点滴
令和3年の冬はとにかく寒かった。
コロナウィルスの蔓延により医療体制は逼迫、
救急患者のたらい回し「不急の手術」の先送り…
等々、連日、TVのニュースで流れている。
そんな中、2週間も置いてもらえるのは有り難いことかもしれない。
発熱の原因は「ERCPの際、出血があり、その際「膵炎」を起こした」
とのことだった。
すいえん?
まぢか?
「今は安静にするしかない」
点滴は4本も繋がれている。
絶食は1週間を超えた。
「絶食」といっても、ポカリをドロっとさせたようなものが三食出たので、
最低限の栄養は確保できているはずである。
点滴に繋がれていること以外は概ね元気だ。
「黄疸」もなくなり快方に向かっている。
「血液検査でも黄疸レベルは下がっている」
と担当看護師さんが教えてくれた。
夕方、若き優秀な内科医がみえて
「病理検査の結果は、癌ではなかった」
「砂のようなものが総胆管の出口を塞いでいた。」
とのことだった。癌ではなかったのだが…
「砂のようなものは胆石の小さなもの」
「胆嚢にも結石が数個ある」
「胆嚢から落ちかけている石もあるので胆嚢は摘出した方が良い」
と言って去っていった。
「胆嚢摘出」というと
臓器を一個取ってしまうわけだから大変なことだと思うのだが…
仲良くなった病棟看護師さんに聞くと「珍しくない」と言う。
もっと言うと「黄疸の人」も日常茶飯事とのこと。
日常とはいえ「敗血症」など感染症になると命を落とすこともあるので、
看護師さんたちも24時間体制で細かく見守ってくれているのだ。
…ありがたい。
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