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『パルワールド』レビュー!個人的に良かったところ&悪かったところ(攻略情報もあるよ)

巷を賑わす『パルワールド』のレビューいくぜ!序文とかゲーム紹介を書くのはめんどくさいし俺の仕事じゃないから省略する!


良かったところ

・そこそこちゃんと作ってあるオープンワールドサバイバルクラフトである

Minecraftを始祖に持つ「オープンワールドサバイバルクラフト」(以下、OWSC)というゲームジャンルは、Minecraftがそうであるように、ちゃんと作ってあるだけで面白いのである。

拠点を建築し、作業台を作り、それでツルハシを作り、金属を掘り、より強いツルハシを作り、武器を作り、より危険な区域へ冒険……みたいなことは一通りできる。

あると楽しいオートメーション機構も取り入れられている。機械ではなく人力、もといパル力だが……

自給自足しているパル達

・モラルがない

こちとらポケモンみたいなモンスターに銃を撃ちまくるティザームービーを見て、そのモラルの無さに惹かれて3年間待っていたのである。期待通りにモラルのないゲームとして出来上がっており、大変満足している。

新しいパルを見つけるたびにその既視感にギョッとする。全国図鑑No.0773に設定すら近似したパル(最終盤に出てくるヤツなのでぼかすぜ!)と出会ったときは一人で爆笑した。といってもパクリという感覚を起こすようなものではなく、「露悪的なパロディ」といった具合である。田中圭一ぐらいの感じ。

全体的なゲームシステムがほぼARK: Survival Evolvedなのもモラルのなさに免じて許してやろうと思う。

露悪的なパロディの代表であるパル図鑑。パルか人間が死ぬ記述がやたらと多いが、本家も一部シリーズではこんな感じだった気がするので思いのほか違和感がない
オリポケ界隈で見たことあるツラをしている

・メモリ負荷が割と軽い

OWSCゲームはメモリ負荷が高いものが多く、このゲームの推奨も32GBとなっているが、通常通り遊んでいる中で実際に使用していたのは10GB未満(5~8ぐらい)だった。他のゲームと比べると軽い方だと思う。

Core Keeperとか酷かったな……推奨8GBなのに普通に12GBとか持っていかれて……

アイテムが散乱して重そうな鉱石採掘拠点でのメモリ使用量。12匹のパルが自立行動しており、この他2つの拠点でも同じぐらいが同時に動いているが、この程度である。


悪かったところ

前置きしておくけど、このゲームは現在アーリーアクセスなので、悪かったところは今後のアップデートで改善される可能性がある。(つまり全然改善されない可能性もある。)

・進行が遅い

前述した通り全体的なゲームシステムがほぼARK: Survival Evolvedなので、プレイヤーはプレイヤーレベルに応じて開発できる技術が増える、みたいなシステムになっている。

また、プレイヤーレベルよりレベルの高いパルは常にプレイヤーレベルと同じレベルまで下げられてしまうというシステムがある(レベルシンク)。

そのためプレイヤーのできる行動は常にプレイヤーレベルに縛られており、ちょっと工夫したシーケンスブレイクみたいなものはほぼできないようになっている。

プレイヤーレベルを上げるためにはパルを捕獲するのが一番なのだが、それも素材を集めてパルスフィア(モンスターボールみたいなやつ)を大量に作ることから始めないといけないので、結構ダルい。

そのダルさを解消できる手段はほぼ無い。「アーリーアクセス故の物量の少なさを、進行の遅さでカバーしようとしてるのか?」と邪推できてしまう。

テクノロジーポイントを使ってレベルに応じた要素を開放する(画面も含めてArkすぎる)
Arkと違うのは、自分よりレベルの高いユニットは絶対にテイムできないという点である

・移動速度が遅い

このゲーム、プレイヤーの移動速度が信じられないぐらい遅い。徒歩が遅いのはいいとして、実際始めたプレイヤーは、最初のライド可能パル「ツノガミ」にライドして、その遅さに驚くだろう。

実はパルごとにライド中の移動速度に差があり、後半に登場するパルほど速かったりするのだが、中盤~終盤最速と云われる「ムラクモ」ですら十分な速さではない。神速を載せようがまだ遅い。

これで初めて最低限行くか行かないか、ぐらいの絶妙な速さをしている神速ムラクモくん。サドルの開放はLv26

マップ密度との関係もある。移動速度に比べてマップが広すぎる上に、ロケーションやファストトラベル地点が明らかに足りていない。スカスカの島をノロノロ歩いている時間があまりにも多い。

この辺とかはワープ地点が明らかに足りていない

・レベルデザインが未熟

前述したとおりプレイヤーレベルが全てのゲームなのだが、じゃあそのバランスが取れているのかというと別に取れていない。詳しく言うと長いのだが、例えばスタート地点から一直線に奥に行ってるだけなのに急に敵が強くなったり弱くなったりする。

Lv27のときにLv40のパル7体が拠点へ襲撃に来たときは目を疑った(基本的にはレベルが10違ったら絶対勝てないと思っていい)。

死亡時に何故か復活地点を選べるのだが、初期地点以外を選ぶ理由はまずない。
そのくせこれらの復活地点周辺はちゃんと敵のレベルが低い。
こいつが7体来た

・銃が弱い、少ない

ポケモンみたいなモンスターに銃を撃ちまくるティザームービーで期待されていた本作、先込めのマスケット銃に槊杖で弾を突っ込むリロードモーションがあるぐらいこだわりがある作りなのだが、なんだかんだ言って銃が弱い。

こういうゲームでプレイヤーが強い方が珍しいかもしれないが、そこは強くあってほしかった。弾薬費もかかるので引き金を引くのを渋りながら手持ちのパルが戦っているところを見ていると、「これただのポケモンバトルじゃない?」と思ってしまう。

銃の種類自体も少なく、基本的にはレベル的に最新のものへ乗り換えていくだけになっている。

本来であればヘッドショットを狙うだけでも楽しくはあるが、体躯が前後に長いタイプのパルはモーションごとに頭の位置を大幅に変えてくるのでヘッドショットが狙いづらく、かなり理不尽に感じる。クロスヘアが白一色で異常に見づらいのも大量減点ポイントである。

頭を狙おうとしても……
次の瞬間にはこう。攻撃モーションと移動モーションで頭の位置が違いすぎる。
空気遠近法で遠景が白いので、白いクロスヘアは全く見えなくなる。

・まだ浅い

これは言ってもしょうがないのだが、アーリーアクセス故かまだ要素が少ない。レベルが上がってしまえばすぐにやれることはなくなってしまう。バグもあり、特に拠点周りに多い。今後のアップデートに期待である。

特に工夫しなくてもパル達がなんでもやってしまう、というのも浅く感じてしまうポイントかもしれない。オートメーションを楽に組める、と思うか、組み甲斐がない、と思うかは人によると思うけどね。

拠点に放ったドリタスの採掘能力が大幅に落ちるバグは早いところ直してほしい


総じて

「モラルのないゲームを、話題のライブ感込みで遊びてぇ~!」というのなら期待に添えるゲームなのだが、そうでなくただOWSCを遊びたいのであれば他にもっと優れたゲームがある。といったぐらい。値段も他のインディーと比べると高いしね。

ただこれがやりたい!って思うような人にとっては、他のゲームにはない強く刺さる物があると思う。

買いたいやつは買え!多分損はしない!

買ったやつはゾーイちゃんのケツにライフル弾をブチ込もう!(弱点部位)


攻略情報:数少ないシーケンスブレイクの方法

必要なもの:耐寒or耐熱Lv2以上、飛行パル用のサドル、タマゴ孵化器

  1. 南西の火山地帯か北西の雪山地帯に行く

  2. 飛行パルにライドし、上空から見下ろしながらタマゴを探す

  3. 孵化させて強力なパルをゲット!

デカタマゴ以上が狙い目。明らかに巨大なキョダイタマゴからは最上位パルが手に入る(ランダム)
最上位パルは戦闘ステータスもだが、作業能力も段違いに高い。拠点に置くだけで作業が大幅に楽になる。