医療機関向けお手軽テレビ電話システムが超お手軽になったお話
4日前、このnoteを書いてからいろいろなご反響をいただきました。結果本日時点で、お手軽がさらに進化しました。皆様ありがとうございました。(お礼は下の方で)
進化した点 シグナリングサーバーが不要になりました。
その結果
・会話するところに置く機材2台で済むことになります。
・コンパイルが必要なくなり、各OS向けのmomoのバイナリを持ってくれば良くなりました。
つまりは超簡単になったということになります。
起動までのレシピ
使うものはmomoだけになりました。
https://github.com/shiguredo/momo/releases から最新リリースの各OS版を落としてきて使ってください。
レシピはtetsu_kobaさんがまとめてくださっています。本家momoのページでも説明が出ています。こちらは「ローカルネットワークの Momo 同士で双方向配信をしてみる」の部分が今回使うやつです。
初心者向けレシピ
用意するもの
・momoが動く(*)パソコン+カメラ(内蔵かUSB)とマイク(内蔵かUSB)2セット
・ハブ1台、Lanケーブル2本
・Webrtcのソフト、momo(時雨堂)のWindowsバイナリ https://momo.shiguredo.jp/
以上
*momoは現在windows10 64bit,macOS10.15,ubuntu18.04,rasberry pi,jetson nanoで動作します。
作業手順(完全独立型ネットワークの場合)
1.2台の機械をHubでつなぐ
2.IPアドレスを設定する。192.168.0.1/24を医師側、192.168.0.2/24を患者側に決め打ちで設定。
3.それぞれの機材にmomoのバイナリを置く
4.医師側の機材でコマンドプロンプトを開いてmomoがおいてあるフォルダに移動して次のコマンドを叩く
windows momo --no-google-stun --use-sdl --show-me test
その他 ./momo --no-google-stun --use-sdl --show-me test
5.患者側の機材でコマンドプロンプトを開いてmomoがおいてあるフォルダに移動して次のコマンドを叩く
windows momo --no-google-stun --use-sdl --show-me ayame ws://192.168.0.1:8080/ws test
その他 ./momo --no-google-stun --use-sdl --show-me ayame ws://192.168.0.1:8080/ws test
(tips)
・Windowsでセキュリティの問題で起動しない場合はmomoのアイコンを右クリックして1回起動させる(コマンドのヘルプが出て止まります)と今後立ち上がるようになります(注 完全独立型のネットワーク以外で実施する場合はこれがどんな意味があるかを理解してからやってくださいね。)
・windowsでショートカットを作りたい場合(※現在検証中、後で追記します)
・独立型のネットワークでなくても接続時の医師側のIPさえ把握できていれば実現可能です。
謝辞及び近況
今回momo開発者の@tnohoがこの改良を実施してくれました。本当にありがとうございます。
せっかくなのでこちらのnoteも貼っておきます、有料記事ですのでよろしければポチッと。
また、医療機関でのmomoですが、(@msnoigrsが)先日2セット目を納品してきました。元気に動いているようで何よりです。
最前線で働くmomoのいる病院ですが、みなさまの支援をいただけると嬉しいです。気が向きましたらお近くのところにポチッと……本当に気が向いたらで良いので…
https://nho.hosp.go.jp/about/kifu.html
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