ジョグジャカルタのゴミ山へ
3月にインドネシアへ渡航したときの話です。
インドネシアのゴミ問題やその問題解決に通じるような活動について話を聞いたことがあり、その時から一度来てみたいと思っていた場所があります。
それが、インドネシアのごみ処理場です。
ごみ処理場といっても、日本のように焼却処分をしたりするような設備は無いので、基本的には埋め立て場所となります。
埋め立てというより、ごみを積み上げていった「ゴミ山」です。
マスクをして車から降りたんですが、マスクの隙間から入ってくる空気を少量でも鼻で吸うと、嘔吐しそうになるような、何とも形容し難い臭いでした。
数分間その場にいるのが限界でした。
そんな僕からしたら劣悪な環境なんですが、そこに家族で住んでいる人もいて、コミュニティが形成されています。
そのコミュニティに属する1人から少しだけ話を聞くことができました。
ゴミ山の近くに住む人へのインタビュー
収入源はゴミの中に埋まっている様々な資源で、それを集めて売ることで、1日あたり500円程度になるそうです。
500円×1ヶ月(30日)=約1万5千円
ジョグジャカルタの最低賃金が1ヶ月あたり約2万円なので、それよりは低いですが、なんとか生活していけるそうです。
子どもがいて、幼稚園に通っているそうです。
「もっと良い暮らしをしたいと思わないのか?」と聞くと「そこまで良い暮らしを求めていない」といったような答えが返ってきました。
「病気がちな夫と幼い子どもを連れて、都市部で生活するのは大変だし、ここ(ゴミ山)でも生活していける」とのことでした。
おわりに
今回話を聞かせてくた人が、このコミュニティの代表的な意見を語っているわけではないので、この意見を鵜呑みにはできませんが、少なくとも この環境下で暮らしている人がいて、それは1人や2人ではないことは確かです。
僕にとっては劣悪な環境でも、その環境が誰かの生活を支えている。だからといって、このままでいいとも思えない。
そして、このゴミ山は、年々大きくなっています。
この写真の右側は、今まさにゴミが積み上げられている箇所です。
そして、左奥の緑色の山は、昔ゴミが積み上げられた場所です。
昔のゴミ山には、一定間隔で煙突のようなものが地面に刺さっていて、おそらく中に溜まったメタンガスなどを排出するものなのかな…?と思いました。
現在の日本とは異なるゴミ処理の事情や、そこにあるコミュニティの現状
考えさせられることがたくさんありました。
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