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つながる「きっかけ」を作りたいから形にしたいと思う。


家の最寄り駅で崎陽軒のお弁当を買っていく。
誰か被っていないかな、とそんな淡い気持ちを抱きながら。

対応してくれたおばちゃんが今日は雨だからと袋を2重にして渡してくれた。ちょっとした気遣いがありがたくてそれだけで幸せな気持ちになった。

月に1回楽しみにしている「言葉の企画」の時間がやってきた。どうしても前で見たかったから勇気を出して前の席へ移動する。1番前に行く勇気はなかったけれど阿部さんのスライドがよく見える席まで来た。ただただそれだけで頑張った自分!と褒めたくなった。少しでもよい方に進めている気がする。

2回目の課題はとあるアーティストに対して

「どうしたら話題になるのか、
何でも自由に企画して、企画書にしてください。
あなたがやってみたい企画のみでお願いします。」 

というテーマで行われた。提出後、他の企画生が提出した企画書を見て企画の詰めが甘かったなと反省した。でもその分吸収できることはたくさんあるはずだと思ったら反省するだけじゃもったいないと思った。


企画書は出口ではない。関係が始まる入り口。
出口まで進んで行きたくなる入り口を。


第1回目で阿部さんがおっしゃっていた言葉だ。
2回目の講義を受けながらふとこの言葉を思い出した。

私は新卒から営業職をしている。
その中でお客様に提案させていただく機会もあり、企画書を作成して持っていくことがある。提案の際、相手の反応から伝わっていると思うときもあれば暖簾に手押しなんじゃないかと思うくらいに一方通行で空回りしていると感じるときもある。

提案前後の信頼関係であったりお客様の優先順位によって決定の理由は色々あるが1番嬉しいのはお客様と同じ方向を向けたときだ。

「自分たちのことをよく考えていると思った」
「希望にあった提案をしてくれていると思った」
「一緒に仕事をしたいという熱意が伝わった」           

そんな風に言ってもらえた時、
やってよかったなと思う。

逆に採用されなかったときは、

「一緒にやるイメージが湧かない(信用できない)」
「こちらの希望を反映してくれていない」

と言われたこともある。

正直言うと目の前でそう言われたときは相当落ち込んだ。

お客様に自社のメリットを伝えることで精一杯だったり準備が不十分で相手のことを考えれきれてなかったのだ。
お客様目線で言えばこれから一緒に仕事を始める相手として本気で見てくる。その始まりのきっかけの手段として企画書がある。相手の本気に自分も本気で向き合わなれば勝負は出来ないことの大切さを学んだ。

経験を積んできた今なら分かる。
後者の言葉をわざわざ言葉にしてくださったありがたみが。

そういう経緯もあってか阿部さんの企画書の本気度に心が震えた。あんな風に人の心を動かせる人になりたいと思った。

阿部さんに選ばれた3人の企画生。
企画書はかっこよくて、プレゼンする姿に憧れた。前で堂々とプレゼンしていてすごいなと思っていたけれど後で本当は緊張していたとコメントしていたのが印象的だった。

勝手に遠い存在だと思っていたんだなと気づいた。
きっとそこに行き着くまでの努力があったはず。
もっともっと吸収できることがあるし、努力する余地があることを知った。

わたしは営業職をやっていてなんだが話すことがあまり得意ではない。
文章や形にして自分の考えが整理されてやっと思いを伝えられるようになるということだけは恥ずかしながらようやく少しずつわかってきた。

形にすることは私にとって思いを表にだすきっかけで
他の人と関わるためのきっかけでもある。

それはときに苦しいときもある。
苦しくなってめんどくさくなったり逃げたくなる時もある。まとまらなくて悩んで結果的に中途半端になって反省することもたくさんある。

でも今はそんな気持ち以上にもっと言葉に、表現出来るようになりたいと思う。それくらい言葉の企画に夢中になっている自分がいるのだ。

だから今はただ貪欲にひたすらに吸収していきたいし形にしたい。失敗することを恐れず言葉にし続けていきたいと思う。そこからやっと相手とのつながりが生まれると思うから。

淡い期待を抱いて買った崎陽軒のお弁当は
同じものを持っている人がいて話すきっかけが出来て本当に美味しかった。きっと次も崎陽軒買っちゃうんだろうなぁ。
















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