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なぜアメリカにしたのか

子連れ留学する時期は決めたものの、なぜアメリカに留学することにしたのかその背景をお話しなくてはなりません。

始めは娘達の英語教育のために海外に行くつもりでしたから、英語圏で安全で日本との為替レートも悪くない国にしようと思っていました。ちょうど親しいとこがカナダのバンクーバーに住んでいるので下見に行きました。当時インターネットはない時代でした。ところがカナダでは税金を払っていない私たちの場合、公立学校でも日本円にして、ひとり5万円/月の授業料を払う必要がありました。

その上義務教育年齢の子供が海外の学校で勉強するために親が同伴することはできません。が、親の留学のために子供を同伴させることはカナダもアメリカも可能でした。つまり私が学校に行く必要がでてきました。私自身も英語力をあげたいと思ってはいたのですが、留学の名目が、「私の留学に娘達を同伴する」ということに変わりました。そうするとカナダでは3人分の授業料が要ります。もちろん他に住居費や生活費が必要です。それを日本にいる父親に負担させることは全く不可能でした。

そこでエージェントにアメリカ行きを提案されました。あの銃の数が人口より多く出回っているアメリカに女子供だけで滞在することはちょっと不安ではありました。しかしアメリカでは親の私が学校に在籍すれば、公立学校なら子供の授業料はいりません。義務教育が高校までだったので、いつまでいるかは決めていませんでしたがまだ時間的には余裕がありました。そういう背景があり、アメリカを選んだのです。

入ってみると長女が在籍した中学校からも、次女が入った小学校からもお金の請求をされたことは一度もありませんでした。それぞれの学校への送り迎えのスクールバス代も、音楽の授業でバイオリンを借りても、英語が母国語でない子供のための特別のESL(English as a Second Languageという語学クラス)も、それを送り迎えするためのバス代も請求されたことはありませんでした。ランチを買う時1ドル持っていくだけです。弁当を持っていくとそれもいらないわけです。

日本の義務教育でも学級費の名目でプリント代などを払っていましたからアメリカが移民に人気な理由がわかった気がしました。というわけで私がアメリカの大学に入り、娘たちを現地の公立の学校に入れることにしました。私の目標はアメリカの大学に入って勉強し直すことでしたが、まずは大学についていく英語力をつけるためにESLに入り、そこで外国人のための入学試験に当たるTOEFLという試験を受け、基準値をクリアしたら大学に正式に入ることになったのです。

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