て確認してね」 なのです。事前に話もしているし、大概のことはしおりに書いてあるので、繰り返しているとだんだん自分で確認する習慣がついていくんですね。 ところが、

          聞かなくてもすむ時代に、聞く力をどう育てるか?

          同調圧力と意見表明

          こんにちは。 子どもの権利条約ハンドブック逆引き読書会、今回は意見表明権についてでした。  子どもの意見は聞くけど聞きっぱなしだったり、そもそも良い子の意見しか聞いてもらえなかったり、小さい子だと親の意見とほぼイコールで扱われ、そもそも意見があると思われてなかったり。大人たち自身が子どもだった頃に聞いてもらった経験が少ないし、子育ての中でも余裕がなくて大人のペースで子どものことを決めてしまったりする。(子育てがひと段落してからそのことに気づいて後悔したり) そんな中でも頼

          同調圧力と意見表明

          お金じゃないんだよ、目の前の子どもたちのために〜「ルポ 無料塾『教育格差』議論の死角 おおたとしまさ〜

          こんにちは。ざまたかです。 あっという間に明日!となった逆引き読書会のお知らせはこちら。 https://note.com/tantan810/n/n3c0d4317ce41?sub_rt=share_b ぼっとう&よはくのアッコさんも書いてくださってます。 https://note.com/s_akkojoujou/n/n6eb7f0142d1d?sub_rt=share_b さてさて。  勤務校には放課後の補習教室がある。リタイヤした先生方がのんびりと教えてくだ

          お金じゃないんだよ、目の前の子どもたちのために〜「ルポ 無料塾『教育格差』議論の死角 おおたとしまさ〜

          教育史としてコロナ禍の養護教諭を記録しておく〜③休校になる前のこと〜

          ※あくまで個人的な覚え書きです。 あれこれ情報が集まれば加筆訂正します。養護教諭クラスタの皆様、よかったらあなたの「コロナ禍」を教えてください。 令和2年2月から3月。   生徒が感染するというより、家族が感染したために濃厚接触者として欠席するケースが出てきた。この頃は感染者が出た場合には専門業者が消毒していたかと思う。消毒の後はお店なども一定期間の休業していた。学校で感染者が出たときの消毒はちゃんと専門の業者を頼んでくれるのだろうか?と心配だった。職員で、とか言われても

          教育史としてコロナ禍の養護教諭を記録しておく〜③休校になる前のこと〜

          子どもが子どもらしくいること

          この年末年始、子どもの権利条約にどうやって出会ったのかを思い起こしていました。 教員になったころ、ちょうど日本が子どもの権利条約を批准したので、なんとなく現場に風が吹いていたんですね、今思えば。ささやかな校則の見直し、のようなことではありましたが、具体的には冬場に着るコートが、色に多少の指定は残ったものの普段着ている物でよくなったり、髪の毛を止めるゴムの色が黒一択ではなくなったり。ゆとり教育の頃でもあったので、選択授業が増えたりもしたし、子どもたちの自主的な活動を増やしていこ

          子どもが子どもらしくいること

          公教育とビジネス

          あけましておめでとうございます。 なかなか更新できずにおりますが、  相変わらずあれこれぼちぼち書いていきたいと思っております。 どうぞ今年もよろしくお願いいたします。  タブレット端末が生徒に配布され、「配布したからには使用せよ」と、生徒が使用している時間を教育委員会が把握して、現場にあれこれ言われるようになった。また、新しいアプリが導入されれば「アプリを使用せよ」との指導が入る。 悪くない取り組みなのかもしれないけど、私たちは何のために「教えて」いるの?と思うことがある

          公教育とビジネス

          子どもの権利条約ハンドブック 逆引き読書会

          日時 1月21日(日)10:30〜12:00 場所 ぼっとう&よはく    練馬区旭丘1-65-18-202 テーマ「子どもの意見表明権について話してみよう」 参加費800円 高校生以下無料(ワンドリンクつき) 前回不登校と子どもの権利について話していて、 「不登校の子が給食だけ食べに行ったっていいんじゃない?」 「子どもはデモとかできないの?」 などという話が出ました。 そこで「次回は意見表明件にしよう!」 ということになりました。 著者の木附先生からも、「ここは大事なと

          子どもの権利条約ハンドブック 逆引き読書会

          懐かしいルパン達に会えた気がして〜新作歌舞伎 流白浪燦星〜

           あっという間に今年もあと少し、みなさまいかがお過ごしですか?今年は我が子達のダブル受験からの高校生のお弁当作り、子どもの権利条約の学習会に読書会、地域の支援者の方達との学習会など、気がつけばゆるく生きるどころかフル稼働です。ブログもご無沙汰しておりました。 このところ美術系に進学した娘と、お勉強がてら美術館やらお芝居を観ることにしています。先日生協のチラシにルパン歌舞伎が出ていまして、「当たったら嬉しいな」くらいの気持ちでエントリーしたら、見事に当選、しかも最前列!というこ

          懐かしいルパン達に会えた気がして〜新作歌舞伎 流白浪燦星〜

          数字から零れ落ちるもの

          本日2本目です。 文部科学省の不登校の調査結果(2022年度版)が出ましたね。 これを見て「実態と違うのでは?」という意見が私の周りではちらほら聞こえています。私もここから漏れている子はたくさんいるのだろうと思います。文科省の不登校の定義は 「何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を 除いたもの」 なので、例えば我が息子のように「病

          数字から零れ落ちるもの