結局何秒以内に打牌しなければ長考なのか?
こんばんは。
場末雀荘出身の田ノ倉です。
「長考が多い人は嫌われる」という話を他の記事でも何度も書いていますが、
ぼくの経験上、これは本当の話です。
正確にいうと、長考が嫌われる、というか、
「全体的に色々遅い人が嫌われる」
そして、
「遅いことを悪いと思っていなかったり、直す気がない人が嫌われる」
ということです。
フリー雀荘で同卓拒否の理由ベスト3には入ってくると思います。
フリー雀荘だけでなく、セットでも嫌われます。
放送対局でも嫌われます。
ですが、なにをもって「遅い」なのか?
「長考が多い」といっても、
何秒以上を長考とし、
それを何回くらいやったら“多い”となるのか?
という話。
結論からいうと、
その卓全員の平均より遅い動作は遅いとみなされる
ということです。
他の3人が平均3秒で打牌しているのなら、
3秒以上かかってしまうと「遅い」と思われます。
他の3人が1半荘に平均1回くらいしか長考しないのであれば、
1半荘に3回も長考すると「長考多いな」と思われます。
逆にいうと、
まわりの三人が平均30秒くらいで打牌しているのなら、
自分も毎回30秒かけたって良いわけです。
1半荘2時間くらいかかりそうです。
これがフリー卓なら店側は発狂しそうですが。
恐ろしいことに、そういう卓で佐々木寿人プロばりの高速打牌を繰り広げると、
逆に「打牌が早すぎて急かされているようで怖い」とか言われたりするのです。
普通の卓で打っていて遅い人がいると、
すぐに「あいつ遅くて嫌だよ」感を全力で出す客ってよくいますが、
その客を打牌遅い人3人の卓に入れると、
意外と何も言わずに打ってたりします。
こういう人は、流れを乱されるのが嫌なのです。
かなしいことですが、4人が集まってやるゲームである以上、
結局「空気を読む」ことが大事になってきます。
問題なのは、
遅い卓にペースを合わせるのは簡単としても、
早い卓に入ってしまったときに、
「どうしても着いて行けん!」
となったときです。
このとき、
「他の人から“こいつ遅い”とか思われてそう・・・」
みたいに思って必要以上に緊張したり、
焦ったりする人がいます。
でも安心してください。
こういう卓に入ったとき、
そんなふうに感じて焦ったり緊張したりする人は、
多少ペースが遅くても実は嫌がられないのです。
空気が読めているからです。
まわりのペースに合わせよう、
という意志が同卓者に伝わるからです。
ほんとうに嫌われるのは、
「遅くて、さらにそれを改善しようとする気がない人」
なのです。
明らかに自分が他の3人より動作も思考も遅いと気づいても、
「麻雀には時間制限ないんだからいくら時間使ったって怒られる筋合いないでしょ?」
という気持ちで打っている人や、
そもそも自分が遅いということに気づかない人。
そんな人たちが嫌がられるのです。
麻雀が好きな人にとって、
フリー雀荘で同卓拒否されることや、
セット麻雀に呼ばれなくなることは、
相当な損失です。
動作スピードや打牌スピードなんていうものは、
少し気をつければすぐに改善できることです。
無用な損失を避けるためにも、
自分のスピード感は同卓者と合っているか?
流れと合っているか?
ということは常に意識しておくべきことだと思います。
とはいえ。
今後は色々な理由から、
全体的に打牌スピードは遅くなっていくものと思われます。
いくらまわりの速度が遅いとはいえ、
「まわりに合わせるのが最善」
としてそのままにしてよいのか。
これは雀荘のビジネスモデルに打撃を与えるものではないのか。
それにより最終的に割を食うのは我々雀荘利用者なのではないのか。
それを防ぐために、「スピード」に関してある程度の基準は必要になってくるのではないのか。
そのあたりのことを、
今度別記事で書いていこうと思います。
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