頭が痛い

映画を観てきた。

う~~ん、たぶん、2月頃の「アナと雪の女王2」以来だから・・・5か月ぶり?かなぁ。曖昧な記憶だ。


結論から言うと最悪な気分になる映画だった。


実在した殺人鬼が主人公の映画。

自主制作 1983年の作品 オーストリア

「アングスト/不安」

アングストって意味は知らんけど、不安って意味なんだろう。たぶん。

調べる気すら起きない。

なんで観ようと思ったか、そして、この映画を知ったのは今朝だ。

本当は、京都の映画館にロック映画をみに行きたかったのだが新型コロナの感染者数も増えてきているし、わたしの住む県からの移動、しかも地下の映画館ときた。

主人からの承諾を得ることはできなかったし、わたしも行く気持ちが薄らいだ。寝起きにツイッターで観て知ったロック映画だったが、すごく見たいと思ったのだ。いずれどこかで観るか、なにかしらで観よう。

で、県内で観れる映画を探すことにした。

候補は3つあった。ひとつは「透明人間」というホラー映画。もう一つはタイトル忘れたがスティーブ・ブシェミの出演するゾンビ映画。「デッド アント・・・・・?」そんな感じのタイトルだ。ゾンビ映画は、バイオハザード以外観たことがない。でもブシェミが出ているなら観たい。

透明人間も観たい。


で、今日観てきた「アングスト/不安」だけど…

本当に後味最悪もう、もう、いいよ。

でも、観て後悔はしていない。まったくしていない。

観てよかったよ。

でも、好きな映画にはなり得ない。チケットも捨てた

映画のチケットは保管しておく派なのに…。

そのぐらい、苦手な内容だったということだ。

ここからはネタバレ。





正直いって、犯人が可哀想と思った。

やはり、幼少期の経験が、大人になってからの行動や犯行に影響を及ぼすということが嫌になるくらいわかった。

古い作品のせいか、途中のBGMがとても音が大きくて耳をふさいだ。

観終わって2時間半ほど経つがまだまだ頭痛が止まらない。

あの音楽の音大きすぎるよ!

まぁ、、いいけど・・・・・わたしHSPなんで、音に敏感やし。

耳栓持って行ってたんやけど、使わんかった。

監督が意図して大きく音量を上げていたのかもしれなかったからだ。


とにかく後味の悪い映画だった。

公式HPのイントロダクションによると主人公は、17歳で自分の母親を刺し、刑務所へ。(母親は死にはしなかった)釈放されてから殺人を犯し再び刑務所へ。映画のなかでは、「俺は人生の大半をムショですごしている」と語りが入っていた。

公式HPに書いてあったけど、就職口を探すための仮釈放のときの日々が映画では再現してあった。たぶん仮釈放されてから一日、二日の出来事のように思えた。

彼は、「人を殺す」ことしか頭の中にない。

あとは、女性をどうやって怖がらせるか。


気色悪い。


男性が全部そうだと思っちゃいないが、映画館にいる人間で女性がわたしだけだったらどうしようと少し気持ち悪くなった。(実際、4,5名しか人影はなかったが。)

とにかく女性がこわがることに快感を覚えるらしい。

キモ


でも、そんなひともまぁ、この広い世の中にいて珍しくはないだろう。

この実在した主人公は、私生児だったそうだ。私生児ってなんだろうと思って映画観る前に検索したんだけど、goo辞書によると、「結婚していない男女の間に生まれた子。 」と書いてある。
他にも、『旧民法では、父親が認知した子を「庶子」、認知しない子を「私生子」としたが、現民法では、「庶子」「私生子」とも「嫡出(ちゃくしゅつ)でない子」と呼ばれる。』とか書いてあった。

とりあえずお父さんはいないようで、祖母の元で育てられたよう。

その祖母がマゾヒストで、少年に、自分を殴らせたりとかしたみたい。

そのあたりで、ゆがんだ性格になっていったんだと思う。

主人公は、いわゆる”普通”の家庭をしらない。父親がいて、母親がいて、自分がいて。

兄弟がいてペットの犬がいて、週末には家族で公園へ出かける…なんてこと、何もしらない。

ただただ祖母に頼まれ祖母を殴り、そこに自分も快感を得るようになってしまったんだ。

可哀想。

映画の途中で、何度も思った。「可哀想」

この映画に出てくる人みんなが可哀想だった。

こんなことするために生まれてきたのか。

人を殺すために?そのために生まれてきたのか?

「自分自身がわからない」とも主人公は語っていた。

この殺人鬼のことは詳しく知りたいけど、詳しく知りたくもない。

本当に後味の悪い最低の映画だった。音楽がもう少し音小さめだったらよかった。頭が痛いのは、きっと音楽の音量のせいだ。


主人公役の彼は名演技だった。

非常に、怖かったです。

ぬいぐるみ持って行っててよかった。



以上。

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