ギター教室に通うことにした
職を失って時間ができたので、ギター教室に通うことにした。いくら教えるのが上手なひとでも相性が悪いと行かなくなるので(同じ理由で僕は美容院を転々としている)事前の情報収集がだいじ。調べていくと、渋めのおじさんの個人教室が見つかった。先生のブログを読んでみると、内容も文章もかなり好きな感じ。おすすめの曲を紹介したり、ときどき昔の生徒に思いを馳せたり、やさしい人柄がにじんでいる。マッチングアプリを使っているひとはわかると思うのだけど、文体への好感度と人への好感度は比例する。ここに違和感を感じる相手は、たいてい相性がよくないのだ。実際にレッスンに行くと、先生はやっぱりいい人だった。恥を忍んで「ジョン・メイヤーみたいになりたい」と伝えると「だいじょうぶ、なれますよ」と答えてくれる。ギターを持てば「すでに丹澤さんにはシンガーソングライターの佇まいがある」とほめてくれる。どれも根拠のないただの掛け声だけど、あたらしいことを始めるときには、それが嬉しいんだよな。次の仕事がきまるまでに、ジョンメイヤーのNo Such Thingを弾けるようになるのが目標。
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