ショートストーリー|狼と少女

狼と少女は互いにつらい恋をしていた。
少女が森で果実をもいで食べている所へ狼はやって来た。
「僕は肉ばかり食ってきたがその果実はそんなに旨いのか?」
「私はお肉よりもこの果実が好きよ」
狼は果実を一つ食べてみたが口に合わなかった。
「あなたは私を食べたほうがきっと美味しい筈よ」
「僕は君だけは食べたくない」
「ほら、この果実と私とを一緒に食べてしまえばいいわ」
狼は必死に我慢するが少女は彼にどうしても食べられたかった。
「私はあなたと一つになりたい」
「僕はきみと二人でいたい」




Twitterで140字小説にするはずでしたが字数が多くなってしまったのでこちらに載せることにしました。



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