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暴力的コンテンツを見せ続けるX(Twitter)の問題

 Twitterをイーロン・マスク氏が買収した時はある種の期待感があったものの、近頃Xとなり収益化が始まったのを境にTwitterが劣化して行っているように感じています。

 特に問題なのはホームで最初に表示される「おすすめ」の内容が収益化をきっかけに暴力的なコンテンツと、過去にバズった物が繰り返しバズ系アカウントによって投稿され表示される無間地獄とかしているんですよね。

 この辺りは自身の見ているポストの傾向が反映されているとされていますが、フォローしているアカウントが差し込まれたり、スパイス程度に傾向が反映されている程度で、表示される内容にアカウントよる違いはそこまでないのではないでしょうか。

 もちろん最新のバズったポストが反映されているものもありますが、上記ポストと入り混じる形なのでおすすめを見ると嫌でも精神衛生上よろしくない物を目にすることになります。

 ネット検索と同じように知りたい情報を検索したり、トレンドから直接みれば以前と変わらない情報を見ることは出来るのですが、この場合もリプライ欄の上位にはChatGPTなどの生成AIで作られたリプライや、一言二言適当なリプライがされている物が表示され、ポストへの正確な反応を見るにはスクロールしたうえで生成AIによってではない判断が求められることになり、その判断は日に日に難しくなっています。

 リプライの内容によっては、生成AIで作られたリプライの方がまともだったりするので、これをどう考えて良いのか難しい問題になってきているのではないでしょうか。

 元々Twitterは他のSNSと比較しても過激な思想のエコーチェンバーが起きやすい場所であったため、その性質を引き継いだまま収益化されたことで、これらに拍車がかかっているように感じます。

 コミュニティノート機能はフェイク情報の是正という点で非常に良い機能ですが、嘘やソースを確認していない情報をXで発信しにくくなっていくというのは事実を発信する傾向が強くなり、端的に面白くなくなってしまうという負の側面があります。

 一見おかしな話のようですが、事実は至ってまともで常識的な事柄が多く、面白くないのです。

 娯楽要素を求める大衆にとって、筋が通ったまともで常識的なポストは興味の対象になりにくく、こういった傾向が反映されているのが実際に起きた暴力的なコンテンツや過去にバズったものの使いまわしなのではないでしょうか。

 捏造とまではいかなくとも、自身の考えや思い込みをそのまま発信することはフェイクニュースになる場合がありますが、それらをきっかけに論争がおき、娯楽コンテンツとして成立していたのがTwitterの一部界隈だったと思います。

 今でもこういった論争は各所で見られますが、コミュニーノートによって抑制されてきているように感じています。

 もちろんこういったポストがされるのは一部界隈で、Xでは趣味嗜好に特化したコミュニティが多く形成されているのであくまでおすすめへの影響に関する話になります。

 日本の若い世代が活用しているSNSは、Xとは違う場所が主流となっている側面があるのと合わせてテキストより動画が好まれているため、今後Xでの反応が世論とかけ離れ行くような気がしてきています。

 また、Xの目指す先がスーパーアプリであり、今後も様々な機能が実装されていくことを考えると、利用者層が時間と共に偏っていくのではないでしょうか。

 これらに合わせ、先ほど述べた生成AI関連の話になりますが、TwitterからXに変わったタイミングで生成AIの精度が飛躍的に向上してしまったことで、もはや画像や動画でさえ事実かどうかコミュニティノートがつくか、自分で調べる必要性が出てきています。

 切り抜かれたニュース映像の発言内容ですら、元ソースを確認しなければ本当にそのような発言をしているか判断するの危なくなってきているように思います。

 Xが社会に与える影響が軽微であれば何も問題がないことなのですが、無視できないレベルの影響があるため、TwitterからXになったことによる変質を見極めて行く必要性があるように感じます。

 数カ月前はXの仕様変更によってXが変化するのは自然の流れだと感じていましたが、おすすめに表示される内容があまりにも酷く、なにかしら対策をすべきではと思うようになってきています。

 とりあえず、猫や犬の動画を積極的におすすめへ表示するところからして頂けると少しは癒されるんですけどね。


AIが生成した「過激なコンテンツを癒してくれる猫や犬」



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