自分を生きる良い子の「生うた」52話

世間体という他律の愛

言い換えると条件付きの愛だ
「これやってくれたら、交換でこれやったるわ」的なやつ
人は、必要な物を交換で手に入れる
お金はその媒介としてのツールになっているだけ

本質は、人の欲求を満たすものは何か?ということ
顕在意識である思考レベルで客観的に何を求めているか?
をまずはみていこう。

有名なマズローの欲求5段階説
1「生理的欲求」:空腹を満たすなど、最低限生命を維持したい
2「安全の欲求」:身体的に安全で、かつ経済的にも安定した環境で暮らしたい
3「社会的欲求(所属と愛の欲求)」:社会集団に所属して安心感を得たい
4「承認欲求」:集団の中で高く評価されたい、自分の能力を認められたい
5「自己実現の欲求」:自分にしかできないことを成し遂げたい、自分らしく生きていきたい

子供のころ、貧困で親が信用できない環境だと
2の「安全の欲求」が欠乏するから、それを求めるだろう

学校や会社で、上手く周りとコミュニケーションとれない場合は
3の「社会的欲求(所属と愛の欲求)」が欠乏するから
友達ほしい、仲間ほしい、所属するグループほしいと彷徨う。
所属の欠乏は、劣等感につながるから自己肯定感も低くなる
可能性が高い。

4「承認欲求」は多くの会社員、主婦がこれで動くだろう。
高い報酬、ねぎらい、頑張りを評価されたい
高い社会的なステータスが欲しい。
この「他者からの評価」が極端な場合
他人の目が怖い、顔色窺って本音出せない
ってことになりませんか?
我慢してしまう感じ。
「有給とりたいねんけどな」我慢して、頑張りを認めてもらおう
それって、頑張りですか?
我慢や頑張りを間違った方向にしてませんか?

給料上がらないのは、働きすぎるからですよ。
需要と供給の「供給過多」なんです。
野菜でもなんでもできすぎたら安くなる。

だから、わざわざ価格調整してほかす。
もったいないな。
お金に使われてるんですよ。
人間が。

逆でしょ。人間がお金を使うんでしょ。
最初に言った、ほしいものの交換のためのツールとして。
お金が欲しいから、本当に欲しいもの我慢するってどういうこと?

みんなと一緒で安心するのはわかるけど。
「スト」とか外国みたいに「デモ」おこらないのなんで?この国。

見て見ぬふりと逃げ腰で回避。
いつも他律の「和の精神」
表面上問題ないように、見える。
隠ぺいされてないことになってるだけ。
だけど本当はみんな知っている、感じている。
心が泣いている、もやもやしている。感じている。

直感で、虫の知らせで「なんかおかしい」と。
でも、具合的に何がおかしいのが言語化できない。
ただ、不安なだけ。

なぜそうなるか?
「対話のない社会」 中島義道 著という書籍に書いてあった
「協調性」や「和の精神」に関わる、わかりやすい分析だった。

以下抜粋P178
状況功利主義者はゴリ押しで信念をつらぬことしない。
それが、かえって「損」になることを知っているからだ。
自分の信念を曲げてでも、「対立」を避けようと最大限の努力をする
それが、結局は「得」になることを知っているからだ。---

「対立を避ける行為」が、この国では、道徳的にも美学的にも
報われる仕組みになっているからだ。
その方が高い社会的評価を受けられる------抜粋ここまで

なるほどと、納得しました。そういう構造になってたんですねと。
協調性っていい事ですか?
臆病って悪い事ですか?

そして、さらに
「いい子に育てると犯罪者になります」岡本茂樹 著のP14-15に
私たちが当たり前と思っていた子育てや教育の在り方
親や教育者の心の中に刷り込まれている価値観の中に盲点があると。

短所を気にして直そうとする
無いものにしようとする。
障害や病気を悪者にして
見ないようにする。
多数派じゃないと、みんなと同じじゃないと
不安だから、寂しいから、怖いから。
何とか、表面上取り繕う。

そうやって、いい人の仮面付けすぎて
笑顔で明るく振る舞いすぎで
心が、泣いている。

孤独の寂しさとストレスが自分の「許容範囲」を超えるとき
犯罪の引き金がひかれるそうです。

その前に、寂しい気持ち悲しい気持ちを素直に出せる
心の居場所があればいいのに。

学校や会社でうまく周りとコミュニケーションとれない
少数派がいる非日常、異なる世界観。

もしかしたら、活用の仕方によっては
武器になるんじゃないか?

新しい世界を開く、武器にならないか?
ふと、そっちの世界にやっとフォーカスしだした私がいた。

家庭の中で、認められない存在は「動物」としての
あなたかもしれない。
世間の中で、自分を抑圧しながら必死で生きている
あなたは、「人間」かもしれない。苦悩だらけ。欲があるから当たり前。

運を天に任せて「認識上の死の恐怖」を超越したあなたは
仏かもしれない。仏陀はなんで、出家したんだろうという。

父親、母親のいない、寂しい少年時代を過ごしたジョン少年。
ビートルズとして活躍するも、その心の中は疲弊していた
本当に欲しいものはそこになかった「HELP!」
そして、YOKOさんに出会う。
YOKOさんの作品展を訪れたジョンが天井をのぞいてみるシーン感動だ。
(わかる人はわかると思う)
そこには「LOVE」の4文字。

そこ後の、ジョンの作品は見事に精神世界の描写。
心の解放があったのだろう。本当にほしいものに出会えた。
そんな感覚が伝わってくる。ソロの作品は、本当に共感する。

そう思いながら、今日もブログ更新しとこ。

ジョンレノン「マザー」

Mother, you had me but I never had you
I wanted you, you didn’t want me
母よ、僕はあなたのものだった、でもあなたは僕のものにならなかった
僕はあなたを欲しがった、あなたは僕を欲しがらなかった
So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye
だから僕は、言わなくちゃ
さよなら、さよなら
Father, you left me but I never left you
I needed you, you didn’t need me
父よ、あなたは僕を捨てた、でも僕はあなたを捨てなかった
僕はあなたを必要とした、あなたは僕を必要としなかった
So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye
だから僕は、言わなくちゃ
さよなら、さよなら
Children, don’t do what I have done
I couldn’t walk and I tried to run
子供たちよ、僕のようになるな
僕は歩けないのに、走ろうとした
So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye
だから僕は、言わなくちゃ
さよなら、さよなら
Mama don’t go, Daddy come home (×10)
「ママ、行かないで。パパ、戻って来て」

少年時代のジョンが素直にそう言える環境だったら・・・。
あのビートルズのジョンはいなかったかもね。
複雑な心境。でも、音楽が彼を救ったことはまちがいないな。

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