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【読書メモ】 「シンデレラボーイシンデレラガール 」 橋本治

読んだ。「シンデレラボーイシンデレラガール 」
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・自身をじかに取り巻いている現実には直接手を触れて分かることが出来る。でも、その外側にあるような現実というのは、直接手を触れることが出来ない。だから知識とか情報というものを大事にしたりする。
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・現実を生きるということと、現実を知るということは違うということ。その二つは決定的に違う。現実の中で、その現実と格闘しながら生きている人にとっては、自分と関係のない現実なんて、なんの意味もない。
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・現実を知るということは全く逆。うかつに現実なんかに関わりを持ってしまったら、決してそれを冷静に見ることが出来ない。決定的を知るためには全ての現実的なものから手を切らなければならない。
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・女の子は「社会の中心」ではないから、「可愛さ」(愛す可(べ)し=愛するに値する)が大事とされてきた。そして「可愛さ」と「自主性」は両立する。
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・「知性」よりも「容姿」をことさら低く見ている人は、愛されなかった、現実に負けた過去に囚われて生きている人。
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・「可愛くなりたい」「愛されたい」と思えるのは明日の可能性を、未来を信じられるから。
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・男の子は将来「社会の中心」になる存在だから「カッコよく」なければならない。「カッコいい」とはいつでも他人を受け入れられるだけの能力が備わっていること。
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・カッコよさとは能力なので、わざわざ自分のカッコに気を使ったりする必要がない。カッコ悪いことでも平気でできる。
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・人間の思惑を超えたものがあるという考えを認めるのが運命論。しかし、運命論者でも判断を放棄する寸前までは自分で考える。運を天に任せたのではなく、あきらめただけ。運を天に任せたのなら、任せた相手を信じなければならないのに。
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・あきらめた人は自分の絶望に目がくらんで、希望を見つけられなかった人。あきらめる事によって本人は執着から解放され楽になるが、「この世には希望なんてないんだ」って他人に向かって一生懸命教えて回ってるようなもの。
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・自分のやりたい事、なりたい者に自覚的になって、失敗しても逃げずに何度でも繰り返すこと。人生は何べんもやり直しがきく。

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