ギレルモ・デル・トロの新境地!「ナイトメア・アリー」(ギレルモ・デル・トロ)
予告編以外の情報全く無しで観たら、暗黒ノワールでした。とかく今の日本映画の観客には「共感」「感動」が求められがちな気がするので、足蹴にされるかのごとく叩き落とされるかもしれません。いや、見事に叩き落とされてほしいです。人間の嫌な部分が凝縮。そういうのを観るのも大事だと思います。
ブラッドリー・クーパーとケイト・ブランシェットが素晴らし過ぎて、他の人が完全に霞んでしまってます。どうやら撮影監督がアカデミー賞受賞作「シェイプ・オブ・ウォーター」と同じ人らしく、往年の名作ノワールのような風格が出ています。
ラスト、因果応報としか言いようがない終わり方をするんですが、ブラッドリー・クーパーの苦渋と哀しみに満ちた表情を長めに撮っていて、もうあの表情が頭にこびりついて離れません。
ちょっとだけ疑問なのが、あの程度のことで人は騙されるかなということ。この辺り、心理学的な視点の意見が知りたいです。
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