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1人きりの夏休み

 今年の夏は近くの実家には長期間泊まらないことにした。母が入院しているのと実家の私の寝室のエアコンが壊れているからである。妻と子供は妻の実家に泊っている。そんなわけで久しぶりの1人時間満喫の夏休みを手に入れることができたのであった。
 お互いの実家に挨拶へ行き、妻と子供と別居した後にやったことと言えば、パシフィコ横浜で開催された「ポケモンワールドチャンピオンシップス」の雰囲気を味わうために桜木町を散歩したり、イベントのないアブダビや新潟での赴任中にずっと気になっていた「コミケ」に初めて行ったり、高校の同級生たちと飲みに行ったりした。
 夏休み前半で盛り沢山のイベントをこなした後は1人で家でゲームをやったり、DTMをやったり、資格の勉強したり、服や靴を買いにショッピングしたり、日ごろの支出の分析をしたり、ラーメンを食べに行ったり、投資戦略を見直してみたり、溜まっていた録画を見たり、今後のキャリアをぼーっと考えてみたりして過ごしている。結構充実している気がする。
 それでも久しぶりの1人暮らしを過ごしていると寂しくなる時がある。ほとんど話さない日がある。きっと1人暮らしの時間が長くなれば、慣れてくるし、過ごし方もルーティン化して孤独を感じなくなるのかもしれない。最近では色々なアプリで家にいながら声だけで知らない人と話をすることができる時代だ。技術が孤独感をなくし、1人で快適に過ごせる時代だ。
 しかし、私は1人暮らしが苦手みたいだ。家族との時間がなんだかんだ言って一番充実している。確かに思ったようには過ごせない。いつも妻からは小言を頂いている。きっと子供からも大きくなると色々お願いされるだろう。その時はまたきっと私は「1人時間」に憧れる。そしてまた1人時間の中で家族の大切さに気付き、想うのである。そう、だからやっぱりたまには「1人時間」は必要なんだ。

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