『Mリーグキッズ』がプチ場末でついに揉めた話
こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。
GWも関係なくひたすら働かされ続け、
やっと先日、22時くらいに珍しく開放される日がありました。
手の調子も比較的悪くないし、
あのプチ場末雀荘なら3~4半荘は打てるか?
と思い久しぶりにフリー雀荘へ。
ド平日の夜なのになぜか満卓で、
これ打てんのか?
と思っていたら15分ほど待つとある卓が全抜けし、
待ち席全員一気にご案内。
ツイてるのかツイてないかは今のところ微妙。
メンツは自分と、大学生風2名。この学生風は2人で一緒に来た友達同士らしい。
「点数計算が微妙なのでお手伝いお願いします」
と非常に丁寧なご挨拶をカマしてきた。
この2人、待ち席ではずっとMリーグの話をしていました。
けっこうなMリーグファンみたいです。
松ヶ瀬プロのなにかが気に入らないみたいで松ヶ瀬プロの悪口ばかり言ってましたが、なんなんでしょうね。髪の色とかですかね?
あともう一人は、ノーレ雀荘が主戦場かもしくは競技麻雀出身と思われるオジサン。
所作が非常に丁寧で鳴いたあと先に打牌せず牌持ってくるのを先にやるタイプ。
ぼくは2ヶ月ぶりくらいの麻雀なので、
正直同卓者などどうでもよい。
ちゃんと牌を持てるか、
滑らずつつがなく操作できるか、
そればっかりに気が行っており、
同卓者たちの動向は正直あまり気にしていませんでした。
ぼくが覚束ない手つきながらなぜか手が入り、最初の半荘トップをとり、
つぎの半荘。
ぼくの先制リーチに学生Aが追っかけ。
さらに学生Bが追っかけて、宣言牌でAに18,000放銃。
次局。
10巡目くらいに学生Bのリーチ。
そこに競技オジサンが一発で6sを切って放銃。
そのとき、ぼくは加熱式たばこリルハイブリッドのリキッド交換に夢中で、
「あー、打ったか」
くらいにしか思っていませんでした。
「ロン・・・・12,000」
と学生Bが申告。
すると競技オジサンが、
「お前なんだそれ毎回よお、お前。さっきから煽ってんのかお前?」
とブチ切れ始めました。
「テメー」とか「この野郎」とか「お前」とかいう言葉が必要以上に登場するようになったら、
その人は酔っているかキレている可能性があります。
競技オジサンは所作も物腰もずっと柔らかかったのにいきなりブチ切れたので、
何事かと思いました。
ふと見ると、学生Bの倒牌した手牌のすぐ横に、
オジサンが放銃した6sが置いてあります。
そう、Mリーグなどの放送対局のように、
放銃牌を自分の手元にもってくる、
というのをずっとやっていたようなのです。
ぼくは学生Bには一回も放銃しなかった上に、
自分の手の塩梅ばかり気になっていて、
全然気づきませんでした。
それでやっぱりこういうときに限ってメンバーは全入りしているんですよね。
やっぱりツイてない。
わりとどうしようもない雰囲気になってしまったので、
学生たちに
「あれ、ひょっとしてMリーグとかけっこう見てます?」
と助け舟を出すと、
学生Bが
「は、はい、Mリーグみて麻雀実際やってみたいって思って来たんですけど、あれだと、その、ロンした牌をここに、やってるんで・・・」
という。
この状況だとこの返答は100点である。
「あ~、なるほど!だからほら、別に悪気があるとかじゃなくて、放送対局だとロン牌をここに置くんですよ、最近Mリーグ流行ってるから、それでもやってて」
とオジサンに説明すると、
急に冷静になったオジサンは
「あ、そんなのあるんだ~!若い子が見るのとか全然しらなくて、ごめんね~!」
と来る。さっきのブチ切れは何だったのか。
感情がジェットコースターすぎて逆に怖い。このオジサン大丈夫なんだろうか。
ともかくこの場は収まりそうだ。
「フリーとかだと、それはやんないほうがいいと思いますよ。あれは放送対局だからわかりやすいようにやってるだけなんで。」
と学生に説明をすることで学生側が悪かった感じを出し、
オジサンが再噴火しないように沈静化させ次の局へ移行させることに成功した。
「ロン牌を勝手にもってくる問題」については、
「それはやんないほうがいいよ~」という注意レベルのやりとりは何度か目にしていましたが、
あれでそんなにブチ切れる人がいることに驚きました。
そんなに怒ることじゃねーだろ、とも思いつつ、
学生サイドに対しても、Mリーグでどうこうというよりも、
まわりの人が明らかにやってないのに、
Mリーグでやってるからってそれを頑なにやり続けるあたり、
空気読むというか、場を読む力がないのかな?
とも思います。
無駄に何度も長考したり、しかもそのさいに腕組みしてみたり、
謎のタイミングで強打してみたり、
ロン牌を手元に持ってきたり、
Mリーグを見て麻雀はじめました、みたいな人たちがこういうことを雀荘でやってしまうと、
「Mリーグキッズ」
なんて揶揄されたりします。
ただまあある意味彼らも被害者なんですよね。
ある程度空気読める人なら、その行為が疎まれていたりやらないほうがいいというのはわかりそうなもんですが、
それでもやはり「最高峰」を謳うリーグ戦でやっている所作なんだからそれが正しいんだ!と思い込むのもまあ無理はない。
最高峰のリーグ戦でやってることを真似したらバカにされるなんてそんな業界ほかにあるのかしら。
彼らは、こういったことが実際の現場での所作としては正しくない、
ってことをいつまでも発信しないMリーグ運営の被害者です。
せっかく麻雀の裾野が広がっているのに、
こういうトラブルでやっぱ雀荘は怖いわ、
とかいうことになって結局リア麻やらなくなる、
みたいになるのって勿体ないですよね、結局。
実際トラブルの場に遭遇してみると、
この程度でキレる客がいて、
まわりの所作と自分の所作の違いに気づかない鈍感さのある客もいる
というのを実感し、まあ今後もどこかでポロポロ発生するトラブルなんじゃないかな、と感じました。
ここまで大きなコンテンツとなってしまった以上、
実際のフリー雀荘等での対局時における一般的な所作やマナーと、
Mリーグ放送で採用されている所作やマナーとの違いは、
いい加減そろそろちゃんと発信すべき内容なのではないかなと思います。
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