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語学学校(ESL)始まる

Fさんと私の語学学校(ESL)が始まりました。その地域の公立のコミュニティーカレッジに付属している語学学校です。夏の講座なので午後から4時間、リーディング(講読)、ライティング(作文)、スピーキング(会話)、グラマー(文法)の週4日の授業です。なぜそんなに短いのかと言えば、それ以外の時間はその地域の生活に慣れ、毎日を楽んでほしいということらしいです。要するに言葉は道具だという考え。クラスはほとんどが外国人、特に日本人が多かったです。

先ずPlacement test(クラス分けテスト)がありました。その結果で4教科ごとにレベル分けされます。私はスピーキングが他の科目より一つ下のレベルでした。そこでチャレンジテストを受けて上のクラスに上げてもらいました。やる気のある人にはチャンスを与えてくれるのもアメリカ的だと思いました。そしてそれぞれの教科ごとにテキストを買って学びます。

リーディングのクラスで最初に読まされた文にはちょっと驚きました。「車がうまく動かない時はどうするか」その本には「まず図書館に行け。図書館で色々調べてそれからどう修理すれば良いか対処をするべきだ」と書いてありました。アメリカでは図書館司書はなんでも知っているとても有能な人たちという認識があるともありました。アメリカでは社会生活に図書館が重要な位置を占めているようでした。色々調べ、知ることが大事だと思われているようです。

そういえばアメリカの映画でも図書館で調べる場面がよく出てきます。後々アメリカからインターネットでの検索機能が出てきたのも、調べることが大切だという素地があったからかもしれません。アメリカ人は本をよく読むという印象もあります。電車やバスの中で多くの人が本を読んでいました。今はスマホになってしまっているのでしょうが。

ライティングでは初めて文の書き方を習った気がします。私の経験では日本の学生時に作文はさせられますがどんな構成で書けばいいか、言葉選びはどうすればいいかなどほとんど習った記憶がありません。アメリカではライティングはとても重要です。なぜなら授業ではペーパーと言われる小論文のテストや宿題がよく出されるからです。

ライティングの授業ではパソコンの使い方も習いました。1988年のことです。私はそれまでパソコンを触ったことがありませんでした。小論文もパソコンで打って提出しなければなりませんでした。シアトルはマイクロソフトの本社がある地域でしたが、まだその頃は学校に備え付けてあるのはMacの前身のマッキントッシュでした。スペルチェック機能もついていてとても感激したことを覚えています。

文法はテキストを初めからやるのではなく、先生が選んだ項目からやります。私の先生は動名詞(Gerands)と不定詞(Infinitives)との使い分けから教えてくれました。動名詞も不定詞も単独では習っていましたが、その使い分けを習ったのは初めてでした。文法の本には練習問題がたくさんあってとにかく使ってみろという感じ。その分本がとても厚く高いのですが。

ある日文法の先生に質問に行きました。何を質問したか忘れましたが、面白かったのはなぜそうなるのかと質問すると “Don’t ask me why”と先生がはっきり言ったことです。もちろんきちんと説明できるものはしてくれるのですが、私の質問があまりにも基礎的なことだったせいだと思います。例えばIのときはisでなくてなぜamなのと聞いてもそうだからとしか言えません。でも決して「覚えなさい」とは言われず「慣れなさい」と言われました。日本語も文法を知らなくてもきちんと話せますよね。「習うより慣れろ!」ということなんだと思います。

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