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【読書メモ】 「はじめての明治史」 山口輝臣

読んだ。「はじめての明治史 」
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・明治史=明治維新史ではない。革命だけが変化を生むのではない。
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・幕府は「倒された」のではなく「瓦解」した。黒船来襲の衝撃が大きく幕府は各藩や朝廷と合意形成を図ったり、幕府内の改革を進めて内部から猛反発を受けた。結果自ら大政奉還に動いた。
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・版籍奉還と廃藩置県で武士は既得権益を失ったが、見返りとして公債を支給され華族の称号を得た。
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・華族の中には公債を換金し鉄道や鉱山、開拓などに投資し実業家になる者も多く、また皇室の藩屏として貴族院の構成者となる。
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・諸外国と違い、日本では外圧によりトップダウンで憲法が取り入れられた。伊藤博文はシュタインの比較憲法学の視座から「憲法は歴史的視座から成立するものであって、ひとつの理想ではない」と教えられた。
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・先立って内閣制度を取り入れたが、当時の首相の力不足や権力争いがあり、憲法には内閣が記載されず、首相の権限がかなり制限された。
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・日露戦争は朝鮮・満州の領有権の争いから生じた。朝鮮を日本、満州をロシアが領有する「満韓交換」で解決しかけていたが、意志疎通のズレで開戦となっ た。
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・一世一元制は明治から始まったので、天皇崩御の際の諸々は明文化されているものが少なく、手探りであった。明治天皇陵が京都になったのを不服とした者たちが抗議し、明治神宮ができた。
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#読書メモ

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