20200429「巣ごもりの国、まちがいの街」
雪摺りに閉じた窓から突くスコップの痛みかな帝王切開
蜜柑が嫌いだった学生服が布団被り六度越した冬
四月過ぐならそれもそれ昼餉前アナログテレビを叩く退屈
間違って生まれたのだったこの街に!春日狂想外套脱ぎたし
具体物を彫刻せんと気炎して二時間後君が吐く恋愛詩
やがて来る芽吹きも疾くに通り過ぎあれもかつては国だったのだ
コンビニのことごとくの味覚ゆ君「また来ん春……」と氷菓子嘗む
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