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【読書メモ】 「事実vs本能」 橘玲



読んだ。「事実vs本能 目を背けたいファクトにも理由がある」
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・日本は「先進国の皮をかぶった身分制社会」なので性役割分業の抑圧が強く、それが日本人の幸福度を大きく毀損している。

・社会の中心にいるのが高学歴層で、無意識のうちに自分を基準にするために平均(一般的な国民像)が大きく歪む。

・日本人はたしかに知的には優秀かもしれませんが、その能力を無駄にしている。それは日本人の働き方がまちがっているからであり、さらにいえば、日本社会の仕組みに大きな欠陥があるから。

・日本的雇用の特徴は、スペシャリストとバックオフィスが正社員という「身分」で一緒に扱われていること。
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・現代のような複雑な社会では、勝ち負けはスポーツのようにすっきりとは決まらないので、不利な競争を避ける女性の戦略の方が効果的。女性が活躍できない社会に未来はない。
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・高度化する知識社会から大量の「若い男」が脱落している。

・ひきこもりは「怒り」と「恐怖」が表裏一体となって身動きできないまま硬直してしまうこと。

・日本人が死刑を容認するのは、それが残酷な刑だからではなく、「見たくないもの」は目の前から消えてほしいと考えているから。

・差別発言とは「合理的に説明できない」主張のこと。

・ドーパミンが生じさせるのは快感ではなく、きわめて強い「快感の予感」。これが様々な依存症を引き起こす。

・他の民主国家では右派でも左派でも若者と政党の距離は同程度ですが、日本では左派の若者は右派と比べて政党との距離がいちじるしく遠い。

・職業と宗教は社会への統合を働きかける重要な役割を果たしており、社会に統合されていないひとたちが極右的な政策を求めている。
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・「非マイノリティ」とは「マジョリティ」の中で十分な利益を享受していないと感じている人々のこと。その特徴はマイノリティの人権についての主張を「弱者利権」「被害者ビジネス」と見なしている。

・「ヤフコメ」では2%に満たない「過激な投稿者」が返信コメントの半分近く、評価の3分の1を獲得して「ネット世論」を牽引している。
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・ビッグデータは、不運は人生に決定的な影響を及ぼすわけではなく、失敗は取り返せることを教えてくれる。

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