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マ、マンドリルのお尻はなぜ青いのか

マンドリルというサル科の動物がいる。他の猿とは異色を放つ存在に初めてみた時は驚いたことを覚えている。彼らの最大の特徴は、赤い鼻筋と鼻の両脇にある青い縞模様だがお尻も特徴的だ。なんと青色なのだ。

これは群れで行動するマンドリルが仲間を見失わないようにするために派手な色を備えるようになったと言われている。そしてこの青い色をした皮膚は青いのではなく、皮膚の下にあるはコラーゲン繊維の層が光りを反射して青く見えるようになっているそうだ。

そして青色の理由はマンドリルが人間と同じ3原色で見ることができることがつながっているらしい。

このエピソードからふと高校時代にある友人が話していた話を思い出した。
自分にとっては青色だと見えているものが、他の人からすると別の色に見えている可能性がある、という話だ。
なんでこの話が出てきたのか明確には覚えていないのだが、この話は高校1年生になったばかりのとき。当時の自分にとって想像してもなかった話だったから、とにかくインパクトがすごかった。だから10年以上経った今でも覚えている。

色に限らず、自分が見えている景色と自分以外の他者が見えている景色は異なる。たとえば、私はマンドリルについてお尻に焦点に当てたけど、別の人は違うところに着目するかもしれない。

また群れの観点で考えると面白い。マンドリルは、お尻の共通の特徴があることで同じ群れの仲間と認識と認識している。人間の場合、マンドリルよりも容姿も性格も異なる者が集まる。何より他の動物にはない言語を持つ動物だから群れになるときは容姿ではなく、言語や表現を用いて共通認識を持ち、群れを作っていく。これは群れに限らず、1対1のコミュニケーションにおいても同様のことが言える。

自分と他者は異なる存在だ。だからこそコミュニケーションをとり、お互いを知ることが大切なのだとつらつら書きながら改めて感じたのであった。

おしまい




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