一見のノーレート雀荘で噴いた場合どうすればよいか

こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。

ぼくは場末のフリー雀荘出身ではありますが、
ずっと場末にばっかり行ってるといざというときにちゃんとした所作で麻雀が打てないので、
その矯正のためある程度ちゃんとした雀荘に行ったりもします。

だいたい、仕事で客先から直帰とかになったときに、
そこの近くにある、
いつもは行かないような堅めの雀荘に行ってみることが多いです。


それで先日、かなり所作やマナーに厳しいと言われている某ノーレート雀荘に行ってみました。


最近のノーレート雀荘ってMリーグルールをそのまま採用してる店がけっこうありまして、
そういう店だと55,000点コールドとか、箱割れ終了とかがないのです。

とにかく南4局終了までまわす。

あと、
「ノーレートだからみんな全ツッパでめちゃくちゃなんでしょ?」
みたいなことを思っている方もいるでしょうけど、
全然そんなことなくて、何ならオンレフリーより堅いまであります。

その理由としては色々ありますが、
ひとつの要素としてあるのが、
その店でのレーティングやランキングがあり、
そこで良い成績を残すことをモチベーションに打っている、
というものです。

自分の強さが客観的に示されるということや、
プロを交えた大会にそのランキングの上位陣だけ出場できる、
みたいなこともあり、
1ヶ月に30日通ってポイントを稼ぐ猛者もいるようです。

で。

一見のその雀荘で、
1半荘目は30,000点くらいの二着。

2半荘目、トンパツと東二局にそれぞれ満貫を放銃して、
持ち点8,000点の状態で東三局の親番に突入。

そこからなぜか一気に噴いてしまい、
8本場まで積んで持ち点は70,000点超え。

そしてこの時点で対面と上家は箱割れに。

このとき、最初に卓案内されたときのやりとりが頭に浮かぶ。

「ご新規の田ノ倉さんです、みなさん宜しくお願いします!
こちらのお二人はうちのランキングでいつも上位の常連で、今月も調子いいみたいなんでやられないようにがんばってくださいね~」
とメンバーさんの説明があった。

もう一人の同卓者にまったく触れなかったのはどうかと思いますが、
いずれにしても、箱割れしている二人はこの雀荘の常連で、
ランキング上位も常連で、
今月もおそらくそこそこ調子良く記録を残してきている、
ということだと思われます。


そんな人たち相手に、一見の自分がバカヅキで噴いてしまっている。

立地の問題で現実的にぼくはこの雀荘に頻繁に通うのは厳しいので、
仮にここで10万点稼いだとしても、
絶対にそのランキングに載ることはありません。

でもこの二人は、これによってポイントを大きくマイナスしてしまうことがほぼ確定しています。
さらにぼくが連荘を重ねると、これまで積み上げてきた彼らのポイントがどんどん溶けていく。

もしこれがオンレなら僕がいまどんどん点数をもっと稼いでいけば、
利益が増えていくので僕にメリットがあります。

ただ、今の状況は、
ぼくにとっては特にメリットは無し、
常連の彼らにとっては損失あり、
みたいな状況になっており、
これ以上の加点は恨まれるというデメリットはあってもメリットはもう一切ないのです。


・・・どうする?


そろそろさすがにトップも堅そうだし、
適当に親を落とすか?

・・・念のため後ろを振り返ると、
メンバーさんがガッツリ後見しています。

大トップ状態だからということではなく、
新規なので所作やマナー面でのチェックのためにたびたび後見をさせてもらうとは言われてましたが、
この状況だと意図不明な打牌はできなくなってしまいます。


もう腹をくくって、
どうしようもないので普通に打ちました。

最終持ち点は80,000点超え。

もちろん嬉しいのは嬉しいのですが、
自分に何も利益がないのに明らかに他の人に損失を与えているとなるとモヤッとしました。



まず、こういうシステムである以上、
ランキングとは無関係な人が噴いてしまい上位ランカーに手痛い失点をさせるというケースは多々出てきますし、
仕方のないことです。

ノーレートフリーである以上、
余計なことを考えて真剣に打たないほうが白けるので、
やはりどうあってもガチで打つの推奨ですが、
そうは言ってもやはり気になっちゃうのが人情というものです。

なので、
こちらから聞いてもないのに同卓者が上位ランカーだという情報を与えないでほしい
というのが結論です。

気にならない人はとことん平気だと思いますが、
気になっちゃう人はどこまでも気にするような内容だと思いますので、
余計な情報は入れないで欲しいところです。

このあたり、個人的にはオンレのフリーの方が気が楽な部分ですね。


二名の箱割れ者が出てからの手組みに関して、
やはりというか、終わったあとにメンバーさんから、
「前局のカン4mは即曲げだったのになんであのカン5pは曲げなかったんですか?」
とか
「オーラスの3-6pってそのままで高めツモ跳ねですけど即リーでハネマン確定にしないんですか?」
とか色々聞かれてしまいました。

トップ目だった際の選択について困ったときは
「いやあ、親が来そうだったので親とだけはめくり合いしたくなかったんですよね、点棒的に」
というフレーズが有用です。

この「親とめくり合いたくなかった」は、
消極的な選択の理由を聞かれたときにそれ以上ツッコまれにくいキラーフレーズです。
覚えておくとこういう話をかわすのに相当役立ちます。


で、帰ってからしばらく考えて改めて出した結論としては、
やはりノーレートだろうがその半荘で最も自分が得になると思える打牌のみを行うべきだということです。

ランキングの問題とか色々ありますが、
それを気にして手を緩め、
本来は放銃に回っていたランキング2位の人が、
逆に1位の人から出和了をした、
とかいうことになると、
それはそれでまたおかしなことになるわけです。

あと、特に真面目な堅い感じのノーレートフリーでは、
全員が真剣に自分の得になる選択をしている前提での読み合いや場読みがゲームとして楽しいわけで、
誰かが卓外の情報によって手を曲げてしまうと、
場が歪みますし、一気に興が削がれるということになります。


今回のような事例に関しては、
気を使ってくれたのかもしれませんが、
同卓者の余計な情報を公開してしまったところに問題があるでしょう。

その同卓者が上位ランカーであるということは、
遅かれ早かれいずれは知ることになるのでは?
という意見もあるかと思いますが、
それを知るくらい通っているという状況になっているのなら、
ぼくもそれなりに大トップを取るとランキングに影響が出るようなポジションになっている可能性もある(常連とかになっているかも?)ので、
それはまた別の問題です。

あくまでも、一見の客にそれをわざわざ伝えないでほしかった、
ということです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?