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自然の中で 子どもたちを育てたい


今日は朝5時半に起きて、庭の草抜きをしました。
カラスノエンドウが実をつけていました。
「この実で、ピーピー笛を作らせてあげたら、喜ぶだろうな。」
3月まで担任していた子どもたちの喜ぶ顔が浮かんできます。

カラスノエンドウで作る笛って、なかなか鳴らすのはむずかしいんですよ。
作るのにも、吹くのにも、コツがいります。
ちなみに、私は上手く作れないし、まったく音も出せません(笑)

クラスに1人くらい、上手に吹く子どもがいるんです。
その子が先生になって、みんなに作り方を教えていきます。
子どもたちが子どもたちに教えてもらうって、いいですよね。
「ピー」って 上手く音が出たとき、笛が鳴った子も教えた子も、本当に素敵な笑顔になるんですよ。

子どもたちは、自然が大好きです。
でも、なかなか触れ合う機会がないですよね。


知り合いの方にカブトムシの幼虫をいただいて、クラスで飼いましたが、残念ながら成虫にはなりませんでした。
毎日、3プッシュだけ、霧吹きで水をかけたていたのに。
暗いところに置いて、そっとして置いたのに。
大切に大切に育てていたのに。
生き物を飼うのは大変です。


よそのお庭の葉っぱにいたアゲハ蝶の幼虫を学校へ持ってきた子もいました。
「何を食べるのか」話し合いました。
「きゃべつだよ。」
「ちがうよ。みかんの葉って、テレビで言ってたよ。」
いろんな意見が出たので、図書室へ行って、みんなで調べました。
柑橘系の葉だとわかると、ひとりの子どもが、自転車で20分ほどかかるおばあちゃんの家から夏みかんの葉っぱをもらってきてくれました。
何か餌になる葉はないかと、家の近くを探し回った子もいました。
そうして、
黒い幼虫が脱皮して、緑の幼虫に変わり、さなぎになって、、、

けれども、
やっぱり、蝶にはなりませんでした。

でも、子どもたちは諦めません。
「明日かも、明日かも。」と、1ヶ月が過ぎました。
変わらず、さなぎのままです。
全体が黒くなっています。
ようやく納得し、さよならして校庭の隅に埋めました。


こうして、命のはかなさを知るのでしょうね。
毎日生きて、
そして、成長していけるということは、当たり前のことではない。

そんなことに気づいてくれたら、自分のことも友だちのことも、もっと大切にできるのではないかと思いました。


「これ飼いたい」と、カエルやヘビを学校へ持ってくる子どももいました。

さすがに、
その日一日だけ教室で観察させてもらって、自然の中に返ってもらいました。


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