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ウガンダ渡航前に必要な準備②~マラリア対策~

谷本英彰と申します。
大学教員として保健体育の教員養成に関わっていたり、インドネシアで運動会を企画したりしています。

9月の上旬にスタディツアーという形でアフリカのウガンダへ行きました。

ウガンダを含めアフリカでは、黄熱病、マラリア、狂犬病、エボラ出血熱などの感染症のリスクが日本に比べて高くなっています。

黄熱病については、ウガンダはワクチン接種をしていないと入国できません。

その他の感染症についても対策が必要ですが、特に対策が求められるのが”マラリア”です。

マラリアとは?

マラリア原虫という寄生虫によって引き起こされる病気で、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が出ます。

潜伏期間は、1週間から4週間とされていますが、過去にマラリア流行地域から帰国してから1年以上経過して発症したという例もあります。

マラリアは、”ハマダラカ” という蚊に刺されることで感染します。

日本に多く生息しているのは、”ヒトスジシマカ” という蚊で、マラリアを媒介しないので、日本人は基本的にマラリアに対する免疫を持っていません。

なので、日本人がマラリアを発症すると、ほぼ確実に発熱をしますし、重症化のリスクも高いので、しっかりと対策をして現地に行く必要があります。

ちなみに、現地のホテルでは代替ベッドには蚊帳がついています。

渡航前に準備しておくもの

マラリア対策のために渡航前に準備しておくと良いものは次の3点です

①マラリア予防薬「マラロン」
②虫よけグッズ
③長袖・長ズボン・靴下

<マラリア予防薬「マラロン」>
マラリアには予防ワクチンは存在しませんので、予防薬を準備しておく必要があります。

日本で手に入れることができる予防薬は「マラロン」と「メファキン」の2種類ですが、圧倒的に「マラロン」がおすすめです!

例えば、私が黄熱ワクチン接種でお世話になったりんくう総合医療センターだと、マラリア予防薬の値段は以下の通りです。

りんくう総合医療センターのホームページより抜粋

1週間(7日間)現地に滞在すると仮定して、各予防薬の値段を計算してみると、次のようになります。

マラロン:660円×15錠=9,900円
メファキン:990×5錠=4,950円

マラロンは、マラリア流行地に入る前日から服用し、現地滞在中は1日1錠、帰国後1週間1日1錠を服用し続けますので、「前日(1錠)+滞在中(7錠)+帰国後(7錠)=15錠」となります。

メファキンは、マラリア流行地に滞在中は 1週間に1錠を服用し、帰国後は4週間(1週間に1錠)服用し続けますので、「滞在中(1錠)+帰国後(4錠)=5錠」となります。

メファキンの方が安価で利用しやすそうなのですが、うつ症状になるリスクがあるという副作用があります。

副作用の症状が出る可能性は、人それぞれなのですが、渡航中にうつ症状になり、旅を一切楽しめないというリスクを考えると、メファキンを避けてマラロンを選んだほうが良いと思います。

また、マラロンはウガンダの薬局でも購入することができるし、日本より少し安いです(1錠500円ぐらいだったと思います)が、現地入りする前日から服用しなければいけないこと、100%現地で手に入れることができるか保証が無いことなどを踏まえると、日本で購入しておいた方が無難だと思います。

<虫よけグッズ>
虫よけグッズとして必要なのは、虫よけスプレー(ミスト)蚊がいなくなるスプレー(蚊取り線香)の2つです。

虫よけスプレー(ミスト)については、フマキラーのスキンベープミストプレミアムが断然おすすめです!

有効成分であるディートの原液濃度が 30%となっていて、この割合は、他の虫よけスプレーやミストと比較してかなり高いです。しかも、スプレータイプではなくミストタイプなので、飛行中の気圧低下などで破裂する可能性も低くなります。

蚊がいなくなるスプレーについては、どれが良いか分かりませんが、私はフマキラーのおすだけベープワンプッシュを持っていきました。

スプレー缶タイプのものは、破裂するのが恐かったので、そうじゃないタイプのものを探して、これを選びました。

あと、蚊取り線香を持って行くのも有効的です!
ただ、飛行機への搭乗時のライターやマッチの取り扱いに注意が必要で、基本的に機内持ち込みは1つまで、預ける荷物には入れることができなかった気がします。

虫よけグッズに関しては、使用後に余ったものについては、現地の人にプレゼントすると喜ばれます!

<長袖・長ズボン・靴下>
日中は半そででも構いませんが、夕方以降は蚊が活発に動き始めます。

また、自然が豊かな場所に行く場合は、蚊が多くいます。

そのようなときに、肌を露出しているのは危険です!

あと、寝るときは無防備なので蚊が寄ってきても対処できません。
蚊帳があるからと言って油断せずに長袖、長ズボン、靴下を履くことを強くおススメします!

おわりに

マラリアは、場合によっては死に至る感染症なので、油断は禁物です!

ただし、しっかり対策をしていれば、感染リスクをかなり軽減することができます。

(対策方法がある程度確立している)感染症の対策をして命を守るという経験は日本では、なかなかできません。

この対策を日々繰り返すことで、私は”生きている”という実感を得ることができました。

こういうことも、アフリカ・ウガンダに滞在する魅力の1つなのかもしれません。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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