桜

すっかり散ってしまった今年の桜。娘とお花見に行った。

少し前に「暑いから半袖着る！」と娘が言ったため、早いけど衣替えをした。去年買った娘の夏服が小さくなりパツパツになってしまったので新しい服を買いに出かけた。とても暖かくて気持ちいい日だった。
でも、一歩外に出ると花粉と黄砂で最悪な気分になった。黄砂が飛んでると喉がずーっとイガイガして嫌。アレルギーの薬で花粉は何とかなってるけど、黄砂だけは薬を飲もうがマスクをしようが何ともならん。本当にどうにかしてほしい。

そんな最悪な気分の中、娘と一緒にお店を周り、可愛い服を見つけては娘が気に入ったものを数着ずつ購入した。最近の小学生向けの服はどれもオシャレで可愛い！私の子供の頃とは大違いだ。

GUでたまたま見つけた鬼滅コラボのTシャツに即反応し、しのぶさんTシャツを選ぶ娘。そのTシャツに合うスカート風ハーフパンツを選び、ユニクロでは花柄の黄色のハーフパンツを選んだ娘。なかなかセンスいいと思う。

そんな事を思いながら数軒はしごして買い物を済ませ、前から気になっていた自宅から車で10分ほどの所にある中華料理店でランチを食べた。
でっかい唐揚げ2個、中華スープ、中華風漬物、山盛りサラダ、チャーハン、グレープフルーツ、そしてなぜかコロッケ。
ボリューミーなランチが600円！安い！
味も美味しかったしリピート決定！

ランチの後は娘のリクエストで桜を見に行くことに。ちょうど満開になっていると聞いたため、中華料理店の近くにある桜が有名な公園に行ってみると平日の昼間なのに駐車場に入るための渋滞が起きていた。諦めて通り過ぎる。
どうしよう…と適当に走っていたら偶然見つけた桜並木。そこは普段行かない公園。桜並木があるなんて知らなかった。
「ここにしよう！」と娘が言ったため駐車場を探すと、桜並木近くの駐車場は当然満車。少し離れたところにある駐車場は空いていたためすんなり停めることが出来た。食後の運動にちょうど良く5分くらい歩き、いざ桜並木へ！
池の周りにある遊歩道沿いに植えられている満開の桜並木がトンネルのようになっていてとても綺麗だった。
写真を撮る人、桜の木の下でコーヒーを飲みながら読書する人、桜を見ながらお弁当を食べている鳶職のお兄ちゃんたち、犬の散歩をしているご婦人、ランドセルを背負って記念撮影している新一年生とその家族、色々な人がみんな「キレイ！」と桜を見てテンションが上がっていた。私も娘も「キレイだねー！こんな所があるなんて知らなかったね」と言いながら桜並木の遊歩道を歩いた。
鳥が桜の木を突いているのを見たり、散歩していた可愛いトイプードルを触らせてもらったり、鳥が落としていった桜の花を拾ってパパへのお土産にしたりと、娘と一緒にプチお花見満喫。大満足で帰ることにした。

駐車場に戻るのに公園内を横切っていると前方を歩いていた家族が突然振り向き、「こんにちわ！」と声をかけられた。どこかで見たことのある人たちだ…と思いながら、とりあえず「こんにちわー！」と軽く返すと、「〇〇ちゃん、覚えてる？」とウチの娘の名前を呼ぶお母さん。「ホントや。〇〇ちゃんや！」と続けるお父さん。「？？？」の私と娘。
息子さんを指差して「保育園で一緒だった●●やで！」と言われ、「！！！」思い出した！
去年まで同じ保育園に通っていた男の子だ！息子さんとお父さんの顔が超そっくりだったことを思い出し2人を見比べるとやっぱりそっくり。同じ顔。
「あー！●●くん！」偶然の再会だった。
お互いに覚えていたのは親だけで子どもたちは忘れてしまっているらしく「えー？もう覚えてないよー。」と照れ臭そうに言っていた。娘は同じクラスだった子だと思い出したようだが名前を覚えてなかったらしい。

娘の保育園時代、仕事の都合で朝は開園と同時に早朝保育に預け、帰りは延長保育利用だったため、ほとんど同じクラスの子や親と顔を合わせることがなく、必然的にボッチ親だった私。クラスのお友だちの顔と名前は数えるほどしか覚えてなかったし、同じ小学校に入学した子達も未だに顔と名前が一致しないくらい覚えるのが苦手。仕事中はすぐ患者さんの顔と名前覚えられるのになぁ…。笑
●●君はお父さんとそっくり過ぎる顔が印象的で覚えていた。お母さんとは私が休みの日や稀に早くお迎えに行けた日に顔を合わせて挨拶していたけど、まさか話した事のないお父さんまで娘を覚えててくれたなんて…と嬉しくて泣きそうになった。
今はその面影がなくなりつつあるが、保育園時代は華奢でかなり可愛かった娘。男子に大人気だったモテ期の第一ピークのおかげかも。笑

保育園時代の●●君は背が低く痩せていて小さかったが、この一年でかなり背が伸びてふっくらして見違えるほど大きくなってた。ウチの娘も少し背が伸びてふっくらした。「2人とも大きくなったね！懐かしいね！去年は卒園後の謝恩会がコロナで出来なかったから、落ち着いたらまたみんなで会いたいね！」なんて言い合いながら別れた。

思い返せば去年の3月は未知の感染症である新型コロナウイルスが大流行していた頃。計画していた謝恩会どころか卒園式に親が出席出来ないかもしれない状況だった。保育園側の尽力で保護者2名まで可となり無事に卒園式に出席出来たが、謝恩会は中止になった。コロナが落ち着いたら集まろう！と言っていたけど、結局コロナ禍は落ち着かず一年が経ってしまった。子どもたちは入学式から２日目に1ヶ月の休校が決まり自宅学習になった。あれから一年。娘は2年生になり、新一年生と手を繋いで登校するようになった。

たまたま通りかかり、車から満開の桜が見えて、他の公園に比べると人が少ないからラッキー！行ってみよー！と軽い気持ちで決めて桜を見に行った公園。そこで偶然の再会もあったし、遊歩道を歩くだけでもとても気持ちいい場所だった。また来年も行ってみよう。また懐かしい誰かに会えるかもしれない。

桜を見るとわくわくするのはなんだか日本人らしくて面白い。はやくコロナが落ち着いてお花見も出来る様になるといいな。
警戒心や危機感が緩んできている今日この頃。
今一度、感染予防行動に力を入れようと思う。