AI時代を生き抜く7つの心得 ー 新社会人へのメッセージ
この記事では、主に4月から新生活を送られる方を対象に、AI時代をどのように生き抜いていけばよいのかを考察していきます。
自身の経験も交えながら、AIとともに導き出した7つのポイントをご紹介します。
※タイトルは新社会人としていますが、学生の方や、環境ががらっと変わる方にも参考になればと思っております。
適応力と柔軟性
昨今、特に目覚ましい発展を遂げているのが生成AIです。業務への導入事例も増えつつあり、現在生成AIを採用していない企業でも、遠くない将来に導入される可能性が高いと考えられます。そうした時代に、AIを便利な道具として活用していくためには、柔軟な思考と、新しい技術を学ぼうとする姿勢が非常に重要になってくるでしょう。
ただ、この点で課題となるのは中堅以上の社員だと思います。彼ら(彼女ら)は長年の努力で現在の知識を得てきたわけですが、生成AIを活用すればそのレベルに一瞬で到達できてしまうのです。
実際、何かを聞く際にもAIに頼った方が効率的な場面が多くなると予想されます。とはいえ、職場という環境では上下関係も大切にしなければならないため、意図的に人に頼る場面も、しばらくの間は儀式としてルーチンに組み込んでおくのが賢明かもしれません。(もちろん、この辺りは各個人の性格にもよりますが。)
創造性とイノベーション
教科書的な内容や整った文章の作成は、生成AIが得意とする分野です。つまり、ロジカルシンキングにおいては、人間と同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮します。一方で、ラテラルシンキングに関してはまだ人間の方が優れていると考えられます。既存の枠組みにとらわれない発想で新しいアイデアを生み出すことは、現時点ではAIにとって難しい課題だからです。
この点を意識することで、仕事やプライベートにおいて生成AIをより有意義に活用できるのではないでしょうか。従来の仕事においても、人によって得手不得手があり、それを上手く組み合わせることで会社と言った組織が機能してきました。今後はそこにAIが加わることになります。人間とAIの強みを理解し、協力体制を築くことが、より良い組織や社会の形成につながるのではないでしょうか。
人間関係とコミュニケーション
このポイントは個人的にも耳が痛いところです。
AIの発展によってコミュニケーションのあり方は変化するかもしれませんが、人間同士の関係性そのものに大きな変化はないでしょう。ただし、コミュニケーションを単なる会話だけでなく、もっと広い意味で捉えることも大切だと思います。人間関係とは、単に相手にこびを売ることではないのですから。
最近、私自身もボランティア活動を始めようかと考えています(お金の寄付以外で)。会社組織だけでなく、社会の様々な場面で人とつながることは、これまで以上に重要になってくるのではないでしょうか。こうした活動は、SNSやブログなどを通じて手軽に始められます。無理のない範囲で続けられるのであれば、自分に合った方法で始めてみるのも良いかもしれません。
自己成長と学び続ける姿勢
自己成長と学び続ける姿勢は、AI時代を生き抜くために極めて重要だと考えます。プログラミングのように、かつては専門的な領域だったものが、今では誰もが手を出せる分野になっています。このような変化は今後さらに加速していくでしょう。そんな時代だからこそ、様々なことに強い興味を持ち、まるで小学生のように恥ずかしがらずに学んでいくことが大切です。私自身、最近興味を持った歴史の話題について理解を深めるため、図書館の児童書コーナーから本を借りて読んでいます。
また、学んだことを短絡的に終わらせるのではなく、深く理解することも重要です。ジャーナリストの池上彰さんは、「すぐに役に立つことは、すぐに役立たなくなる」と言ったそうです。まさにその通りだと思います。付け加えるなら、すぐに役立たないことが、中長期的に役立つこともあるでしょう。何がいつ役に立つのか予測しにくい社会だからこそ、備えるというわけではありませんが、常に意識しておくことが大切だと考えます。
健康とメンタルヘルス
健康は何よりも大切な資産であり、失ってからその重要性に気付くものです。メンタルヘルスも同様に重要です。私自身、まだ十分に自分の感情をコントロールできていないと感じることがあります。個人差はあるでしょうが、睡眠時間を削ってまで仕事や活動を続けるタイプの人は、スケジュールに休憩を組み込んだり、十分な睡眠時間を確保できるように工夫することをおすすめします。
また、無料の性格診断テストを活用して、自分の性格特性を理解することも有効かもしれません。最近話題になっている「16Personalities」という診断は、自分の性格タイプを知るだけでなく、人間関係やキャリアに関するアドバイスも提供しているので、ぜひ試してみてください。
ただし、診断結果を知ったからといって、すぐに人生が好転するわけではありません。大切なのは、その結果をもとに自分がどのように行動するかです。
ちなみに、自分は最近になって、現在の本業が自分に適していないことに気づきました🙄。
しかし、個人的には「適職」という概念自体が幻想だと考えています。むしろ、その領域において他の人とは異なる視点を持っているからこそ、価値を発揮できる可能性もあるのです。あまり適職かどうかを気にしすぎず、与えられた環境に適応していくことが大切だと思います。
倫理観と社会的責任
AIに関する法整備はまだ不十分な部分が多いため、倫理観と社会的責任を意識することが重要です。「良いも悪いもリモコン次第」や「大いなる力には、大いなる責任が伴う」といった有名な台詞があるように、AIの使い方は利用する個人の判断に委ねられています。
しかし、中にはAIをフェイクニュースの拡散に利用する人もいるでしょう。また、そうとは知らずにフェイクニュースを拡散して、結果的に問題に加担してしまう可能性もあります。さらに、AIを悪用した詐欺の被害に遭うリスクもあります。こうした問題を見分けるのは難しい場合もありますが、リテラシーを高め、うまい話にすぐに乗らないことが大切です。
興味深いことに、投資詐欺の被害者の中には、投資のリテラシーが高い人が多いそうです。自分は知識があるから大丈夫だと油断することが原因かもしれません。何事も過信せず、慎重に判断することが重要ですね。
人生の目的と価値観
生成AI時代は、これまで以上に人生の目的を深く考える機会を与えてくれるのではないでしょうか。これまでは仕事をこなしながら、他のことに取り組むのは難しいと感じていました。
しかし、AIの力を借りることで、相談に乗ってもらったり、文章の校正をしてもらったりできるようになりました。もちろん、AIにできることには限界がありますが、全体的に自由に使える時間は増えたように思います。
この新しく得た時間を有効に活用し、自分が人生で本当に成し遂げたいことを見極めて、その実現に向けて行動することは非常に意義深いことだと考えます。
AIがもたらす変化を前向きにとらえ、自分自身と向き合う時間を大切にすることで、より充実した人生を送ることができるのではないでしょうか。
まとめ
AI時代を生き抜くために、私たちは柔軟な適応力、創造性、コミュニケーション能力、自己成長の意欲、健康管理、倫理観、そして人生の目的意識を持つことが重要です。
AIは私たちの仕事や生活のあり方を大きく変えていきますが、同時に新たな機会も与えてくれます。ルーティンワークから解放され、より創造的で価値のある仕事に取り組める時間が増えるでしょう。また、自由な時間が増えることで、自己啓発や人生の目的を追求する機会も広がります。
ただし、AIの力を借りながらも、私たち自身が主体的に考え、行動することが何より大切です。AIに頼りすぎず、人間ならではの能力を磨き、AIとの協働を通じて、より良い社会を作っていく必要があります。
AIがもたらす変化を前向きにとらえ、チャンスを活かすことで、私たちは自分らしく、豊かで充実した人生を送ることができるはずです。一人一人が自分の可能性を信じ、AI時代を生き抜く知恵と勇気を持って、新しい時代を切り拓いていきたいですね。
余談
上記に入れ忘れましたが、「"選択"に正しいも誤りもなく、選択を正しかったものにする行動があるかどうかだけだと信じています。」という、南場智子さんの言葉も好きですね。(不格好経営より引用)
何においても、自分がどう意味づけをするかだと思っています。
おまけ(Claude 3)
おまけ(見出し画像)
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