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夕方の空。

 夕方の空は、いつだって寂しさを漂わせていて、私の心を静かにさせる。

 今日が終わってゆく。
 決してもう戻ってはこない。

 少し前まで考えもしなかったそんな思いが私の心を突き破りそうなくらい激しく動き出して止まらなくなる。

 何もできずにいる今を許せないのに動き出せない。

 そんな自分を責めるのにも疲れ果ててしまった。

 勇気が出ない。
 勇気が出せない。
 この後の展開が読めない。

 全く読めない。


 夕方の空は白みながら薄桃色を静かに湛え、昼間に別れを告げてようとしている。

 時間は決して止まらない。 

 大きなため息が漏れ出し、涙が出そうになる。

 誤魔化してはいけなかったんだ。
 本当の自分の思いを。

 でも。

 でも、でも、、、、。

 夕空に薄い色の月が見えた。

 思わず泣いてしまった。

 

ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。